こんにちは。かのあゆです。2018年1月に日本国内向けSIMフリースマートフォン市場に参入した中国のスマートフォンメーカー「Oppo」が日本参入第2弾となるミッドハイスマートフォン「Oppo R15 Pro」及びエントリーモデルの「Oppo R15 Neo」を投入することを正式に発表しました。日本投入第1弾となった「Oppo R11s」の後継モデルとなる「Oppo R15 Pro」はグローバル版をそのまま投入するのではなく、日本市場向けにおサイフケータイ機能のサポートとIPX7準拠の防水機能を搭載した「特別仕様」として投入される形になります。
1.スペック
スペック的にはOppo R11sのスペックを継承しており、CPUにはミッドハイ向けのQualcomm Snapdragon 660を採用しています。
Oppo R11s ー 日本国内版の仕様が正式発表。価格設定はグローバル版と同水準を実現!(かのあゆ)
ただし、Oppo R11sでは搭載RAMが4GB、内蔵ストレージが64GBだったのに対し、Oppo R15 Proでは搭載RAM6GB、内蔵ストレージ128GBにスペックアップされています。OSに関してはAndroidをベースに独自カスタマイズを行った「Color OS」が搭載されていますが、Oppo R11sがAndroid 7.0ベースのColor OS 3.2を採用していたのに対し、Oppo R15 ProではAndroid 8.1ベースのColor OS 5.1にアップグレードされています。
先に販売中となっているOppo R11sもそうなのですが、Oppo端末に搭載されているColor OSは素のAndroidベースというよりはiOSライクな操作性にカスタマイズされているため、iPhoneからの乗り換えであれば特に違和感なく使える一方、他メーカーのAndroid端末からの乗り換えの場合は慣れるまで違和感を覚えるかもしれません。
また、Color OSではシステムを最適化して最適な環境でゲームプレイを実現する「ゲーム加速モード」が搭載されています。
Oppo R11sで採用されていたデュアルレンズカメラは後継機となるOppo R15 Proでも継承されており、AIシチュエーション認識によりシチュエーションや被写体に応じて最適な設定で写真を撮影できるようになっています。
バッテリーは3,450mAhのものを搭載しており、Oppo独自の急速充電規格である「VOOC」に対応しています。
VOOCに関しては日本国内では対応モバイルバッテリーなどが現時点では販売されていないため、付属しているACアダプター経由でないとその恩恵を受けることができない点が残念ですが、本体を使用しながらでも発熱を抑えた安定した充電を行うことができるのが売りになっています。
Oppo R15 Proという端末自体はすでに今年の4月にグローバル版が発売済みとなっていますが、今回日本投入にあたり、グローバル版をそのまま投入するのではなく日本向けにカスタマイズされた特別仕様を投入しています。
グローバル版でもNFCには対応していましたが、日本版ではなんとおサイフケータイ(Felica)に対応。
SIMフリースマートフォンのFelica対応機は非常に少なく、今年投入された端末だとHTCのフラッグシップモデルHTC U12+のみで、同じ中国の大手メーカーであるHuaweiに関してはSIMフリー版のP20でFelica対応を見送っているため、これだけでもかなり魅力的に見えるかもしれません。Suica、WAON、QuickPayなどの主要なサービスにしっかり対応しています。
そのほかOppo R15 ProではIPX7準拠の防水機能に対応しています。
2.デザイン
前モデルであるOppo R11sでは切込み(ノッチ)がない18:9縦横比のディスプレイを採用していましたが、Oppo R15 Proでは今年のトレンドに習ってディスプレイ上部にノッチを採用しており、ディスプレイサイズも19:9縦横比に変更されています。
ノッチに関しては賛否両論でしょうが、このデザインを採用したことによりより大きな画面でゲームや動画などのコンテンツを楽しむことができるようになっています。背面デザインに関しては前モデルのOppo R11sから特に大きな変化はありません。ただし、日本国内モデルではおサイフケータイに対応しているためFelicaマークがOppoロゴの下に追加されています。
カラーリングに関してはレッドとパープルの2色が投入されます。
3.まとめ
Oppo R15 Proは9月下旬より各家電量販店やAmazon.co.jpなどのオンラインショップで販売開始される予定で、販売価格は69,800円(税抜)となっています。
この価格帯にはSnapdragon 845を搭載したASUSのZenfone 5zとKirin 970を搭載したHuawei P20が存在します。スペック的にはSnapdragon 660搭載のミッドハイレンジで前モデルのOppo R11sから据え置きとなっているものの、Oppo R15 Proは「グローバルモデルそのままの仕様だった場合」は価格設定的には高めになってしまうかなというのが正直な感想だったりします。
ただし、Oppo R15 ProではZenfone 5zやHuawei P20とは異なりおサイフケータイが搭載されています。ハイエンドクラスの性能で同じくおサイフケータイを搭載したHTC U12+が95,000円(税抜)と高めの設定になっており、SIMフリースマートフォンでおサイフケータイに対応した他社モデルはミッドレンジクラスのものとなるため、ハイエンドクラスに近い性能でおサイフケータイが欲しいという方であれば購入候補に入れても損はないのではないでしょうか。
おサイフケータイが不要であればRAM容量以外は同じスペックのOppo R11sも併売されており、安いところでは42,000円前後で購入できるところも出てきているため、こちらを選択するのもありだと思います。
Oppoに関してはアウトカメラを本体に格納することで完全なベゼルレス液晶を実現したSnapdragon 845搭載のフラッグシップモデル「Find X」の国内投入を期待する声もありましたが、日本上陸第2弾に関しては最初に投入されたOppo R11sの後継モデルであるOppo R15 Proがまず投入される形となりました。
今回の日本投入にあたり、グローバル仕様のまま投入するのではなく、日本独自機能のおサイフケータイ機能を搭載した特別仕様のモデルを投入してきたあたり、Oppoが本気で日本市場に取り組もうとしていることが伝わってきて、個人的には応援したいと思います。
前述のFind Xに関しても公式Twitterアカウントのツイートを見る限り投入を検討しているようですし、今後のOppoの国内展開にも大いに期待したいところです。
4.関連リンク
Oppo R15 Pro : Oppo