こんにちは、かのあゆです。Samsungが折りたたみディスプレイを採用したハイエンドスマートフォン「Galaxy Fold」を発表しました。今年は初代Galaxy Sシリーズが発売されて10周年を迎える節目の年ということで、同時発表されたGalaxy S10シリーズとともにSamsungの最新技術を惜しみなく詰め込んだ一台に仕上がっています。
2月21日に開催された発表イベント「Galaxy Unpack 2019」の時点ではまだ詳しいハードウェア仕様などは明らかにされていない点もありますが、すでに日本向けティザーサイトも公開されており国内発売も大いに期待できそうです。
1.スペック
搭載OSはAndroid 9 Pie。すでに日本国内キャリア版Galaxy S9/S9+にもOSアップデートで展開開始となったSamsungの最新UI”One UI”が独自UIとして採用されています。One UIでは片手でも操作しやすいようにUIが変更されており、今回登場したGalaxy FoldやGalaxy S10シリーズでの利用も想定したものになっています。
One UI : Samsung
搭載CPUに関しては現時点では「7mmプロセスの64bitプロセッサ」としか公開されていませんが、おそらく同時発表されたGalaxy S10シリーズにも採用されているQualcommの最新ハイエンドCPU「Snapdragon 855」が採用されているのではないでしょうか。
Snapdragon 855端末はまだ出そろっていませんが、Antutuベンチマークのスコアは340,000点台をただき出す2019年のAndroidスマートフォン向けCPUとしてはトップクラスの性能となります。
RAMは12GB、内蔵ストレージは512GBで高速転送規格の「UFS 3.0」に対応するなど、こちらも現在のスマートフォンとしては間違いなく「モンスター級」のスペックです。
ディスプレイは折りたたんだ状態では本体内側に配置されている4.6インチ(1,960×840)の「カバーディスプレイ」で運用できるほか、本体を開く状態で7.3インチ(2,152×1,536)の大画面ディスプレイでの運用が可能になります。
つまりこれ一台で4.6インチサイズのコンパクトなスマートフォンとしても、7.3インチサイズのタブレット端末としても活用可能ということです。(ただし、4.6インチサイズのスマートフォンとしては折りたたみ式ディスプレイというギミックがついている関係で、近年のスマートフォンとしては分厚い印象ですが…)
画面を開いた状態ではAndroid 9 Pieで公式にサポートされた3分割画面でのマルチウィンドウ表示も利用可能です。また折りたたんだ状態で表示した画面を、ディスプレイを開いた状態でも大画面で表示して作業を続けられる「App Continuity」機能も搭載されています。
カメラはカバーディスプレイ側に10MP、開いた状態のディスプレイにインカメラとして10MP+8MP、アウトカメラに16MP+12MP+12MPで、なんと合計6カメラという驚異的な構成になっています。
Galaxy Note9で搭載されたAIによるシーン識別機能も搭載されていますし、Galaxyシリーズのカメラは画質の良さには定評があるため、この辺に関してもかなり期待できそうです。
バッテリーは4,380mAhで、急速充電対応の無線充電にも対応します。
2.デザイン
閉じた状態でのデザインは4.6インチサイズのコンパクトなスマートフォンになります。ただし、近年のスマートフォンとしてはベゼルが広く感じられますが、あくまでメイン画面ではなくサブ画面として使ってほしいというコンセプトなのかもしれません。
詳細なサイズや重さなどは現時点では公開されていませんが、ディスプレイを閉じた状態では厚みがそれなりにある印象です。ポケットに入れることはできるかもしれませんが、近年の薄型化が進んだスマートフォンと比べるとちょっと窮屈かな。
Galaxy Foldの真の姿ともいえるディスプレイを開いた状態でのデザインはこのようなものになります。こちらはかなりベゼルが狭く、通常のタブレットとしてみても、かなりスタイリッシュなデザインです。気になる画面の「つなぎ目」は目立たないようにうまく処理されているとのことです。
背面デザインはGalaxy SシリーズやNoteシリーズなどとは異なるデザインになっており、どちらかといえば日本未発売のミッドハイモデル「Galaxy A8s」などのデザインに近い印象です。カラーリングは「ブラック」「シルバー」「グリーン」「ブルー」の4色が用意されます。
3.まとめ
Galaxy Foldはグローバル市場では4月26日に販売開始予定で、価格は1980ドル(約220,000円)です。日本での取り扱いは現時点では特にアナウンスはされていませんが、Galaxy Mobile Japanの公式サイトでもすでにティザーサイトがオープンしており、キャリアモデルとして取り扱われる可能性は大いにありそうです。
また日本ではまだ試験段階のため、国内展開はしないものかと思われますが、次世代ネットワーク「5G」に対応したモデルもリリースされる予定になっています。
折りたたみ式スマートフォンでは中国Royleの「FlexPai」に先行されてしまったものの、Samsungは2013年ごろから折りたたみ式スマートフォンのコンセプト動画などを発表しており、ようやく製品として形になったものがGalaxy Sシリーズ10周年という記念すべき一年に登場することになりました。
販売価格は約22万円とスマートフォンとしては非常に高価ですよね?折りたたみ式スマートフォン自体まだ発展途中という印象ではあるものの、スペックとしては2019年最高クラスで最新技術を詰め込んだスマートフォンということもあって、ある程度仕方ない部分かもしれません。
Galaxy端末が好きなかのあゆとしてもかなりほしい端末ではありますが、ちょっと手が出せる値段ではないのでせめて実機に触れる機会があれば…と思っています。
YouTubeで公開されている動画にリンクしておきますね。
https://youtu.be/7r_UgNcJtzQ
4.関連リンク
Galaxy Fold : Galaxy Mobile Japan
コメント
ガジェット感が満載で購入意欲は高まったものの、価格を見てココロが折れてしまいました。
それにヒンジ部分の有機ELの耐久性が気になるところですね。縦線が入ったりしたら修理代がいくらになるかと思うと・・・。
社運はそんなにかかってなさそうで良かった
技術デモだね
実際の使用感はASUSのpad phon程度のもんだと思います
流行らないし使えないけど、市場には存在してほしい
ユーザはスマホがメインなんだからスマホ側をもっと気合いれないと売れないよね。これはコンセプトモデルみたいなものだから実用性や価格は適当でいいんだろうけど。
本来OLEDはこの手のフレキシブルな端末のためにあると言ってもいいですから
そういう意味でOLED製造メーカーで長年の悲願だった本家本元の
お手並み拝見というところですかね
総合性能・経済性で液晶より劣るので
OLEDには現在のところ盤石なポジションが今の所存在しない
特に大型ディスプレイに関しては
マイクロLEDが来たら自発光式の優位性すら失うので将来性がかなり危うい
フレキシブルな端末で成功するか否かは
OLEDの命運を握ってる・・・ような気がする
OLEDの利点は印刷するように生産できる低コストのディスプレイという点なので、今のような高級ディスプレイという位置付けの方がおかしいんですけどね
たためるタブレットとしてはともかく、スマホとしては色々と破綻しているように思えますね
末期のガラケー感が強いとも言いますが