OnePlusの創設者カール・ペイ氏が立ち上げメンバーになっているイギリスのブランド「Nothing」最初のスマートフォン「Nothing Phone (1)」が、いよいよ日本で販売開始です。Nothing Phone (1)は海外では発売前に全世界で20万台以上の先行予約待ちとなっており、日本でもガジェット好きな人達の注目を浴びていました。
Nothing Phone (1)についてはウインタブですでに紹介記事を掲載済みです。そのため、この記事では日本での販売情報を中心にお伝えします。製品の詳細はこちらの記事をご覧ください。
Nothing Phone (1) - Nothingブランド初のスマートフォン、個性的なデザインだけでなく、長期的なソフトウェアアップデート提供も魅力
Nothing Phone(1) | |
OS | Nothing OS(Android 12ベース) |
CPU | Qualcomm Snapdragon 778G+ |
RAM | 8GB/12GB |
ストレージ | 128GB/256GB |
ディスプレイ | 6.55インチOLED(2,400 x 1,080)120Hz |
LTEバンド |
5G:n1/n3/n28/n41/n77/n78 LTE:B1/3/8/18/19/26/28/41 ※日本国内での対応バンド |
SIM | nanoSIM × 2 |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB Type-C |
カメラ | イン16MP/アウト50MP + 50MP |
バッテリー | 4,500 mAh |
サイズ | 159.2 x 75.8 x 8.3 mm |
重量 | 193.5 g |
Nothing Phone (1)はSnaodragon 778G+を搭載するミッドレンジ(ミッドハイ)スマホです。また、ディスプレイには有機ELのFHD+解像度で60-120 Hzのアダプティブ・リフレッシュレートを採用、カメラもアウト側が50MP+50MPと、ちょっと個性的な構成になっています。
Nothing Phone (1)の製品仕様で最も目を引くのが背面のデザインです。「背面が透明」で900個のLEDが仕込まれ、電話の着信などの通知時などに発光します(Glyph Interface)。一方で筐体そのものはフラットでシンプルなイメージになっていて、なんとなく「Nothing」の名にあっているように感じられます。
筐体には100% リサイクルのアルミニウムを、パッケージには再生繊維を使用するなど環境への配慮もなされており、OSアップデートは3年、セキュリティアップデートは4年(2ヶ月に一回配信)提供することを保証するなど、ユーザーや社会全体に対し「果たすべき責任」をしっかり認識した製品であることも人気となっている理由なのだろうと思います。
で、販売情報です。
最低価格は税込み63,800円からと、Snapdragon 8 Gen1を搭載するハイエンドスマホと比較してずっと購入しやすい価格になっています。また、量販店やAmazonなどの通販サイト、MVNOキャリアなど、幅広い販路が確保されているのもうれしいところ。
この表には予約開始日が記載されていませんが、8月10日から予約受付開始です(Nothing公式ストアには「8月10日0時より予約受付開始」と記載されていました)。この製品は日本での注目度も高く、Amazonなどでは早期に初回ロット完売になる可能性もありそうです。
関連リンク
Nothing Phone (1)を日本国内で8月19日(金)に発売 8月10日(水)より予約受付開始:Nothing プレスリリース(PR Times)
Nothing Phone (1):Nothing公式サイト 製品紹介
コメント
このスマホ話題になってるけど何がいいのかよくわからない。OPPOやXiaomiの安いのはSUICAも使えるけど。
決して煽りということでなく、素で書かせていただきますと「それでいいんじゃないでしょうか」ということです。私だって「こんなのどこがいいのかわからない」という製品もありますし、逆にほとんどの人が低評価しても自分はお気に入り、という製品もありますし。先日も某ノートPCの記事を書きながら「あんまり売れないだろうなあ…。でも自分なら買いだな」なんて思ってましたw
「Nothing Phone」がここまで注目される理由は、メーカーであるNothingの歴史なしには説明できません。
元々、Androidの開発者ルービン氏が設立した「Essential」という会社があり、ここは「Essential PH-1」というスマホを出しています。こいつの特徴は何と言っても世界で初めてノッチを搭載したスマホであるということ。iPhoneより先なんですね。
ただし「Essential PH-1」はそれほど売れませんでしたが、Essentialが発明したノッチはその後iPhoneを始めとしてほとんどすべてのスマホに搭載されるほど大流行しました。
OnePlusの創業者であるカール氏が設立したNothing社が、上記のEssential社を買収し、そのデザイン力を生かして開発したのが「Nothing Phone」です。つまり、最高のデザイン力(Essential)と最高の宣伝力(カール氏)が組み合わさったということで、業界の注目度が非常に高いわけですね。ノッチが大流行したように、もしかしたら今後こういうデザインのスマホが大流行するかもしれない、そう思わせるだけの影響力があるのです。
そういう歴史を無視して「Nothing Phone」単体で評価したら、単なる独特のデザインのスマホとしか評価できないとは思いますし、実際それ以外の特徴は特にないとは思います。