こんにちは、かのあゆです。カメラメーカーであるLeicaは初の自社ブランドスマートフォン「LEITZ PHONE 1」をソフトバンク専売で投入します。これはシャープと共同開発したスマートフォンとなっており、ぶっちゃけベースモデルは先に発表されている「AQUOS R6」です。
ただしAQUOS R6とは異なり、LEITZ PHONE 1はカメラソフトウェアも含めLEICA自身がチューニングを行っています。また、ストレージの仕様も強化されています。
1.LEITZ PHONE 1 スペック
スペック表
LEITZ PHONE 1 | |
OS | Android 11 |
CPU | Qualcomm Snapdragon 888 |
RAM | 12GB |
ストレージ | 256GB |
ディスプレイ | 6.6インチOLED(2,730 x 1,080)240Hz |
バンド |
LTE:B1/2/3/4/5/7/8/11/12/17/18/19/28/38/39/40/41/42 5G:n3/n28/n77/n78 |
SIM | nanoSIM |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB Type-C、オーディオジャック |
カメラ | イン1,260万画素/アウト2,020万画素 |
バッテリー | 5,000mAh |
サイズ | 162 x 74 x 9.5 mm |
重量 | 212 g |
ポイント
・AQUOS R6ベースながらカメラソフトウェア面はLEICA自身がチューニング
・最新のハイエンドCPU、Qualcomm Snapdragon 888 5Gを搭載
・ストレージ容量が128GBから256GBに強化
コメント
基本的な仕様は先に発表されているAQUOS R6と共通です。OSは現時点で最新バージョンとなるAndroid 11をプリインストールした状態で出荷されます。AQUOSシリーズと同じく素のAndroidに準じたソフトウェアが搭載されていますが、壁紙に関してはLEITZ PHONE 1オリジナルのものが搭載されているほか、カメラアプリに関してもAQUOS R6とは異なるものが搭載されています。UIに関してはLEICA製カメラのものを踏襲しているとのことで、同社製カメラを使ったことのある方であれば違和感なく使えるのではないでしょうか。
CPUはQualcomm Snapdragon 888 5Gを搭載しています。昨年のハイエンドCPUであるSnapdragon 865 5Gと比較すると発熱が激しいという声も聞かれるものの、性能面に関しては間違いなく文句のつけようのないものになっており、ゲーミングスマートフォンではありませんが重量級3Dゲームも快適に楽しめる性能です。RAMは12GB、内蔵ストレージは256GBで、RAM容量こそAQUOS R6と共通になっていますが、ストレージ容量は128GBから256GBに増量しています。MicroSDカードによるストレージ拡張にも対応しているので、容量の大きいRAW形式で写真を大量に撮影しても容量不足で困ることはありません。
ディスプレイは6.6インチサイズで、解像度はWUXGA+(2,730 x 1,260)です。こちらもベースモデルのAQUOS R6と同じく、Pro OLED IGZOを採用しており、リフレッシュレート240Hz表示もサポートしています。
カメラはイン12.6MP、アウト20.2MP + ToFレンズという構成です。今となっては珍しいシングルレンズ構成のアウトカメラを採用していますが、そのセンサーのサイズは1型と大きいものを採用しており、LEICA製ズミクロンレンズを採用することにより、本格的な一眼レフカメラに迫る美しい写真を撮影可能です。カメラのチューニングに関してはベースモデルとなっているAQUOS R6とはまた異なるものになっているようで、発売までに煮詰めていくとのことなので、カメラ性能に関してはかなり期待できるのではないでしょうか。またカメラメーカーらしく、標準でレンズキャップが付属するのも面白いところです。
バッテリー容量は5,000 mAhです。国内専売モデルと言うことで、フルセグ・ワンセグこそ搭載されていませんが、IPX5/8準拠の防水・防塵とおサイフケータイに対応しています。またキャリアモデルでありながらSIMロックフリーで販売され、ドコモのLTE B21や5G n79など、一部の通信バンドはサポートしていないものの、ドコモ、au、楽天モバイルの通信バンドにも対応しています。ただしau、楽天モバイルに関しては発売前と言うことで実際に通信できるかどうかは発売されないとわからない点は注意が必要です。
2.LEITZ PHONE 1 筐体
前面は基本的にAQUOS R6のデザインそのままとなっています。ディスプレイ左右が湾曲したエッジディスプレイが採用されています。ノッチはパンチホールタイプです。
背面はAQUOS R6とは異なるデザインが採用されており、印象としてはHuaweiのMate 30/40シリーズに近いものになっています。右上には「LEICA」ロゴが配置されており、全体的に高級感のあるデザインです。筐体色は「ライカ・シルバー」一色展開です。
3.LEITZ PHONE 1 価格など
LEITZ PHONE 1は2021年7月以降発売予定となっており、価格は187,920円(税込)です。国内専売モデルかつソフトバンク独占販売となるキャリアスマートフォンですが、前述の通りSIMロックフリーとなっており、現時点では店舗のみとなりますが回線契約を伴わない形での端末単体購入も可能です。
ベースモデルとなっているAQUOS R6が約11万円になっていることを考えるとLEICA自身が監修しているとはいえ、約19万円という価格はスマートフォンとしては非常に高価と言えますので、一般ユーザーには正直手を出しつらい端末だと思います。またあくまで「AQUOS」ではなく「LEICA」ブランドのスマートフォンで、なおかつAndroidスマートフォンのOSアップデートはあまり積極的ではないソフトバンクモデルと言うことで、今後リリースされるAndroid 12やそれ以降のバージョンに対応するかどうかも未知数なので、そういう意味でも不安要素は残ります。
ただしLEICA製カメラは安いものでも約18万からとなっているため、スマートフォン機能が搭載されたLEICAカメラであると考えると逆にお買い得なのかもしれません。そういった意味でもかなり特殊な端末だと思います。
4.関連リンク
LEITZ PHONE 1:ソフトバンク