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Huawei P30 lite レビュー - ついにliteシリーズもトリプルカメラに!より完成度が高くなった定番ミッドレンジ・スマートフォン(実機レビュー:かのあゆ)

Huawei P30 lite 実機レビュー
こんにちは、かのあゆです。発売直後一部のショップやMVNOでは販売停止という事態になってしまい、一部のショップやMVNOでは取り扱いが再開されたもののau向けのプレミアムモデルに関しては現在も発売延期中という残念な状況になってしまっている「Huawei P30 lite」ですが、例年通りであれば日本国内でもヒットしているはずのSIMフリースマートフォンの最新モデルということもあり、昨年発売されたP20 liteより見た目、中身ともに大幅にアップグレードされています。

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そんな状況でも昨年のP20 lite同様、着実に販売数を伸ばしているP30 liteをサブ機として購入したのでレビューしたいと思います。

昨年のP20 liteも一時期所有していましたが、完成度は更に上がっており今年も初心者におすすめできる完成度の高いミッドレンジモデルに仕上がっています。

1.スペック

Huawei P30 lite スペック
搭載OSはAndroid 9 Pieで、Huawei独自UIの「EMUI 9.0.1」が採用されています。Huaweiに関しては今後の新製品にGoogleのモバイルサービスが搭載されたAndroidが継続搭載できるか不透明な状況で、Androidベースの独自OSを新たに展開するという話も出ていますが、少なくともP30シリーズを含む既存のHuawei製Androidスマートフォンに関してはセキュリティアップデートを継続リリースすることをアナウンスしており、実際にかのあゆの手元にあるP30 liteに関しても先日5月のセキュリティアップデートが配信されています。

またOSアップデートも次期バージョンである「Android 10 “Q”」に関してはHuawei独自UIの最新バージョンとなるEMUI 10とともに準備されており、今回レビューを行うP30 liteや上位モデルのP30/P30 liteなども含めグローバルモデルに関してはアップデートを受け取ることができる端末も公開されています。予定通りリリースされるかはまだ不透明ですが少なくとも次期バージョンに関してはアップデートに向けて準備を行っていると考えてもよさそうです。

搭載CPUはHuawei傘下Hisilicon社製のKirin 710で、P30 lite以外では同じHuaweiのミッドレンジモデルであるMate 20 liteとnova lite 3にも採用されています。パフォーマンスは昨年発売されたHuawei P20 liteなどに採用されていたKirin 659より向上しており、「PUBG Mobile」など一部のゲームではGPUのパフォーマンスを向上する「GPU Turbo」も利用可能です。

RAMは4GB、内蔵ストレージは64GBと数年前のフラッグシップスマートフォンと同水準のスペックとなっており、上位モデルのP30/P30 Proとは異なり独自規格の「NM Card」ではなく一般的なMicroSDカードによるストレージ拡張もサポートしています。

ディスプレイは6.15インチサイズで解像度は2,312×1,080(FHD+)と上位モデルのP30/P30 Proとほぼ同等のスペックです。視野角の広いIPSパネルを採用しており、目の疲れを抑える「ブルーライトカットモード」も搭載されています。

カメラはイン16MP、アウト24MP+8MP+2MPという構成で、今回のP30シリーズからミッドレンジモデルのliteシリーズでも3眼トリプルカメラ構成にアップグレードされています。

上位モデルのP30/P30 Proとはレンズの構成が異なるため、月や銀河が撮影できるというわけではありませんが、AIによる自動シーン識別機能をサポートしており誰でも簡単にきれいな写真を撮影することが可能です。また、Mate 20 liteやnova 3などと同様に自分の表情に合わせて3Dアバターのキャラクターの表情も変わる「QR Moji」も利用可能です。

残念ながら防水・防塵には対応していませんが、P liteシリーズとしては初めてハイレゾ音源の再生もサポートしています。

バッテリー容量は3,340mAhで、急速充電に対応するACアダプターが標準で付属しています。

2.デザイン

Huawei P30 lite 付属品
付属品はマニュアル、急速充電対応ACアダプター、USB-Cケーブル、イヤホン、純正TPUケース、SIMピンとなります。

Huawei製品は毎回付属品が充実しており、P30 liteでも標準ケースが最初から付属しているため購入して追加購入することなく使いだすことができます。

前面
前面です。モデルチェンジするたびに上位モデルと見た目の差異が少なくなってきているP liteシリーズですが、最新モデルとなるP30 liteでは上位モデルのP30/P30 Proと同じくティアドロップ型のノッチを採用しています。

上位モデルと比較すると下部ベゼルが若干広いものの、ミッドレンジモデルであることを考えると驚異的なベゼルの狭さを実現しています。

背面
背面です。今回かのあゆが購入したP30 liteは「ピーコック・ブルー」になります。昨年のP20 liteの背面もミッドレンジモデルとは思えない美しい筐体でしたが、P30 liteではピーコック・ブルーのみ上位モデルのようにグラデーション加工が施されており、非常に所有欲を満たすデザインです。

見た目も年々上位モデルとの差異が少なくなっており、P30 liteではトリプルカメラを採用していることもあってぱっと見では上位モデルとの区別がつきづらくなっています。

P30/P30 Proでは指紋認証センサーがディスプレイ内蔵式となっていますが、P30 liteでは従来通り背面に配置されています。

左側面
左側面にはなにも配置されていません。

右側面
右側面はボリュームキー、電源キーが配置されています。

上部
本体上部にはマイクとSIMスロットが配置されています。

下部
下部には3.5mmイヤホンジャックとUSB-Cポート、モノラルスピーカーが配置されています。前モデルのP20 liteや今年3月に発売したnova lite 3ではMicroUSBを採用していましたが、P30 liteではついにUSB-Cポートに移行しています。

上位モデルであるP30 Proでは廃止されてしまっている3.5mmイヤホンジャックが継続採用されているのもP30 liteならではの特徴で、有線ヘッドフォン接続時のみサラウンド機能の「Huawei Histen」が利用可能です。今回のP30 liteからハイレゾ音源もサポートされているため、オーディオプレイヤーとしても大いに活用できそうです。

3.使用感

システム

ホーム画面
標準ホーム画面です。基本的にEMUI 9.0を搭載した他のHuawei端末と共通の構成となっておりドコモ版P20 Proでは削除されてしまっていたドロワーメニュー形式への変更も可能です。

プリインストールアプリ一覧
プリインストールされているアプリは非常にシンプルでGoogleアプリとHuawei独自アプリ、ホテル予約アプリのBooking.com、ウイルス対策ソフトのウイルスバスターがプリインストールされています。

今回レビューしているHuawei P30 liteは家電量販店などで販売されているいわゆるオープンマーケット向けのモデルなのですがサブ回線で使用しているOCNモバイルONEのSIMカードを挿入したところ、自動的にキャリア設定がインストールされいくつかOCNモバイルONE関連のアプリが自動インストールされました。

ただしこれらのアプリに関してもGoogle Play Storeでダウンロードできる通常アプリと同じ扱いになるので不要であればアンインストールすることも可能です。

独自ストア
アメリカの制裁により、一時期Google関連のアプリの搭載が危ぶまれていたHuawei端末ですが、それ以前からHuawei独自ストアアプリ「AppGallery」もプリインストールされており日本でも利用可能となっています。

TiktokやLINE、Google関連のアプリなども入手可能で現時点では必要なアプリの入手に困ることはなさそうです。

AppAssitants
ゲーム専用ユーティリティの「AppAssistants」もプリインストールされており、ゲームプレイ中の通知の鳴動制限の変更や誤動作防止機能などが利用可能です。

この機能自体は先に発売されているHuawei nova lite 3にも搭載されていますが、P30 liteではゲームのパフォーマンスをより向上される「ゲームの高速化」が利用可能です。これにより端末本体のパフォーマンスをより向上させることが可能です。

ストレージ空き容量
一時期利用していたnova lite 3からアプリ環境を移行した後のストレージの空き容量になります。nova lite 3や前モデルのP20 liteではストレージ容量が32GBでしたが、P30 liteでは少し前までフラッグシップスマートフォンでも主流だった64GBに増えたことでより多くのアプリをインストールすることができるようになりました。

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他のHuaweiスマートフォン同様ダウンロードファイルやアプリのデータ保存先の一部をMicroSDカードに保存する設定に変更することができるためより内蔵ストレージを有効活用することが可能です。

セキュリティアップデートも積極的に配信されている
現在最新のAndroidセキュリティパッチレベルは2019年6月5日のものが適用されています。「既存のHuaweiスマートフォンへのセキュリティアップデートは今後も継続していく」というGoogleとHuaweiのアナウンス通り、P30 liteやnova lite 3といったミッドレンジモデルにもしっかりと定期的にセキュリティアップデートが配信されています。

もともと近年のHuawei製スマートフォンに関してはSIMフリーモデルでもしっかりとセキュリティアップデートを配信しておりこの点に関しては安心できます。

スピーカー

内蔵スピーカーはモノラル出力です。ぜいたくを言えばステレオスピーカーを搭載してほしかったところですがこの辺に関してはミッドレンジモデルということもあって仕方ないところでしょう。

音質としてはそこまで悪くはなく音楽定額配信サービスの音源を流し聞きする分には十分な音質を確保しています。

最近ではヘッドフォンジャックを廃止している端末も増えてきていますが、P30 liteではしっかり搭載されています。

前モデルのP20 liteでは対応していなかったハイレゾ音源の再生にも対応しており標準搭載されている音楽プレーヤーアプリとの組み合わせで高音質なハイレゾ音源を楽しむことが可能です。

サラウンド機能のHuawei Histenにも対応しておりデジタルオーディオプレイヤー代わりとしてもしっかり活躍してくれます。

カメラ

カメラアプリ
カメラアプリはEMUI 9.0搭載Huawei端末では共通のものが搭載されており、左右にスワイプすることで撮影モードを切り替えることが可能です。

今回からミッドレンジモデルのP30 liteでもアウトカメラの仕様が上位モデルのP30と同じく3眼トリプルレンズカメラとなりました。構成としては24MP(標準) + 8MP(広角) + 2MP(被写界深度計測)という構成で、上位モデルのP30やP30 Proとは異なる構成ですがもともと低価格モデルでもカメラに力を入れていたHuaweiだけに実際に撮影できる写真のクオリティは前モデルのP20 liteより大幅に向上しています。

写真サンプル1
写真サンプル2
AIによるシーン識別機能にも搭載されており、曇った場所や食品など被写体を自動的に認識してくれるため、誰でも簡単にきれいな写真を撮影することが可能です。一番下のすた丼のサンプル写真もなかなかおいしそうに撮影できているのではないでしょうか。飯テロ写真をSNSに共有するにはもってこいです。

広角サンプル
今回から広角レンズが搭載されたことにより、上のサンプル写真のようにより広い範囲まで写った写真も撮影することができるようになっています。さすがに広角用のレンズのスペックが8MPとなっていることもあり通常撮影時より画質はある程度落ちてしまいますが、SNSやブログでの利用には十分すぎるクオリティです。

6倍ズーム
デジタルズームはP30やP30 Proとは異なり6倍ズームまでの対応となります。そのため月や銀河を超ズームで撮影することはできませんが、最大の6倍までズームしても劣化することなくきれいに撮影可能です。

少し離れた場所にいた鳩を6倍ズームで撮影した写真が上記のサンプル画像ですがここまできれいにズームできるのは意外でした。

夜景モードサンプル
もともとP30 ProはF値1.8のレンズを搭載しているためそのままの状態でも暗所の撮影は十分きれいに撮影できるのですが、Mate 9にも搭載されていた「夜景モード」も搭載されているためより明るい写真を撮影することが可能です。Mate 9と同じく撮影時に数秒端末を抑えていないといけない点は同じなのですが、Mate 9ではぶれてしまっていたのがP30 liteでは安定した写真を撮影できるようになっており、かなり実用的になった印象です。

P liteシリーズとしては初めて撮影した写真に「HUAWEI P30 lite TRIPLE CAMERA」の透かしを入れることができるようになっています。ライカ監修レンズを搭載していた端末では2016年に発売したP9から撮影した写真に透かしを入れることができたのですが、P liteシリーズでは昨年のP20 liteまで透かしを入れる設定は搭載されていませんでした。それだけP30 liteのカメラ性能が向上したという証でもあり、Huaweiも今回のカメラチューニングに自信を持っていることがうかがえます。

Qmoji
nova 3やMate 20 liteに搭載されている3Dアバター機能「3D Qmoji」も搭載されておりあらかじめ用意されたキャラクターを自分の表情に合わせて動かすことが可能です。キャラクターデザインがあまり日本人受けするようなデザインではないので積極的に使いたいかどうかは人それぞれだと思いますが、SNSなどで活用すれば受けはいいかもしれません。

4.性能テスト

Antutu

Xiaomi Mi 9(Snapdragon 855): 361,390
Samsung Galaxy S10e SM-G9700 (Snapdragon 855) : 355,870
Samsung Galaxy S9 SM-G960F (Exynos 9810): 250,018
Samsung Galaxy Note8 SC-01K (Snapdragon 835): 205,819
Samsung Galaxy S8 Duos SM-G950FD (Exynos 8895) : 194,363
Samsung Galaxy S8 SC-02J (Snapdragon 835) : 194,096
Huawei Mate 9 MHA-L29(Kirin 960) : 184,478 *Android 9/EMUI 9.0.1
Sony Xperia X Performance F8132 (Snapdragon 820): 157,502
Huawei Mate 9 MHA-L29(Kirin 960): 165,411 *Android 8.0/EMUI 8.0
UMIDIGI S3 Pro(Helio P70): 143,922
Xiaomi Mi 8 Lite(Snapdragon 660): 142,455
LEAGOO S10(Helio P60): 138,927
Samsung Galaxy Feel2 SC-02L(Exynos 7885): 123,174
ALLDCUBE m5(Helio X20): 103,678
Chuwi Hi9 Air(Helio X20): 95,498
Teclast M2(Helio X23): 94,849
DOOGEE S70(Helio P23 MT6763T): 93,417
Chuwi Hi9 (MT8173): 88,330
Huawei P20 lite (Kirin 659): 86,761
ALLDOCUBE X1(Helio X20): 85,170
Ulefone Armor 5 (Helio P23 MT6763V) : 83,335
Umidigi One Pro (Helio P23 MT6763V) ; 83,184
Blackview BV9500(Helio P23 MT6763T): 80,715
Vernee V2 Pro (Helio P23); 79,410
Huawei P10 Lite(Kirin 658) : 78,986
HOMTOM HT70(MT6750T): 59,460
Blueboo S3(MT6750T): 57,837
Nomu S10 Pro (MT6737T) : 51,425
Vernee M6 (MT6750); 50,186
VKWorld Mix Plus (MT6737) : 44,558
T-bao X101A (MT8783): 40,933
PIPO N8(MT8163A):39,785

ベンチマークスコアとしてはExynos 7885やHelio P60に近いスコアで、2019年のミッドレンジクラスとしては標準的なスペックといえます。

昨年のP20 liteでも十分通常タスクに関しては不満を感じる場面は少なかったのですが、P30 liteではRAMが4GBになったこともあり快適さはより向上しています。重量級3Dゲームをバリバリプレイする用途でなければ十分メイン端末としても活躍させることができると思います。

PUBG Mobile
ゲームのテストは「PUBG Mobile」で検証しました。本タイトルはハイエンドスマートフォンでのプレイを前提に開発されており、一般的にミッドレンジクラスのスマートフォンではプレイが厳しいのですがP30 liteではゲームプレイ時にGPU性能を向上させる「GPU Turbo 2.0」を搭載しており、対応している一部タイトルに限られますが使用感の項目で紹介したApp Assitantsの「ゲーム高速化」機能と組み合わせることでゲームプレイ時の端末のパフォーマンスを向上させることが可能です。

「PUBG Mobile」はGPU Turbo 2.0対応で、ゲーム初回起動時のデフォルト設定「標準」では快適にプレイすることができたほか、さすがにハイエンドスマートフォン向けのグラフィック設定「HDR」は選択できないものの「HD」設定に上げても若干フレーム落ちは見られたものの、意外と快適にプレイすることができました。あくまでミッドレンジスマートフォンなのでGPU Turboやゲーム高速化の機能に過度の期待は禁物ですが重量級ゲームもグラフィック設定を調整すれば割と快適にプレイすることができそうです。

マイナーアップデートとなるEMUI 9.1ではGPU Turboのバージョンが3.0にアップデートされており、利用可能となるタイトルがさらに増えていいます。グローバル版P30 liteではEMUI 9.0.1から9.1へのアップデートが決定しているので日本国内でのアップデートにも期待したいところです。

5.まとめ

Huawei P30 liteは現在家電量販店、Huawei公式オンラインショップ「ファーウェイ・オンラインストア」、MVNO各社で販売中となっており定価は35,510円(税込)です。ただしHuaweiへの禁輸処置への影響により取り扱いを中断しているMVNOキャリアもまだいくつか残っており、au向けに内蔵ストレージを128GBに強化した「P30 lite Premium」に関してもこの記事を執筆している時点では残念ながらまだ予約受付を中断している状態です。

Amazon.co.jpでも発売直後は取り扱いを中断していたものの、6月上旬に無事取り扱いを再開しこのような状況下にあっても確実に売り上げを伸ばしていると聞きます。HuaweiのP liteシリーズは質感の高さと性能のバランスの良さから2014年に登場したP8 lite以降SIMフリースマートフォンでは高い人気を誇るモデルになっていますが、今回のP30 liteは筐体デザインが上位モデルのP30とほぼ変わらないものとなり、アウトカメラもついにトリプルカメラになるなど着実に前モデルのP20 liteよりも進化しています。

米国によるHuaweiへの禁輸処置が報じられた当初、Googleとの取引も禁じられた影響でセキュリティパッチの配信が中断されてしまうのではないかという懸念があったものの、実際にはきちんとセキュリティアップデートも定期的に配信されておりこの点に関してもとりあえず安心してよいという状況です。メイン端末としてもしっかり運用できる完成度の高い一台に仕上がっており、Androidスマートフォンを初めて選ぶ方にもおすすめできます。

6.関連リンク

Huawei P30 lite - 大ヒットしたHUAWEI P20 liteがニューモデルに!トリプルレンズカメラも搭載しています!(かのあゆ)
Huawei P30 lite : Huawei

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コメント

  1. 匿名 より:

    P20liteはtype-cですよ(^ ^)

    • かのあゆ より:

      >>匿名さん
      手放してだいぶ立ってたので忘れてました…(汗
      ありがとうございます!