Samsungが8月10日に「Galaxy Unpacked 2022」イベントを開催し、折りたたみスマートフォンのニューモデル「Galayx Z Fold4」と「Galaxy Z Flip4」を正式発表しました。この記事ではまず、Galaxy Z Fold4をご紹介します。従来モデルから筐体デザインに目立った変更はないものの、最新のハイエンドCPUを搭載し、「Android 12 L」を世界で初めて採用するなど、より完成度が高まっています。
1.Galaxy Z Fold4 スペック
スペック表
Galaxy Z Fold4 | |
OS | One UI 4.1.1(Android 12 L ベース) |
CPU | Qualcomm Snapdragon 8+ Gen 1 |
RAM | 12GB |
ストレージ | 256GB/512GB/1TB |
ディスプレイ |
カバーディスプレイ:6.2インチAMOLED(2,316 × 904) メインディスプレイ:7.6インチAMOLED(2,176 × 1,812) |
LTEバンド | 対応バンド未公開(2022年8月11日現在) |
SIM | nanoSIM + eSIM |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB Type-C |
カメラ | カバー10MP/インセルフィー4MP/アウト50MP + 12MP + 10MP |
バッテリー | 4,400 mAh |
サイズ |
折りたたみ時:67.1 × 155.1 × 15.8~14.2 mm ディスプレイ開口時:130.1 × 155.1 × 6.3 mm |
重量 | 263 g |
バリエーションモデル
・12GB/256GB
・12GB/512GB
・12GB/1TB
コメント
OSはAndroid 12 LベースのOneUI 4.1.1です。Android 12 Lはタブレットや折りたたみスマートフォンなどに最適化されたバージョンで、Galaxy Z Fold 4が世界初採用となります。パソコン向けOSで採用されている「タスクバー」を搭載したことにより、アプリの切り替えをスムーズに行えるようになったほか、マルチウィンドウでの作業も快適に行えます。
Galaxy Z Fold4では最新のハイエンドCPU、Snapdragon 8+ Gen 1を搭載しています。AnTuTu Benchmark v9で総合スコアが110万点という数値を計測する「最強」の性能を有するCPUです。RAMは12GB、内蔵ストレージは256GB/512GB/1TBという構成で、MicroSDカードによるストレージ拡張には対応しません。
折りたたんだ状態で使用するカバーディスプレイは6.2インチ(2,316 × 904)、ディスプレイを開口した状態で使用するメインディスプレイは7.9インチ(2,176 × 1,812)で、ともにパネルはDynamic AMOLED X2(有機EL)を採用し、カバー、メインともリフレッシュレートは120Hzです。かのあゆも今年の3月までメイン端末として運用していた初代Galaxy Foldのカバーディスプレイはメインで使うには解像度が狭く、画面回転にも対応していなかったこともあるなど、やや厳しい部分もありましたが、Galaxy Z Fold 4では解像度が向上しているため折りたたんだ状態でもストレスなく運用可能と思われます。ディスプレイを開口した状態のタブレットモードは高解像度なので複数ウィンドウを開いての作業も快適にこなすことができます。
また、Galaxy Z Fold 3と同じく「Sペン」もサポートしているため、タブレットモードで使用すればイラスト作成もできます。
カメラはカバーディスプレイが10MP、アンダーディスプレイカメラ(インカメラ)が4MP、アウトカメラが50MP(メイン) + 12MP(超広角) + 10MP(望遠)という構成です。カメラが5つ搭載されているという仕様は初代モデルから変わりませんが、アウトカメラが50MPに強化されています。大画面スクリーンを生かした「デュアルプレビュー」機能が利用できるほか、ギャラリーアプリを開かなくても撮った写真をその場で確認できる「キャプチャービュー」やGalaxy S22シリーズからサポートされたプロ仕様のカメラアプリ「Expert RAW」など多彩な機能が利用可能です。
ワイヤレスネットワークは802.11a/b/g/n/ac/axとBluetooth 5.2に対応します。
バッテリー容量は4,400 mAhで、30分で50%充電が完了する25W出力の急速充電と高速ワイヤレス充電に対応するほか、qi規格のスマートフォンやワイヤレスイヤホン、独自規格のワイヤレス充電を採用しているGalaxy Gear/Galaxy Watchシリーズなどを充電できる「ワイヤレス・パワー・シェア」にも対応します。また、IPX8準拠の防水性能も備えています。
2.Galaxy Z Fold4 筐体
ディスプレイを閉じた状態です。電話をかける際や電車内で利用する際はこのスタイルで使用することになります。初代Galaxy Foldでは最初の製品だったこともあり、上下ベゼルが太いデザインを採用していましたが、2020年に登場したGalaxy Z Fold2以降はベゼルも狭くなり、閉じた状態でもスタイリッシュになりました。カバーディスプレイと背面にはコーニング社の強化ガラス、「ゴリラガラス・ヴィクタス+」が採用されています。
ディスプレイを開いた状態です。タブレットとして使用する際はこの形で使用します。
背面デザインはGalaxy Z Fold 3から大きな変更はありません。筐体色は「ファントム・ブラック」「グレー・グリーン」「ベージュ」の3色展開です。同時発表されたGalaxy Z Flip 4で採用されている「ボラ・パープル」はGalaxy Z Fold 4にも似合いそうではあるのですが残念ながら現時点では用意されていません。
3.Galaxy Z Fold4 価格など
Galaxy Z Fold4はグローバルモデルが既に予約開始されており、価格は1,799ドル(約238,559円)です。ドルとしての価格自体はGalaxy Z Fold3から変わっていないのですが、円安の影響で日本円では約24万円と初代モデルを思わせる超高級端末に戻ってしまいました。Galaxy Z Fold3はドコモとauから販売されていますが、一括販売価格は23万円程度だったので今回は25万円以上で販売されることになりそうな気がします。
端末としては4世代目になったこともあり、着実に完成度が上がってきています。スマホとしてもタブレットとしても運用できる利点は初代Foldでも十分体感できていましたし、機会があればいずれまた買い直したいとも思っているのですが、さすがに気軽に購入する、という感じでもないですね。
4.関連リンク
Galaxy Z Fold 4:Galaxy Mobile Japan
コメント
昔は普及するまでは高いけどそのうち10万円切るような価格になってくるのだろうなと思ってたけど4代目になっても値段は下がらないね。E Inkもそうだけどなかなか普及しないもんだね。
>>匿名さん
初代Foldの発売から3年経ってある程度値段が下がるとは思っていたのですが、やっぱり製造コストがかかるのか下がってないですね・・・Z Fold 3の中古個体もまだ高いですし、機会があれば買い直したいとは思っているのですが・・・
SoCの性能を下げて価格を抑えた「A」ラインの折りたたみの噂もあるので個人的にはそちらに期待しています。