レノボがAndroidタブレット「Yoga Tab」を発売しました。1月に発売された「Yoga Tab Plus (12.7インチ)」のサイズを一回り小さくしたような製品で、SoCにSnapdragon 8 Gen 3を搭載するハイエンドクラスのタブレットです。
1. スペック表
項目 | 仕様 |
---|---|
OS | Android 15 |
SoC | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3 |
RAM | 12GB(LPDDR5X) |
ストレージ | 256GB |
ディスプレイ | 11.1インチ(3200×2000)144Hz |
バンド | 5G/LTE非対応 |
無線通信 | Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4 |
ポート類 | USB Type-C (映像出力対応) |
カメラ | 前面:13MP/背面:13MP+2MP |
バッテリー | 8,860 mAh (12時間) |
サイズ | 255×165.8×6.2 mm |
重量 | 458 g |
2. OS/SoC
OSはAndroid 15で、Lenovoでは「3回のOSアップグレードと4年間のセキュリティアップデートを保証」としており、長期間最新かつセキュアな環境でタブレットを使用できます。
SoCはYoga Tab Plusと同じSnapdragon 8 Gen 3です。Antutuスコアが約205万点 (出所:Nanoreview)と極めて高性能な型番なので、各種AI関連処理やゲームを含め、ほとんどの操作を快適にこなせます。
実際、この製品は「Lenovo AIソリューション」として、リアルタイムの文字起こしとスマートな要約が可能な「Lenovo AIライブトランスクリプト」、手描きのスケッチを瞬時にデジタルアートに変換する「スケッチから画像へのAI変換」機能が使えます (一部のAI機能は、ソフトウェアのアップデートにより提供/強化予定)。
3. RAM/ストレージ/ディスプレイ
RAMは12GB、ストレージは256GBです。RAM12GBであれば、中国タブによくある「RAM拡張機能 (仮想RAM)」のお世話にならなくても良さそうですね。
ディスプレイは11.1インチで解像度は3K (3200×2000)と高精細、リフレッシュレートも144Hzと高速です。またLenovo Tab Pen Proが付属し、「ハプティックスフィードバック、8192段階の筆圧感知、1.4mmのペン先」と非常に高品質なので、本格的なイラストやマンガの制作も可能です。
4. 筐体
厚さ6.2 mmと超薄型、11.1インチながら458 gと軽量で、「一体型メタル構造」と開示されています。また前面のガラスは厚さ0.4 mmのゴリラガラス 7iです。日本仕様の筐体色は「シーシェル」のみです (9月24日現在)。
音響面では2つのツイーターと2つのウーファーからなる「Lenovoプレミアムオーディオシステム」が搭載され、Dolby Atmosにも対応、臨場感のあるサウンドを聴かせてくれそうです。USB Type-Cポートは映像出力に対応します。
なお、Yoga Tabは5G/LTE通信には対応せず、microSDカードリーダーもありません。バッテリーは8,860 mAhと、性能とサイズからみて妥当と思われる容量で、68Wの急速充電に対応します。

別売りのキーボードパック (ペンは付属します)
別売りとなりますが、ケースやキーボードパックも用意されます。ハイエンドな11インチタブ、ということで、できればこれらのオプション品も一緒に購入しておきたいところ。
5. 価格
Lenovo Yoga TabはLenovo公式サイトで9月26日に発売され、予定価格は85,800円です。ウインタブがいつも紹介している低価格帯のタブレットの3倍くらいのお値段ではありますが、スペックや筐体品質を考慮すれば妥当、と言いますか、むしろお買い得と言えるのではないか、と思います。
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2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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