こんにちは、輪他です。今回は、OUKITELのタフネススマートフォン、WP8 Proをご紹介します。中華スマートフォンの黎明期からずっと登場し続けているタフネススマートフォンですが、どんどんジャンルとして成熟してきていまして、実用的な端末が増えてきている印象です。今回ご紹介するWP8 Proもいわゆるエントリーとされる価格帯の製品ですが、しっかり使えるスペックを持った一台となっています。
1.スペック
OUKITEL WP8 Pro | |
OS | Android 10 |
CPU | Mediatek Helio A25 |
RAM | 4GB |
ストレージ | 64GB |
ディスプレイ | 6.49インチHD+(1,560×720) |
LTEバンド | B1/3/7/8/19/20 |
SIM | Nano SIM×2 |
ネットワーク | Bluetooth 4.2、802.11 a/b/g/n/ac |
入出力 |
micro USB、micro SDカードリーダー(SIM2との排他仕様) 側面指紋センサー、NFC、3.5mmイヤホンジャック |
カメラ | イン8MP+アウト16MP+2MP+2MP |
バッテリー | 5,000mAh |
サイズ | 178×84.7×12.9 mm |
重量 | 260g |
OSは最新のAndroid 10を搭載し、RAMは4GB、ストレージは64GB搭載しています。今年登場したエントリー帯の中華スマートフォンとして標準的な構成ですが、タフネススマートフォンにも同じ容量搭載してくれるんですね…
ゲームなどをしっかりプレイしようとしない限り、この構成で不足を感じることはないと思います。
CPUにはMediatekのエントリーCPU、Helio A25を搭載。Antutuベンチマークスコアは10万点ほどのCPUとなります。こちらも、3Dゲームなどをプレイしない限りは普通に使える性能となっており、タフネススマートフォンとして求められる処理性能はしっかり確保しているCPUです。
ディスプレイのサイズは6.49インチと大型ですが、解像度はHD+に抑えられています。こう聞くと解像度不足が心配されますが、ppi(インチあたりのピクセル数)は264と、Retinaディスプレイを搭載したiPadシリーズと完全に同等(iPad miniシリーズは除く)。顔にディスプレイをかなり近づけない限り、ピクセルを肉眼で確認することはできないレベルだと思います。
アウトカメラは最近の中華スマートフォンのトレンドである、SONY製の超高解像度センサーを搭載せず、16MPと2MP2つの3眼構成となっています。画質としては特筆すべき点はなさそうですが、タフネススマートフォンなので、水中での撮影が可能になっています。
防水防塵性能は、IP68/IP69Kの両方への対応が明記されています。IP69Kについてはこんな規格だそうです。
IP69Kは、ドイツ規格 DIN 40050 PART9 で定められた、高温・高圧水に対する保護規定です。 80°Cの湯を、指定の形状のノズルから80~100BARの水圧で、供試体に放水します。水量は、14~16リットル/分です。 供試体とノズルの間隔は10~15cm、放水の方位は 水平方向に0、30度、60度、90度であり、各方位につき30秒ずつ供試体を水平面上で回転させながら、実施します。
出典:オムロン PDF資料
単純に防水性能が高いだけでなく、高湿度、高温、高圧に耐えられる性能である、という証明になる規格のようですね。
落下耐久性能についてはアメリカ国防総省が制定したMIL規格に準拠したものになっています。
右側面には指紋センサーが搭載されています。普通にスマートフォンを持ち上げた時、自然に指が触れる位置ですので、ロック解除にストレスを感じない配置になっていると考えられます。
各アプリの起動を設定できる、カスタムキーは、左側面に搭載しています。
通信バンドについてですが、日本版が用意されているようです。Aliexpressで購入する場合は、Asia版を選択すると、日本仕様の端末が届くようになっているみたいです。OUKITELのCシリーズは日本のAmazonでめっちゃ売れてるみたいなので、もしかしたらWP8 Proも日本のAmazonで販売するつもりなのかも…???
一点懸念点を挙げるとするなら、USB Type-CポートではなくMicro USBポートを採用している点です。コストカットのための判断だとは思いますが、そろそろ日常的に使用する端末からMicro USBの環境を完全に排除できた人も増えてきているので、ここはType-Cにして欲しかったところです。
2.筐体
カラーは2色、OrangeとMidnight Blackの展開となっていますが、オレンジモデルについてもアクセントとしてオレンジの差し色が入っているだけで基本的にはどちらもブラックが基調のデザインとなっています。
右側面にはSIM/Micro SDスロット、電源ボタンと指紋センサーが配置されており、左側面には、音量ボタンとショートカットボタンが搭載されています。
端末の上部にはイヤホンジャック、下部にはMicro USBポートが配置されており、どちらもキャップで覆われています。
各社のタフネススマートフォンと比較すると、筐体が薄いことをアピールしています。
3.まとめ
OUKITEL WP8 ProはAliexpress内のOUKITEL Official Storeにて、10月5日現在119.99ドル(12,640円)で販売されています。
タフネス性能がそこまで必要だとは感じられない環境で生活している人にとっても、ラフに使って壊れないスマートフォンとして、需要のある機種だと思います。基本性能も高く、価格はリーズナブルなので、「買ってから用途を考える」みたいな感じでも後悔しないんじゃないでしょうか。
4.関連リンク
OUKITEL WP8 Pro : OUKITEL Official Store(ALiexpress)
OUKITEL WP8 Pro : OUKITEL公式サイト