SamsungがAndroidタブレット「Galaxy Tab S9 FE」「Galaxy Tab S9 FE+ 5G」の国内販売を発表しました。Samsungいわく「サムスンのコスパ機」とのことですが、ウインタブがよくご紹介している中国メーカーのAndroidタブレットよりはスペックも価格も「かなり上」です。
なお、「S9 FEシリーズ」は「S9シリーズ」のコスパ機、という位置づけになりますので、この記事ではS9シリーズ(S9とS9+)と比較しながらご説明していきます。S9シリーズについてはこちらの記事をご覧ください。
1.スペック
Galaxy Tab S9 FE/FE+ 5G | |
OS | Android 13 |
SoC | Exynos 1380 |
RAM | FE:6GB / FE+:8GB |
ストレージ | 128GB |
ディスプレイ | FE:10.9インチ(2,304 × 1,440)90Hz FE+:12.4インチ(2,560 × 1,600)90Hz |
バンド | 5G:n1/3/28/41/77/78 FDD-LTE:B1/3/5/8/12/18/26/28 TDD-LTE:B38/41/42 (FE+のみ5G/LTE対応、FEはWi-Fi機) |
ネットワーク | FE:Wi-Fi6、Bluetooth5.3 FE+:Wi-Fi6E、Bluetooth5.3 |
入出力 | USB Type-C、microSDカードリーダー |
カメラ | FE:イン12MP/アウト8MP FE+:イン12MP/アウト8MP+8MP |
バッテリー | FE:8,000 mAh / FE+:10,090 mAh |
サイズ | FE:254.3 × 165.8 × 6.5 mm FE+:285 × 185 × 6.5 mm |
重量 | FE:523 g / FE+:628 g |
Galaxy Tab S9 FE(以下、FEと言います)とGalaxy Tab S9 FE+ 5G(以下、FE+と言います)の仕様は相違点が多くありますが、最大の違いは「ディスプレイサイズ」です。FEは10.9インチ、FE+は12.4インチなので、サイズ的には「FEはS9(11インチ)に」「FE+はS9+(12.4インチ)」に相当します。
OSはAndroid 13ベースの独自UI、OneUIです。PCのようなインターフェースで使えるDeXにも対応しています。ただ、Galaxy Tabシリーズの製品紹介ページを見ても、最近はあまり「OneUI!」という打ち出しは見受けられないですねえ。
SoCはExynos 1380で、S9シリーズが搭載するSnapdragon 8 Gen 2(for Galaxy)とは異なります。Snapdragon 8 Gen 2と言えば問答無用のハイエンド型番ですが、Exynos 1380もAntutu Ver.10のスコアが58.6万点(出所:Nanoreview)と高いものになっています。
RAMとストレージはFEが6GB/128GB、FE+が8GB/128GBで、S9(発売時は8GB/128GBと12GB/256GB、10月12日現在は8GB/128GBのみ)、S9+(発売時は12GB/256GBと12GB/512GB、10月12日現在12GB/256GBのみ)よりも容量が小さく、またバリエーションモデルもありません。
ディスプレイはS9シリーズが有機ELパネルを採用しているのに対し、FEシリーズはTFTです。解像度もS9の2,560 × 1,600、S9+の2,800 × 1,752 よりもワンランク下げられていますし、リフレッシュレートもS9シリーズが120Hzであるのに対しFEシリーズは90Hzです。
FEシリーズも筆圧対応(4,096段階、傾き検知50°)のSペンが使え、ペンも付属します。また、別売りでより高品質(充電不要、傾き検知60°)な「S Pen Creator Edition」も用意されます。
それと、FEは「Wi-Fi専用機」でFE+は「5G/LTE機」です。そのせいもあって、FEはSamsung公式ストアやAmazonでも購入できますが、FE+はauでの販売となります。
Samsung公式サイトに比較表がありましたので、参考までに掲載します。
2.筐体
Galaxy Tab S9 FEは筐体色が3色あります。また、付属のSペンも筐体色とカラーコーディネイトされ、背面にマグネットで取り付けることができ、取り付けておけば自動的に充電される仕組みです。
S9とのサイズ比較をしてみます。
S9 FE:254.3×165.8×6.5 mm / 523 g
S9:254.3×165.8×5.9 mm / 498 g
厳密にはディスプレイサイズが異なる(S9は11インチ、FEは10.9インチ)のですが、タテ・ヨコサイズは全く同じ、厚さと重量が少し異なります。FEの筐体素材は「フルメタルフレーム」と開示されています。
こちらがFE+で筐体色はグレーのみです。FEとほぼ同じ外観ですが、アウトカメラがデュアル構成になっている点が異なります。
S9+とサイズ比較してみます。
S9 FE+:285 × 185 × 6.5 mm / 628 g
S9+:285.4 × 185.4 × 5.7 mm / 581 g
こちらもタテ・ヨコはほぼ同サイズ、厚さと重量が異なります。…しかし、S9+の薄さってすごいですよね…。
3.価格など
Galaxy Tab S9 FE、Galaxy S9 FE+ 5Gは2023年10月12日(木)より予約受付を開始し、2023年10月19日(木)より販売開始となります。FEはSamsung公式オンラインショップやGalaxy Harajuku、Amazon、家電量販店などで販売され、FE+はauとGalaxy Harajukuでの販売となります。
価格はFEが68,799円、FE+が105,800 円です。中華タブを見慣れた身からすると、結構なお値段ですが、それでもS9シリーズよりはずいぶん安くなりましたね。
4.関連リンク
Galaxy Tab S9 FE(Wi-Fi):Samsung
Galaxy Tab S9 FE+ 5G:Samsung