Microsoftが2画面のAndroidスマホ「Surface Duo 2」を発表しました。この製品の前身となる「Surface Duo」は残念ながら日本市場には投入されませんでしたが、Duo 2に関しては日本のMicrosoft公式サイトに製品紹介ページができていて「2022 年初頭に発売予定」という記載もありました。また、米国のMicrosoftでは10月21日発売予定で、すでに予約販売がスタートしています。
1.Surface Duo 2 スペック
スペック表
Surface Duo 2 | |
OS | Android 11 |
CPU | Qualcomm Snapdragon 888 5G |
RAM | 8GB |
ストレージ | 128GB/256GB/512GB |
ディスプレイ | 5.8 インチ AMOLED(1,344 x 1,892)× 2 |
LTEバンド | 5G:n1/2/3/5/7/20/25/28/38/41/66/ 71/77/78/79 LTE:1/2/3/4/5/7/8/12/13/14/19/20/25/26 28/29/30/38/39/40/41/42/46/48/66/71 |
SIM | nanoSIM x 1、eSIM × 1 |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ax、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB Type-C |
カメラ | イン12MP/アウト12MP+12MP+16MP |
バッテリー | 4,449 mAh |
サイズ | 開いたとき: 145.2 x 184.5 x 5.5 mm 閉じたとき: 145.2 x 92.1 x 11.0 mm |
重量 | 284 g |
バリエーションモデル(米国)
・8GB/128GB:1,499.99ドル(約164,800円)
・8GB/256GB:1,599.99ドル(約175,800円)
・8GB/512GB:1,799.99ドル(約197,800円)
※左からRAM/ストレージ
コメント
この記事に掲載しているスペック表は日本のMicrosoftの製品ページにあったものを引用しています。また、バリエーションモデルと価格情報は米国のMicrosoftのものです。
前身機であるSurface Duoが日本で販売されなかったので、Duo 2についても非常に新鮮な印象がありますが、Duo 2は基本的にDuoを正常進化させたもので、筐体デザインもキープコンセプト、という感じです。
OSは「Microsoftなのに」Android 11です。CPUは2021年9月時点ではハイエンドとなる型番、Snapdragon 888が搭載されています。RAMは全モデル8GBで、ストレージは128GB/256GB/512GBから選択可能です。
ディスプレイは2画面ですね。GALAXY Foldシリーズなどとは異なり、曲がるディスプレイではありません。中央にヒンジがあり、独立した2枚の有機ELパネルを組み合わせて使います。ディスプレイサイズについては前身機から変更されています。
Duo 2:
1画面:5.8インチAMOLED(1,344 x 1,892)
2画面:8.3インチAMOLED(2,688 x 1,892)
Duo:
1画面:5.6インチAMOLED(1,350 × 1,800)
2画面:8.1インチAMOLED(2,700 × 1,800)
このように、サイズは前身機よりも少しだけ大きくなっていますが、解像度は少し落ちています(どっちも体感できないくらいのレベル)。それと、Duoが「Surfaceのお約束」とも言えるアスペクト比(画面の縦横比)3:2だったのに対し、Duo 2ではそれよりも少しだけ縦方向に長い13:9となりました(これも体感できないくらいのレベル)。
また、Duo 2のディスプレイは非常に「高性能」です。
・401 PPI
・HDR
・100% SRGB、DCI-P3
・90Hzで状況に適応するリフレッシュ レート
・最大明るさ800 nit
・Corning Gorilla Glass Victus
Duo 2は展開時8.3インチサイズになりますので、これだけの発色品質になっているのは歓迎できますね。たぶんWidevineもL1なんでしょうし(本当のところはわかりません)。
おそらく外観上も機能上も、Duoからの最大の変更点と言えそうなのが「アウトカメラ搭載」という点です。Duoには11MPのインカメラが1つだけでしたが、Duo 2ではアウトカメラが新設され、しかもトリプルレンズです。画素数は低めながら、Microsoft製品だけに画質にはかなり期待できそうです。
2.Surface Duo 2 筐体
Surface Duoは「折りたたみ式のスマホ」ですが、他社製品のように「画面が曲がる」わけではなく、2枚の有機ELパネルを左右に配置し、中央にヒンジを備えた構造です。そのため、展開すると中央に「継ぎ目」ができます。ただし、常識的にこの構造のほうがディスプレイの耐久性は高まると思います。
なお、中央のヒンジは360度回転します。ノートPCでいう「コンバーチブル2 in 1」構造ですね。なので、テントモードにして動画やゲームプレイもできます。
イメージしやすいのがこの2つ。上の画像は電子ブックリーダーとして使っているところ、下の画像は左右のディスプレイに別々のアプリを表示させ、手書きメモをとっているところです。なお、ペンは別売りで、「Surface スリム ペン 2」が対応します。おそらく筆圧にも対応しているはずです。
こんなふうに1つの画面にコントローラーを表示させてゲームをすることもできます。
おそらくここも新機能と思われますが、筐体を閉じた際にヒンジ部分に各種通知が表示されるようになりました。また、電話着信の際に光ったり、充電時にその状況を表示する機能もあります。
筐体のデザインについては「おおよそイメージできる」という人が多いのではないかと思いますので、画像よりもむしろこの各部名称やサイズを表記した図が参考になりそうに思います。なにげに展開時の厚さがわずか5.5 mmなんですね…。
実際のサイズ感です。一般的なスマホよりは大型ですが、まあ「手帳サイズ」と言っていいんじゃないでしょうか。重さも284 gなので、展開時に8.3インチサイズになることを思えばかなりの軽さだと思います。
3.Surface Duo 2 筐体
Microsoft Surface Duo 2は日本のMicrosoft公式サイトで「2022年初頭に発売予定」となっています。米国では一足先に予約販売がスタートしており、記事内でもご案内しましたが、米国での価格は下記のとおりです。
・8GB/128GB:1,499.99ドル(約164,800円)
・8GB/256GB:1,599.99ドル(約175,800円)
・8GB/512GB:1,799.99ドル(約197,800円)
※左からRAM/ストレージ
日本での価格はどのくらいになるでしょうね?(ちなみにGALAXY Fold 3 5Gはau版が237,565円です) Microsoft製だけに、Windows PCとの連携も万全と思われますので、ビジネスマンの情報端末としても非常に優秀と言えるでしょう。あとは「Core i7搭載のモバイルノートが買えるお値段」をどう評価するかでしょうね。
4.関連リンク
Surface Duo 2:Microsoft
コメント
5G使えるんだ。
つなぎ目が無ければタブレットとして使えるんだけどね…
ベゼルも太いし古い感じするね。
つなぎ目については賛否があろうかと思います。私なんてどうしても「ディスプレイ曲げたら寿命短くなるやん(実際はそんなことはないようですけど)」と思ってしまうので。
これにWindowsのarm版入れたやつ売ったら欲しい
ですね。マニアなら同じ考えの人が多いと思います。
Surface Neoですね。MSの技術力なさすぎて発売未定になっちゃいましたね。
ありがとうございます。思い出しました。そう言えば2019年にSurface Neoの記事書いてます。https://win-tab.net/microsoft/surface_neo_1910053/
すっかり忘れてた…。今だとThinkPad X1 Foldが割と近い製品性ですね。