E-Ink製品の専門店、SKT株式会社がE-Ink搭載Androidタブレット「BOOX Tab Uleta」を発表しました。「こんどのBOOX」は、ディスプレイのレスポンスが大幅にアップし、筆圧対応のペン入力はもちろんのこと、別売りのキーボードを接続しての文書作成なども可能な、「革新的な製品」になっています。
1.BOOX Tab Ultra スペック
スペック表
BOOX Tab Ultra | |
OS | Android 11 |
CPU | クアルコム8コア(型番非公開) |
RAM | 4GB (LPDDR4X) |
ストレージ | 128GB (UFS2.1) |
ディスプレイ | 10.3インチ HD Carta E-ink(1,872 × 1,404) |
LTEバンド | — |
SIM | — |
ネットワーク | 802.11 b/g/n/ac、Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB Type-C、microSDカードリーダー |
カメラ | アウト16MP |
バッテリー | 6,300 mAh |
サイズ | 225 × 184 × 6.7 mm |
重量 | 480 g |
コメント
スペック表の上では従来モデルのBOOX Note Air 2(10.3インチ)などと、そんなに大きく変わった印象はありません。また、BOOX Note Air 2ではCPUの型番が「Snapdragon 665」と開示されていましたが、このBOOX Tab Ultraでは「クアルコム 8コア」としか開示されていません。
RAMとストレージは4GB/128GBで、ストレージに関してはNote Air 2(64GB)よりも大容量です。
また、microSDカードリーダーがあります。内蔵の128GBに加え、microSDカードによるストレージ拡張が可能になり、マンガなどを大量に保存することも容易になりました。
SKTの製品紹介の中で、特に大きくアピールされているのがレスポンス・描画速度の大幅な改善です。BSR(BOOX Super Refresh)という独自技術が使われ、(E-Inkディスプレイとしては)超高速なレスポンスを実現しているとのこと。
従来のBOOX製品にはカメラがありませんでしたが、BOOX Tab Ultraではアウトカメラが搭載されました。16MPということなので、画質にもそこそこは期待できそうですね。
と、ここまでサラッと書いてきましたが、そもそもレスポンスや描画速度については「E-Inkの泣き所」でもあったわけで、これが大幅に改善されたというのはビッグニュースと言えます。また、近年マンガをはじめ、画像データを多く含む電子書籍が増えている中、ストレージ容量が大きくなり、microSDカードが使えるというのも大歓迎です。
またBOOXは従来からPDFなど多種のデータの読み込みが可能で、4,096段階の筆圧に対応するペン入力もできますが、これらの特徴はBOOX Tab Ultraでももちろん引き継がれていますし、「消しゴム」のついた「Pen2Pro」が付属します。
2.BOOX Tab Ultra 筐体
筐体はエッジ部分が角張った、「いまどきの形状」です。また、最近のBOOX製品の多くに見られるように、左側のベゼル幅が太くなっており、電子ブックリーダーとして使用する際の持ちやすさに配慮がなされています。
筐体色は「ファントムブラック」のみで、筐体素材は開示されていませんが、最近のBOOX製品の傾向から見て金属製になっていると思います。また、この画像を見ていただくとわかる通り、背面には装飾も施されています。
BOOX Tab Ultraには三つ折りマグネティックケースが付属します。本体保護に役立つほか、タブレットスタンドとしても使えます。
また、別売りとなりますが、キーボード付ケースも用意されています。BOOX本体とはPOGOピンによる物理接続で、ビジネス文書の作成などもはかどりそうです。
3.BOOX Tab Ultra 価格など
BOOX Tab Ultraは11月25日発売で、SKTNETSHOP、楽天、Yahooショッピング、Amazonで販売されます(Amazonのみ12月1日発売)。SKTNETSHOPではすでに予約販売がスタートしており、価格は税込み99,800円です。SKTNETSHOPで購入する場合のみ、付属するペン用の「5本入りのペンチップ」がプレゼントされ、専用のキーボード付きケース(税込み17,800円)が50%OFFで購入可能です(本体と同時購入が条件)。
Android OSを搭載し、Google Playからアプリをインストールすることが可能なBOOXタブレット、従来は「KindleアプリやKoboアプリなど、複数の電子書籍プラットフォームが使える」というのが最大のメリットと思われましたが、描画速度が大幅に向上し、専用のキーボードも使えるBOOX Tab Ultraでは、よりAndroidタブレットらしい、仕事用デバイスらしい使いかたもできそうですね。
4.関連リンク
BOOX Tab Ultra:SKT 製品紹介ページ
BOOX Tab Ultra:SKTNETSHOP
Tab Ultra 専用キーボード付きケース
BOOX Tab Ultra:Amazon
BOOX Tab Ultra:楽天
コメント
SDカード対応したのはいいよね。後は値段がなあ…