モトローラが「moto e32s」を国内向けに発表しました。立ち位置としてはエントリーモデルとなるため端末としての性能はそれほど高くなく、5Gネットワークにも対応しないものの約2万円と低価格で購入できます。またモトローラらしく筐体の質感も高いと思われ、画像を見る限り安っぽさは感じられません。
1.moto e32sスペック
スペック表
moto e32s | |
OS | Android 12 |
CPU | MediaTek Helio G37 |
RAM | 4GB |
ストレージ | 64GB |
ディスプレイ | 6.5インチ(1,600 x 720) |
LTEバンド | LTE:B1/2/3/5/7/8/18/19/20/26/28/38/40/41 |
SIM | nanoSIM × 2 |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB Type-C、MicroSDカード、3.5mmイヤホンジャック |
カメラ | イン8MP/アウト16MP + 2MP + 2MP |
バッテリー | 5,000 mAh |
サイズ | 164.0 x 74.9 x 8.5 mm |
重量 | 185 g |
コメント
OSは現時点での最新バージョンとなるAndroid 12です。他のモトローラ製スマートフォンと同じく独自UIは採用されておらず、素のAndroidに準じたソフトウェアが採用されています。また、エントリーモデルと言うこともあり、外部モニターに接続してパソコンと同じ感覚で利用することができるデスクトップ環境「Play for」はサポートされていません。
搭載CPUはMediaTek Helio G37です。2018年頃に販売されていたミッドレンジスマートフォンに搭載されていたHelio P35のマイナーチェンジ版となる製品で、ウインタブではこのCPUを搭載するiiiF150 Air 1 Proを実機レビュー済みです。AnTuTu Benchmark v9での総合スコアは約12万点で、GPU性能が低いためゲーム用としては厳しいですが、WEBブラウジングやSNS等の通常利用に関してはストレスなくこなせる性能を備えています。RAMは4GB、内蔵ストレージは64GBという構成で、MicroSDカードによるストレージ拡張に対応します。
ディスプレイは6.5インチサイズで、解像度はHD+(1,600 × 720)です。パネルの仕様は公開されていませんが、おそらくIPS液晶を採用しているものと思われます。解像度自体はエントリークラスのスマートフォンでよく見られる構成ですが、リフレッシュレートは90Hz表示に対応しており、スムーズな画面スクロールを実現しています。
カメラはイン8MP、アウト16MP(メイン) + 2MP(深度) + 2MP(マクロ)という構成です。同じ価格帯で販売されているXiaomiのRedmi Note 11と比較するとアウトカメラのメインレンズの画素数が控えめになっているほか、超広角撮影に対応していない点は物足りなさを感じてしまうかもしれません。ただしAIによるシーン識別機能やナイトビジョンモードなどの機能は一通り揃っています。
ワイヤレスネットワークは802.11a/b/g/n/acとBluetooth 5.0に対応します。モバイルネットワークは4Gまでの対応となりますが、国内需要4大キャリアの回線をフルサポートしています。ただし、auと楽天モバイルに関しては通信バンドが対応していても実際には通信できない場合があるため、発売後の動作情報を確認する必要があります。
バッテリー容量は5,000 mAhで、15W出力の急速充電に対応していますが、充電器はパッケージに付属していないため別途購入する必要があります。
2.moto e32s筐体
エントリーモデルだとティアドロップノッチを採用しているケースが多いのですが、moto e32sでは上位モデルと同じくパンチホールノッチを採用しています。画像を確認する限り下部ベゼルがやや太めではあるものの、全体的に安っぽさを感じないデザインに仕上がっています。
背面はmoto g52j 5Gやmoto edge 30 proに近いデザインを採用しています。採用されている素材は不明ですが、光沢加工が施されておりエントリーモデルとは思えない高級感のある質感を実現しています。筐体色は「スレートグレイ」と「ミスティシルバー」が用意されています。
3.moto e32s 価格など
moto e32sは2022年7月15日よりモトローラ公式オンラインストア、家電量販店、MVNOキャリアなどから販売開始となる予定で、モトローラ公式オンラインストアではすでに注文を受け付けています。価格は21,800円(税込)です。
性能的にはエントリークラスながら、筐体の質感は高いと思われ、ディスプレイのリフレッシュレートが90Hz表示に対応している点も魅力的です。ただ、もう4,000円程度追加すると内蔵ストレージを128GB搭載し、より性能が高いMediaTek Helio G85を採用しているmoto g31が購入できてしまうので、正直なところあえてmoto e32sを選ぶべきかと言われれば微妙なところではあります…。
4.関連リンク
moto e32s:モトローラ公式オンラインストア