日本市場への参入を発表した米国メーカー、Orbicのタブレットをご紹介します。10.1インチサイズの「TAB10R」と8インチサイズの「TAB8」の2機種で、いずれも4Gネットワークをサポートします。先にご紹介した「FUN+ 4G」と同時発表されています。
1.Orbic TAB10R 4G
スペック
Orbic TAB10R 4G | |
OS | Android 12 |
CPU | Qualcomm Snapdragon 680 |
RAM | 4GB |
ストレージ | 64GB |
ディスプレイ | 10.1インチ(1,280 x 800) |
LTEバンド | B1/3/5/7/8/18/19/20/26/28a/28b/40/B41 |
SIM | nanoSIM |
ネットワーク | 802.11 b/g/n/ac、Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB Type-C、MicroSDカード、3.5mmイヤホンジャック |
カメラ | イン8MP/アウト13MP |
バッテリー | 6,000 mAh |
サイズ | 260 x 173.6 x 9.6 mm |
重量 | 690 g |
コメント
MIL-STD-810G準拠のタフネス性能を備えた10.1インチタブレットです。IP65準拠の防水・防塵性能も備えているので、工場現場などハードな環境にも向きます。筐体は樹脂製のバンパーで覆われた「ゴツい」ものになっています。
CPUはSnapdragon 680です。WEBブラウジングや動画鑑賞等といった作業であればパフォーマンス不足に感じることはありません。RAM容量は4GB、内蔵ストレージは64GBです。
ディスプレイは10.1インチHD+(1,280 × 800)です。極端に画質が荒いという訳ではありませんが、メーカー発表の市場想定売価が税込み39,800円ということなので、その割には解像度が低いと感じられます。なお、Widevineのレベルは不明です。カメラはイン8MP、アウト13MPと、タブレット製品としては比較的高い画素数になっています。
この製品はLTE対応し、国内4大キャリアのモバイルネットワークをフルサポートしています。バッテリー容量は6,000 mAhで、18W出力の急速充電をサポートします。
それと、この製品はスタイラスペンが付属します。筆圧に対応するのかは不明です(おそらく筆圧非対応でしょうね…)が、ペンが使えるとなにかと便利だと思います。
2.Orbic TAB8 4G
スペック
Orbic TAB8 4G | |
OS | Android 12 |
CPU | Qualcomm Snapdragon 680 |
RAM | 3GB |
ストレージ | 32GB |
ディスプレイ | 8インチ(1,280 x 800) |
LTEバンド | B1/3/5/7/8/18/19/20/26/28a/28b/B40/B41 |
SIM | nanoSIM |
ネットワーク | 802.11 b/g/n/ac、Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB Type-C、MicroSDカード、3.5mmイヤホンジャック |
カメラ | イン5MP/アウト13MP |
バッテリー | 4,300 mAh |
サイズ | 205.8 x 128 x 9.25 mm |
重量 | 416 g |
コメント
こちらは8インチサイズのAndroidタブレットです。搭載CPU、ディスプレイ解像度はTAB10Rと共通ですが、RAMとストレージが3GB/32GBに、インカメラが8MPから5MPにスペックダウンしています。OSは「Go Edition」ではない通常のAndroid 12ですが、RAM 3GBだと2023年現在ではやや足りないため、場合によっては動作が重いと感じられる場面が出てくるかもしれません。
なお、この製品はTAB10Rのようなタフネス系の製品ではなく、MIL規格準拠ではありません。TAB10Rと同様に、国内4大キャリアのモバイルネットワークをカバーしています。GPSも備えているのでカーナビ代わりに活用するのも良いかもしれません。
バッテリー容量は4,300 mAhです。急速充電はサポートされていません。
3. Orbic TAB10R 4G/TAB8 4Gまとめ
メーカー想定売価はTAB10R 4Gが39,800円(税込)、TAB8 4Gが29,800円(税込)です。TAB10Rは一般向けと言うよりはどちらかと言えば教育現場や工場などで使うことを想定した製品ですが、国内で販売されているAndroidタブレットとしては珍しくMIL-STD-810G準拠のタフネス性能を備えているので「アウトドアシーンで使える動画再生機」として活用するのも悪くはないと思います。
TAB8 4Gは…同価格帯、あるいはそれよりも低い価格帯でTECLASTやBlackviewといった中国メーカーのより高いスペックのAndroidタブレットが購入できますので、現状あえてこれを選択する理由がない、というのが正直な感想です。OrbicはWindowsタブレットも展開しているので、そちらを投入した方が良かったのではないかな、とも感じています。
4.関連リンク
Orbic TAB 10R 4G:Orbic
Orbic TAB8 4G:Orbic