中国メーカーのDOOGEEがタフネススマホ「S86 Pro」を発売しました。この製品は先行して販売中の「DOOGEE S86」のスペックを一部変更したもので、筐体のサイズや外観はS86、S86 Proで共通です。S86についてはウインタブで紹介記事を掲載済みなので、この記事では主にS86からの変更点についてご説明します。
DOOGEE S86の紹介記事はこちらです
DOOGEE S86 - 200ドル以下で購入できるHelio P60を搭載のタフネススマホ、登山やキャンプなどにいかが?
1.DOOGEE S86 Pro 概要
スペック表
DOOGEE S86 Pro | |
OS | Android 10 |
SoC | MediaTek Helio P60 |
RAM | 8GB |
ストレージ | 128GB |
ディスプレイ | 6.1インチ (1,560 × 720) |
バンド |
B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/19 20/25/26/28A/28B/66 |
SIM | nano-SIM ×2 (SIM2はmicroSDと排他) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB Type-C、microSDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | イン8MP/アウト16MP+8MP+2MP |
バッテリー | 8,500mAh |
サイズ | 164.6 × 81.2 × 16.8mm |
重量 | 約323g |
DOOGEE S86からの変更点
・RAMが6GBから8GBに
・アウトカメラが4レンズから3レンズに、かわりに赤外線温度計を搭載
コメント
DOOGEE S86はCPUにHelio P60を搭載する、中華タフネススマホとしては中位クラスの製品で、CPU性能やRAM/ストレージ容量、ディスプレイの仕様などは(タフネススマホでない)一般的なスマホとしては「エントリーの上のほう~ミッドレンジの下のほう」くらいのスペックです。
S86 Proでもスマホとしての基本仕様は変わっておらず、RAMが6GBから8GBに増量されたくらいですね。OSのバージョン、CPUの型番、ストレージ容量、ディスプレイ仕様は変更がありません。
最大の変更点はここです。S86のアウトカメラは「16MP+8MP+2MP+2MP」ですが、S86 Proは「16MP+8MP+2MP」と、レンズが1つ減り、そのかわり赤外線温度計(体温計)が搭載されました。
この画像を見ると、赤外線センサー部分を額から2~3センチくらい離して測定するようです。体温が測れるスマホといえば、UMIDIGIのAシリーズがおなじみですが、DOOGEEもこれに追随した、ということですね。
ちょっと話がそれますが、先日「サーマルカメラ」を搭載する「Ulefone Armor 11T 5G」の紹介記事を掲載しました。この記事を執筆した際、個人的にはサーマルカメラに強いニーズがなく、知識もなかったので、「ちょっと高いなあ」と思っていたのですが、サーマルカメラつきのスマホに関心のある読者がたくさんおられ、多くのコメントを頂きました。
この製品にせよUMIDIGI Aシリーズにせよ、医療機器ではないので体温が測定できると言っても万全の信頼を置けるようなものではないと思います。しかし、時節柄この機能を重視する人は少なからずおられることでしょう。なんにせよ、他にはない機能を盛り込んだ製品にはきっと「なにがしかのニーズ」はあると思います。
2.DOOGEE S86 Pro 価格など
DOOGEE S86 Proは中国の通販サイト「Banggood」で販売中で、6月12日現在の価格は199.99ドル(22,306円)です。ちなみに既存モデルのS86は169.99ドル(18,960円、フラッシュセール価格です)でした。
S86の169.99ドルというフラッシュセール価格は中位クラスのタフネススマホの価格としてはお買い得感があります。一方でS86 Proのほうはそれよりも30ドル高価なわけで、「RAMが2GB大きくなった」「体温測定ができるようになった」という機能追加(性能アップ)をどう評価するかによって割高、割安を判断することになりますね。ここはニーズの有無によって評価が変わってくると思います。
タフネススマホに体温計、悪くない組み合わせのように思われますが、いかがでしょうか。
3.関連リンク
DOOGEE S86 Pro:Banggood
DOOGEE S86(体温計なし):Banggood