Nothingが2世代目となるスマートフォン「Nothing Phone(2)」を発表しました。記事タイトルに「Phone(1)のハイレゾ版」と書きましたが、これはWebで公開されたカール・ペイ氏(NothingのCEO)の基調講演で使われていたフレーズで、音響まわりがハイレゾになった、という意味ではなく、「製品全体が大きく改善された」という意味です。
目次
1.Nothing Phone(2) スペック
スペック表
Nothing Phone(2) | |
OS | Nothing OS 2.0(Android 13ベース) |
CPU | Qualcomm Snapdragon 8+ Gen 1 |
RAM | 8GB/12GB |
ストレージ | 128GB/256GB/512GB |
ディスプレイ | 6.7インチOLED(2,412 x 1,080)120Hz |
LTEバンド | 5G:n1/n3/n28/n41/n77/n78 LTE:B1/3/8/18/19/26/28/41/42 ※日本国内での対応バンド |
SIM | nanoSIM × 2(推定) |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.3 |
入出力 | USB Type-C |
カメラ | イン32MP/アウト50MP + 50MP |
バッテリー | 4,700 mAh |
サイズ | 162.13 x 76.35 x 8.55 mm |
重量 | 200.68 g |
バリエーションモデル
・8GB/128GB
・12GB/256GB
・12GB/512GB
コメント
OSはNothing OS 2.0です。…すみません、上のスペック表では「Android 13ベース」と書いていますが、基調講演・製品ページともAndroid 13という記載はありませんでした。ただし、従来モデルのNothing Phone(1)はOSのアップデート実績(アップデート後Android 13に)がありますし、Phone(2)でも「Android アップデートを3年間、2か月に1回のセキュリティパッチを4年間」という説明がありました。
基調講演の中に「実際にOSにNothingのDNAを注入したのは今回が初めて」という表現がありました。昨年のPhone(1)ではクリーンで安定したOSにすることに集中していたが、Phone(2)で初めて自分たちのアイデアを取り入れることができた、とのことです。Nothing OS 2.0ではモノトーン基調のデザインとなり、ユーザーのカスタマイズ余地が拡大しています。
CPUはPhone(1)のSnapdragon 778G+からSnapdragon 8+ Gen 1になりました。Snapdragonの最新・最上位型番は「8 Gen 2」ですが、パフォーマンスに関しては8+ Gen 1で不満を感じるような場面はまずないと思います。というか、不満を感じる人は一部のハードゲーマーくらいでしょう。
RAMとSSDは上記の3バリエーションがあります。ストレージ512GBというのがPhone(2)で追加されました。
ディスプレイはサイズが若干大きくなりました(6.55インチから6.7インチに)。また、屋外フルスクリーン輝度が1,000nit、HDR Pixel輝度が最大1,600nitと明るいものになっていますし、1~120 Hzの範囲で可変するアダプティブ・リフレッシュレートとなりました。
アウト側カメラの画素数はPhone(1)と同じですが、メインカメラのセンサーがSony IMX766からSony IMX890に変更され、さらにソフトウェアも大幅に改善されています。「異なる露出レベルで 8フレームをキャプチャし、各フレームで最高のディテールを選び、それらを融合して、肉眼に最も近い最終画像を生み出す」とのこと。
イン側も16MPから32MPに画素数がアップし、センサーもSony IMX471からSony IMX615に変更されています。
2.Nothing Phone(2) 筐体
前面のパンチホール位置がPhone(1)から変更され、左側から中央になりました。また、ベゼル幅についてもPhone(1)の頃からかなり気を使っているようで、上下左右が同じ太さになるように設計されています。
背面は「おなじみのデザイン」ですが、濃色のほうがPhone(1)から微妙に変更され、ブラックからダークグレーになっています。
Nothingといえば背面の「Glyph(LEDライト)」です。一見するとPhone(1)からあまり変わっていませんが、機能が大幅に増えています。基調講演の動画では「Uberの待ち時間をGlyphにカウントダウン表示させれば、ディスプレイを見なくて済む。ディスプレイを見ちゃうとメールとかの通知に目がいってしまい、いつの間にか吸い込まれちゃうからね」という説明があり、「なるほど」と思いました。
また、Glyphの見た目がPhone(1)から変わっていないのは「意図的」で「継続性を持たせるため」とのことでした。
動画とか画像で見るとPhone(1)と同じような筐体に見えます。しかし、背面を3Dガラス(ゴリラガラス)にするなど、質感が大幅にアップしています。ここもまた「ハイレゾ版」と言う理由のひとつです。
3.Nothing Phone(2) 動画
基調講演(っぽくないですが…)の動画を貼っておきます。30分弱と長めですが日本語の字幕(機械翻訳ではないもの)に対応しており、内容がよく理解できます。また、動画の仕立てが素晴らしく、Nothing Phone(2)の詳細な製品説明に加え、Nothingの社風みたいなものも伝わってきます。会社の規模が大きくなってしまったGoogleとかAppleとは一線を画する出来だと思います。お時間のあるときにでもぜひご覧ください。
4.Nothing Phone(2) 価格など
Nothing Phone(2)の日本での予約開始は7月21日0:00、一般発売日は7月25日です。公式サイトの製品ページにメールアドレスを登録でき、予約注文開始時にメールで連絡がもらえるようになっています。
製品価格は下記の通り。
・8GB/128GB:79,800円
・12GB/256GB:99,800円
・12GB/512GB:109,800円
※8GB/128GBは筐体色グレーのみ
特に8GB/128GB版の価格は「頑張ったなあ」と思います。ただし、Phone(2)はCPU性能とカメラの品質が高いので、特にストレージ128GBだと少々不足感が出てきそうですね。
5.関連リンク
Nothing Phone(2):Nothing公式サイト
コメント
SDカードさえ対応してくれたら128GBでなんの問題もないんだけどな。
今の使い方だと128GBじゃ足りないしかといって容量増えるだけで2万円あがるのかといつも躊躇しちゃう。
いやあ、私も最近ストレージ128GBだと足りないかなと思うようになりました。最新の3D系ゲームを1つか2つ入れて、写真を撮りまくり(私、実機レビュー用の写真撮影もスマホを使ってます)、ちょくちょく動画も撮影したらそれでもう一杯ですもんね。