E-Ink製品の専門店にしてBOOX(メーカー名はONYX International)の正規代理店であるSKT株式会社が6インチサイズのE-Ink搭載Androidタブレット「BOOX Poke5」を発売しました。先日ウインタブで実機レビューをしたBOOX Tab Ultra Cのような「E-Inkタブレットの限界に挑戦!」みたいな多機能な製品ではなく、ベーシックな機能の小型タブレットです。
従来モデルのBOOX Poke4 Lite(これも実機レビューをしています)から大幅に、というか「欲しかった」機能が追加されていますので、BOOXファンのみならず、KindleやKoboなどの他社製電子ブックリーダーを使っている人も注目の製品です。
1.BOOX Poke5 概要
スペック表
BOOX Poke5 | |
OS | Android 11 |
CPU | Qualcomm 8コア(型番非公開) |
RAM | 2GB(LPDDR4X) |
ストレージ | 32GB(eMMC) |
ディスプレイ | 6インチE-Ink Carta(1,448 x 1,072) |
LTEバンド | — |
SIM | — |
ネットワーク | 802.11 b/g/n/ac、Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB Type-C(OTGサポート)、microSDカードリーダー |
カメラ | なし |
バッテリー | 1,500 mAh |
サイズ | 148 × 108 × 6.8 mm |
重量 | 160 g |
BOOX Poke4 Liteからの変更点
コメント
Androidタブレットとしてのシステムスペックは低いです。CPUも「クアルコム8コア」と開示されているのみで、型番は公開されていません(Poke4 LiteはSnapdragon 630でした)し、RAMは2GB、ストレージも32GBしかありません。しかし、E-Inkディスプレイは(どんどん改善されつつあるとは言え)液晶や有機ELのように描画速度が速くはなく、ゲームや動画視聴には向きませんので、Snapdragon 8 Gen2なんかを搭載する意味はありません。
Poke5になってうれしいのは内蔵ストレージが16GBから32GBになり、さらにmicroSDカードリーダーが搭載されたことです。活字主体の電子書籍だと容量は小さいですが、マンガなど画像を大量に含む電子書籍は容量が大きく、マンガなどをたくさん保存する場合は16GBでは容量不足です。32GBでも十分とは言えないと思いますが、microSDカードを使えるようになったので、一気に利便性がアップしたと思います。
また、ディスプレイも6インチというコンパクトなサイズはそのままに解像度が上がりましたので、視認性も改善されていると思います。
BOOX Pokeシリーズはもともとコンパクトなサイズで重量も非常に軽かったのですが、Poke5になってさらにコンパクトになりました。
参考までにPoke4Liteの画像も掲載しておきます。Poke5と比べると、特に下部ベゼルが細くなっているのがわかりますね。ただし、重量は10グラム重くなっています。
それと、「マイク搭載」になりました。音声検索、音声入力、一般的な録音などで威力を発揮してくれると思います。
専用ケースも用意されています(別売り)。
利用イメージです。どこにでも気軽に持ち出せるサイズ感ですよね。
2.BOOX Poke5 価格など
BOOX Poke5はSKTNETSHOP、Amazon、楽天、Yahoo!ショッピングで販売中で、5月22日現在の価格は税込み25,800円、SKTNETSHOPのみ本体とセット購入で専用ケースが50%OFFとなり、セット価格は税込み27,700円です。
BOOX Poke5はBOOXの上位モデルのような多機能なものではなく、どちらかと言うと電子ブックリーダーとしての活用がメインになると思います。E-Ink搭載のAndroidタブレットの場合、Kindleなどとは異なり、様々な電子書籍プラットフォームを活用できますし、電子ブックリーダーアプリもGoogle Playから好きなものを導入できます。また、BOOXシリーズとしては安価に購入ができますので、E-Ink搭載Androidタブレットを試してみたい、という人にもおすすめですね。
3.関連リンク
BOOX Poke5:SKT 製品紹介ページ
BOOX Poke5:SKTNETSHOP
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