ソニーがXperia 1 IVの国内向けSIMフリーモデル「Xperia 1 IV(XQ-CT44)」を発売します。Xperia 1 IはV既にキャリアモデルとして販売されていますが、SIMフリーモデルでは主にRAMとストレージの容量が強化されています。また、純正のゲーミングギア「Xperia Stream for Xperia 1 IV(XQZ-GG01)」及び本体+ゲーミングギアのセット製品「Xperia 1 IV Gaming Edition(XQ-CT44-KIT)」も発売されます。
1.Xperia 1 IVスペック
スペック表
Xperia 1 IV XQ-CT44 | |
OS | Android 12 |
CPU | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 1 |
RAM | 16GB |
ストレージ | 512GB |
ディスプレイ | 6.5インチOLED(3,840 x 1,644)120Hz |
LTEバンド | 5G:n3/n28/n41/n77/n78/n79 LTE:B1/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/21/ 26/28/38/39/40/41/42 |
SIM | nano SIM/eSIM |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB Type-C、MicroSDカード、3.5mmイヤホンジャック |
カメラ | イン12.2MP/アウト12.2MP + 12.2MP + 12.2MP + ToF |
バッテリー | 5,000 mAh |
サイズ | 165 × 71 × 8.2-9.7 mm |
重量 | 185 g |
Xperia Stream for Xperia 1 IV(XQZ-GG01) | |
入出力 | HDMI、LAN(RJ45)、3.5mmイヤホンジャック、USB Type-C(給電のみ) |
サイズ | 185 × 80 × 39 mm |
重量 | 142 g |
コメント
OSはAndroid 12です。グローバルモデルも含め現時点ではまだAndroid 13へのアップデートスケジュールは発表されていませんが、最新のフラッグシップモデルと言うこともありそう遠くないうちに更新されることになるかと思われます。先に販売されているキャリアモデルとは異なり、「余計な」プリインストールソフトを含んでいない点もSIMフリーモデルならではの魅力です。
CPUはQualcomm Snapdragon 8 Gen 1です。「最新」ではなくなってしまったものの、現在でもモンスタークラスの性能を持ち合わせており、ゲーミングスマートフォンとしても快適に利用できる性能を持ち合わせています。
Snapdragon 8 Gen 1は高性能化した分ゲームなど負荷がかかる作業を行った際に発熱が気になりますが、SIMフリー版の国内投入に合わせて純正ゲーミングギア「Stream for Xperia 1 IV」も同時発表されました。冷却ファンとしての機能を搭載しているため、長時間ゲームをプレイしていても発熱を抑えることが可能です。
Stream for Xperia 1 IVは冷却ファンとしてだけでなく、ドッキングステーションとしても利用可能となっており、安定したネット接続を行えるLANポートや、大画面でゲームをプレイできるHDMIポート、USB-Cポートが備わっています(ただし、USB Type-Cポートは給電のみに対応します)。
先に販売されているキャリアモデルではRAM 12GB、内蔵ストレージ256GBという構成でしたが、国内SIMフリー版ではRAM 16GB、内蔵ストレージ512GBに強化されています。また他社ハイエンドスマートフォンでは搭載されない機種も増えてきたMicroSDカードによるストレージ拡張にも対応しているため、ゲームなどの大容量アプリをインストールしても容量不足に陥る心配はありません。
ディスプレイは6.5インチサイズで、解像度は4K(3,840 × 1,644)です。パネルはOLED(有機EL)を採用しています。ソニーの業務用「マスターモニター」と同じチューニングが施されているほか、「BRAVIA」の技術をベースに開発された画像処理エンジン「X1 Mobile」が採用されており、美しい画質で動画コンテンツやゲームを楽しむことが出来ます。リフレッシュレートは120Hz表示に対応します。
カメラはイン12.2MP、アウト12.2MP(メイン) + 12.2MP(超広角) + 12.2MP(望遠) + 3D iToFセンサーという構成です。他社ハイエンドスマートフォンと比較すると画素数は控えめですが、名門メーカー「Zeiss」社のレンズが採用されているほか、一眼レフカメラ「α」から継承した瞳AFを採用するなどカメラ機能にも力を入れています。「Photo Pro」や「Cinema Pro」アプリを利用することでプロレベルの写真、動画を撮影できます。
Xperiaではオーディオ性能にも力を入れており、Dolby Audioに対応するステレオスピーカーを内蔵しているほか、他社ハイエンドスマートフォンでは搭載されない端末も増えてきた3.5 mmイヤホンジャックを備えているため、お気に入りの有線イヤホンをそのまま利用できます。既存の圧縮音源やストリーミング音源をハイレゾ相当にアップコンバートできる「DSEE Ultimate」のほか、コンテンツ側が対応している必要がありますが迫力のある立体音響を楽しめる「360 REALITY AUDIO」もサポートしています。
ワイヤレスネットワークは802.11a/b/g/n/ac/axとBluetooth 5.2に対応します。モバイルネットワークは4G、5Gともに国内4大キャリアの回線をフルサポートします。また、バッテリー容量は5,000 mAhで、USB PDによる急速充電のほか、qi規格のワイヤレス充電に対応します。IPX5/8準拠の防水・防塵のほか、おサイフケータイをサポートしています。
なお、キャリアモデルとの相違点として、上でご説明したRAM/ストレージ容量のほか、「5Gミリ波には非対応(キャリアモデルはミリ波対応)」という点があります。
2.Xperia 1 IV 筐体
前面は21:9の横長デザインを採用しています。この縦横比のディスプレイを初めて採用したXperia 1はかのあゆも以前所有しており、ウインタブでも実機レビューを行っていますが意外とポケットにすっぽり収まります。
背面はXperia Z5以降でおなじみの光沢を抑えたフロスト加工が施されています。素材は強化ガラスが採用されており、美しい見た目を実現しています。グローバル版に準じた見た目でキャリアロゴが配置されていないのもうれしいポイントの一つです。筐体色は「パープル」「アイスホワイト」「ブラック」の3色展開です。(Xperia 1 IV Gaming Editionは「ブラック」一色のみ)
3.Xperia 1 IV SIMフリー版 価格など
Xperia 1 IVはソニー公式オンラインストア、家電量販店などで9月16日より順次販売開始となる予定で、価格は下記のとおりです。
Xperia 1 IV(XQ-CT44):174,900円
Xperia 1 IV Gaming Edition(XQ-CT44-KIT):189,200円
Xperia Stream for Xperia 1 IV(XQZ-GG01):23,100円
※税込み価格
※XQ-CT44は9月16日発売
※XQ-CT44-KITおよびXQZ-GG01は10月14日発売
※すべてソニーストアにて予約販売中
円安の影響などもあり、例年と比較すると高めではあるものの、RAMとストレージ容量が増加しながらキャリアモデルよりも安価な設定になっており、これからXperia 1 IVを購入するのであればSIMフリー版一択と言ったところでしょうか。端末性能だけでなく、カメラ性能やオーディオ性能も高くなっており、長期的に使っていく「相棒」としておすすめできる一台です。
4.関連リンク
Xperia 1 IV(XQ-CT44):ソニー
Xperia 1 IV Gaming Edition(XQ-CT44-KIT):ソニー
Xperia Stream for Xperia 1 IV(XQZ-GG01):ソニー
コメント
ゲーミングギアは過去機にも使えない1IV専用な上に、カメラ使用不可かよ。これなら凡庸のスマホクー、とドッキングステーションを買った方がいいや。そっちなら過去機や次機のXperiaでも使い回せるし。
>>匿名さん
確かに形状的にカメラが利用できなくなってしまうのと、わざわざ「for Xperia 1 IV」と書いてあるのでXperia 1〜Xperia 1 IIIでは流用できないんですよね・・・
多分Xperia 5 IV用も出そうな感じではありますが・・乗り換えなどを考えると汎用のスマホクーラーとドッキングステーションの方がいいかもしれませんね。