こんにちは。かのあゆです。Lenovoの最新ミッドハイスマートフォン「Lenovo Z5」を紹介します。本端末は正式発表前からLenovoが中国SNSサイト「Weibo」でティザー広告を展開していましたが、そこで発表されていた筐体デザインと実際の製品のデザインが大幅に異なるものになってしまったことから「プロモーション詐欺」として各メディアで叩かれてしまう結果となってしまった製品です。とはいえ製品自体はかつてLenovoが展開した「ZUK」ブランドの流れをくむ、性能と価格のバランスに優れた良ミッドハイモデルとなっているので普通にお勧めできる端末となっています。
1.スペック
OSは最新のAndroid 8.1をベースに独自のカスタマイズを行った「ZUI」が搭載されています。
ZUIに関しては昨年ウインタブで実機レビューを実施した「ZUK Z2」に搭載されていたもので、本来の素のAndroidから大幅にUI面ではカスタマイズが行われています。
本来のZUIは日本語ロケールが入っていなかったため、ZUK Z2では独自に日本語ロケールを追加したショップROMが搭載されていましたが、本製品ではどのような仕様になっているのか気になる点ではあります。また本端末に関しては間もなく正式版がリリースされる「Android 9.0”P”」へのアップデートもすでに確定済みとなっています。
Lenovoのスマートフォンに関してはSamsungやSony Mobileが現行バージョンのAndroid 8.x “Oreo”で打ち切りを予定しているQualcomm Snapdragon 820搭載端末である「ZUK Z2」や「ZUK Z2 Pro」「ZUK Edge」に関してもAndroid “P”へのアップグレードを正式に発表しており、ここら辺のOSサポート面に関しては本当に力を入れている印象を受けます。そういう意味でも本端末は長い間使っていける製品になっていると思います。
CPUはQualcomm Snapdragon 636を搭載。これは日本国内では先日発売されたZenfone 5(2018)に搭載されており、性能面では前世代のQualcomm Snapdragon 630より大幅に向上しています。Antutu BenchmarkのスコアではQualcomm Snapdragon 820やQualcomm Snapdragon 660に迫るスコアをたたき出しており、ミッドハイというよりはハイエンドクラスに近いスペックを誇っています。
メインRAMは6GB搭載、ストレージは64GBと128GBから選択可能となっています。また最近の大容量ストレージを搭載したフラッグシップモデルでは非搭載の端末も登場してきているmicroSDカードスロットに関してもしっかり搭載されています。
カメラに関しては近年のトレンドに倣って16MP+8MP構成のデュアルレンズカメラを搭載。HuaweiのMate10シリーズやP20シリーズのようにAI機能も搭載されているようで、画質のほうもかなり期待できるのではないでしょうか。
ミッドハイクラスのスマートフォンに関してはすでにハイエンドクラスと比較してもその性能差は小さくなりつつありますが、本端末も十分「高性能」で、OSアップグレードの面も含めメイン端末として運用していける一台となっています。
2.デザイン
デザインに関しては前述の通り正式発表前にWeiboなどで告知していたものと実際の製品で大幅に異なっていることから各メディアで叩かれることになってしまった経緯があります。
最初にWeiboなどで告知されていたデザインはノッチ非採用で液晶の占有率が90%という究極ともいえるベゼルレスデザインとなっていました。
実際の製品のデザインはこの通り、iPhone XやZenfone 5、Huawei P20シリーズ同様ノッチデザインを採用した近年のフラッグシップスマートフォンとしては割と「ありがち」なデザインで、「予告した製品と実際の製品のデザインが違う!」と各メディアで叩かれる結果となってしまいました。
ただそれでも画面の占有率は90%を実現しており、動画コンテンツやゲームなどを大画面で楽しむことができるようになっています。
背面に関してもかなり高級感のあるデザインとなっており、叩かれるようなプロモーション手法をとらず、このまま発表していた方がデザイン面でも正当な評価を受けていたのではないかと残念な気持ちになってしまいます。
本体カラーはパープル、ブラック、ブルーの3色を用意。パープルは角度によって色合いが変わる加工が行われており、かなり魅力的なカラーリングとなっています。かのあゆがこの中で選ぶのであればパープルでしょうか。
3.まとめ
Lenovo Z5は中国の通販サイト「Banggood」に製品ページがあり、6月22日現在「入荷お知らせ」というステイタスでまだ販売は開始されていません。参考価格は64GBモデルが349.99ドル(約39,125円)、128GBモデルが329.99ドル(約36,890円)です。なぜか128GBモデルのほうが64GBモデルより安いという逆転現象が起きていますが、販売スタート時にはまた価格設定が変更される可能性があると思われます。
「ノッチなしで画面占有率95%!!」として発表された端末が実際には「ノッチありで画面占有率が90%」だったことで叩かれてしまった点は残念ですが、それを除けば普通にかつてのZUKブランドの流れを汲んだ「価格設定と端末スペックのバランスに優れた」良端末に仕上がっていると思います。
デザイン面に関しても事前に予告されていたものとは異なるものの、他メーカーのフラッグシップモデルと比較しても十分通用するもので魅力的です。
独自UIであるZUIはZUK Z2の時点でかなり癖があり、またオリジナルのグローバルROMには日本語ロケールが入っていなかったため、今回も含まれていない可能性がある点は注意が必要ですが、次期バージョンであるAndroid “P”へのアップグレードも確定済みです。性能も十分高性能で、かなり魅力的なミッドハイ端末に仕上がっています。
コメント
4TBのストレージ(大嘘)というPCデポ的プロモーションだったけど製品自体はすごくいい、事前に何も言わなければよかったのに……
物は悪く無い、むしろコスパ機として見ればかなり上出来
余分な事さえしなければクソ扱いされなかった
少々勿体ないが今回のやり方は・・・ねぇ
宣伝方法はアレかもしれませんけど、Lenovo Z2時も稀に見るハイレベルなコスパの端末なんですよね。筐体の質も良くて個人的に最高だったんで、Z5にも大きく期待ですね。イヤホンジャックが付いているのも点数高いです。