Samsungが折りたたみスマホ「Galaxy Z Fold6」「Galaxy Z Flip6」を発表しました。7月17日より予約受付開始、31日より販売開始となります。「どこのメーカーが最初に折りたたみスマホを発表したのか」ということは私も覚えていませんが、折りたたみスマホの認知度を上げた、という点ではGalaxyに最も大きな功績がある、というのは間違いないでしょう。製品名にある通りFold、Flipとも今作で6代目となり、「新次元のGalaxy AIを搭載した初の最新折りたたみAIフォン」を称します。
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Galaxy Z Fold6:Samsung
Galaxy Z Flip6:Samsung
目次
1.Galaxy Z Fold6
スペック表
Galaxy Z Fold6 | |
OS | Android 14 |
SoC | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3 for Galaxy |
RAM | 12GB |
ストレージ | 256GB/512GB/1TB |
ディスプレイ | メイン:7.6インチAMOLED(2,160×1,856)120Hz カバー:6.3インチAMOLED(2,376×968)120Hz |
LTEバンド | 未公開 |
SIM | 不明 |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.3 |
入出力 | USB Type-C |
カメラ | フロント4MP/カバー10MP/メイン50MP+12MP+10MP |
バッテリー | 4,400 mAh |
サイズ | 展開時:154 × 133 × 5.6 mm 折りたたみ時:154 × 68 × 12.1 mm |
重量 | 239 g |
バリエーションモデルと価格(SIMフリーモデル)
・256GB:249,800円
・512GB:267,800円
・1TB:303,800円
コメント
Galaxy Z Fold6は現行では最高性能となるSoC、Snapdragon 8 Gen 3を搭載します。また、「ノートアシスト(議事録などの作成のため、翻訳、要約、自動フォーマットなどができる機能。文字起こしもできます)」やSペンを使っての「AIスケッチ」といったAIを駆使した機能を多数搭載しています。
メインディスプレイは7.6インチ(展開時)と従来モデルと変わりませんが、アスペクト比が若干変わりました(Z Fold5は2,176 × 1,812、Z Fold6は2,160 × 1,856)。
カバーディスプレイ(背面ディスプレイ)は6.2インチから6.3インチと気持ち大型化し、解像度も上がりました(Z Fold5は2,316 × 904、Z Fold6は2,376 × 968)。しかしこの解像度なら折りたたんだままでも十分快適に使えるんでしょうね。使ったことないけど。
カメラは数値上、従来モデルから変更がありませんが、メーカーによれば「NPUのアップグレード、ProVisual engine搭載」により、「プロの腕前」になれるようですw
筐体のタテ・ヨコサイズは従来モデルと大差ありません(厳密には長辺が若干短くなり、そのぶん短辺が大きくなっています)が、「薄く」なりました。また、重量も253 gから239 gへと、少し軽くなっています。
2.Galaxy Z Flip6
スペック表
Galaxy Z Flip6 | |
OS | Android 14 |
SoC | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3 for Galaxy |
RAM | 12GB |
ストレージ | 256GB/512GB |
ディスプレイ | メイン:6.7インチAMOLED(2640×1,080)120Hz カバー:3.4インチAMOLED(720×748)60Hz |
LTEバンド | 未公開 |
SIM | 不明 |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.3 |
入出力 | USB Type-C |
カメラ | イン10MP/アウト50MP+12MP |
バッテリー | 4,000 mAh |
サイズ | 展開時:165 × 72 × 6.9 mm 折りたたみ時:85 × 72 × 14.9 mm |
重量 | 187 g |
バリエーションモデルと価格(SIMフリーモデル)
・256GB:159,700円
・512GB:177,700円
コメント
Z Fold6よりもいくぶん購入しやすい価格のZ Flip6もSoCにSnapdrago 8 Gen 3を、RAMも12GBを搭載していますので、パフォーマンスは最高レベルです。
展開時のディスプレイサイズは6.7インチで解像度は2,640 × 1,080、有機ELパネルと、数値上は従来モデルから変わっていませんが、輝度が上がり、日中の屋外でも画面の視認性が向上しています。また、カバーディスプレイの仕様は従来モデルと変わりません。
Z Flip6はカラーバリエーションが豊富です。メーカーみずから「かわいい!」と称していて、Z Fold6よりも軽快なイメージが強いです。
従来モデルよりも広角カメラの画素数が上がり、12MPから50MPとなりました。また、「Z Flip6のAI」はカメラ機能にも潤沢に使われているようで、「AIズーム(最大10倍のズームで高度な撮影が可能)」「オートズーム(AIが被写体を自動認識)」といった機能を搭載しています。
筐体サイズは「折りたたんだ状態での厚さが0.2 mm薄くなった」という以外は従来モデルと同じで、重量187 gというのも変わっていません。
3.まとめ
折りたたみスマホ、残念ながら私の周囲ではまだ利用者がそれほど多いとは感じられません。実際、「折りたたみスマホのエース」であるGalaxy Z Foldシリーズ、Z Flipシリーズとも決して安いとは言えない価格設定ですしね。ウインタブとしても、この価格帯のスマートフォンはそもそもしっかりカバーできないです(得意なのは中華のタフネススマホとかミッドレンジ機、エントリー機なので…)。
しかし、この2月にZTE Libero Flipが発売され、中国メーカー製品でもBlackview HERO 10といった「ミッドレンジ機で一般的なスマホと大差ない価格」の折りたたみスマホが登場していますので、特に「Flipタイプ」については今後普及していくのかもしれません。そう言えば「ガラケーの末期って、ほとんど全機種が折りたたみタイプだったよね」なんてことを思い出しました…。Samsungも「Galaxy A Fold」とか「A Flip」とかを出してくれないですかね?
4.関連リンク
Galaxy Z Fold6:Samsung
Galaxy Z Flip6:Samsung