LenovoがAndroidタブレット「Idea Tab Plus」を発表しました。Lenovoのタブレットとしてはミドルレンジの製品ですが、すでに1月に「Idea Tab Pro」、9月に「Idea Tab」という製品が発売されており、ちょっと紛らわしいと感じられます。
スペックとサイズ、価格を見比べると「Idea Tab (11インチ/Dimensity 6300) < Idea Tab Plus (12.1インチ/Dimensity 6400) < Idea Tab Pro (12.7インチ/Dimensity 8300)」ですね。
1. スペック表
項目 | 仕様 |
---|---|
OS | Android 15 |
SoC | MediaTek Dimensity 6400 |
RAM | 8GB(LPDDR4X) |
ストレージ | 128GB/256GB |
ディスプレイ | 12.1インチ(2560×1600)90Hz |
バンド | 5G/LTE非対応 |
無線通信 | 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.2 |
ポート類 | USB Type-C、microSDカードリーダー |
カメラ | 前面:8MP/背面:13MP |
バッテリー | 10,200 mAh (13時間) |
サイズ | 278.8×181.1×6.3 mm |
重量 | 530 g |
2. OS/SoC
OSはAndroid 15です。「Android 17 までの 2 回の OS アップグレードと 2029 年までの 4 年間のセキュリティパッチ」が保証されていますので、長期間にわたって最新の状態と安全性が維持されます。
SoCはDimensity 6400です。Idea Tab (Dimensity 6300)とIdea Tab Pro (Dimensity 8300)との性能差ですが、
Dimensity 6300:425,577
Dimensity 6400:500,600
Dimensity 8300:1,405,474
※Nanoreviewが公表しているAntutu Ver 10スコア
となっています。つまり、Idea Tab PlusはIdea Tabとは大きな性能差はなく、Idea Tab Proがダントツで高性能、ということになります。とはいえ、Antutuスコア50万点であれば、高負荷なゲームを除けばほとんどのことはサクサクこなせると思います。
3. RAM/ストレージ/ディスプレイ
RAMは8GBでストレージは128GBと256GBを選べます。また、microSDカードによるストレージ拡張も可能です。タブレットの場合、ゲームをたくさんインストールするような使い方でなければ、ストレージ容量はそれほど大きくなくても問題ないと思います。スマホと違って写真とか動画を大量にローカルに保存するケースは少ないと思いますし。ゲームや動画撮影の機会が多い場合はもちろん容量が大きいほうが安心です。
ディスプレイは12.1インチで解像度は2.5K (2560×1600)と高く、リフレッシュレートも90Hzです。また、発色品質も高く「96% DCI-P3」の色域に対応しています。
Idea Tab Plusには「Lenovo Tab Pen」が付属します。乾電池式 (単6型)で4096段階の筆圧に対応するので、イラストやマンガの制作にも向くと思いますが、Lenovoでは「集中力を高める学習ツール」と称しています。
4. 筐体
厚さ6.3 mmと薄型で、重量も530 gなので、12インチサイズのタブレットとしては軽量です。
筐体色は「ルナグレー」「クラウドグレー」「サンドローズ」の3色が設定されます。
各部名称です。先に記事を掲載したハイスペック・タブレットのYoga TabではUSB Type-Cポートが映像出力に対応していましたが、Idea Tab PlusのType-Cポートは映像出力には非対応です。また、microSDカードリーダーもついていますね。
バッテリーは10,200mAhと大容量です。45Wの急速充電に対応し、最大45W出力が可能なACアダプターも付属します。

別売りのFolio Keyboard (ペンは付属品です)
別売りとなりますが、ケースやキーボードも用意されています。
5. 価格
Lenovo Idea Tab PlusはLenovo公式サイトで9月26日に発売され、公式サイトでの予定価格は128GBモデルが59,400円、256GBモデルが64,900円です。
ちなみに下位モデルのIdea Tabは30,800円、上位モデルのIdea Tab Proは52,580円です (いずれも9月25日現在の公式サイトでの価格)。これならIdea Tab Proを購入しない理由はない (Idea Tab Plusを購入する理由はない)、ということになってしまうので、Idea Tab Plusの実売価格はもっと安くなるものと思われます。
6. 関連リンク
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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