E-Ink製品の専門店、SKT株式会社がAndroid OS搭載のE-Inkタブレット「BOOX NOVA 3 Color」を発売します。既存モデル「BOOX Nova 3」のE-Inkディスプレイが、なんと「カラー」になりました!
1.スペック
スペック表
BOOX NOVA 3 Color | |
OS | Android 10 |
CPU | Qualcomm8コア(Cortex-A72 + Cortex-A55) |
RAM | 3GB |
ストレージ | 32GB |
ディスプレイ | 7.8インチ(1,872 × 1,404) |
LTEバンド | — |
SIM | — |
ネットワーク | 802.11 b/g/n/ac、Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB Type-C |
カメラ | なし |
バッテリー | 3,150 mAh |
サイズ | 197.3 × 137 × 7.7 mm |
重量 | 265 g |
スペック補足
●ディスプレイは「カレイドプラス(Kaleido Plus、4096色)スクリーン」
●解像度の詳細
624 × 468(100dpi カラー)
1,872 × 1,404(300dpi 白黒)
●ワコム方式、4,096段階の筆圧に対応するスタイラスペン付属
コメント
従来モデルの「BOOX Nova 3」のスペック表と比較してみたところ、相違点はディスプレイの仕様のみのようです。ただ、それがものすごく「大きな変化」なんですけどね。カラーのE-Inkについて私が初めて「商品化しそう」な情報を得たのは2020年1月のCES(@ラスベガス)の少し前くらいですが、SKTによればNOVA 3 Colorに搭載される「カレイドプラス」はすでに第3世代であるとのことです。以下、SKTのリリース文章を引用します。
カレイドプラスは、前世代よりもCFA(カラーフィルターアレイ)のパターンを変更して、⾊と質感のバランスが向上しました。第⼀世代カレイドよりも最⼤3倍優れた発⾊性能を実現。視野⾓も60度から120度に広がり、より純⾊に近い彩度で表⽰ができるようになりました。
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カレイドプラスの発色性能について、この記事で具体的な言及はできませんが、私が知る限り、NOVA 3 Colorの(サイズや価格帯という点での)競合製品は日本で正規販売されておらず、「試してみたいならNOVA 3 Color」ということになります。
BOOXのE-InkタブレットはAndroid 10を搭載していて、他のE-Ink端末のように電子ブックリーダーに特化した製品ではありません。Androidアプリの導入ができますし、Webサイトの閲覧や動画視聴も可能です。ただし、E-Inkの性質上、反応速度は一般的な液晶よりも遅く、動画をなめらかな画質で視聴するのは難しいですし、ゲーム向きとも言えません。電子ブックリーダーとしての使い方がメインで、あとはニュースアプリを使ったり、Webブラウジングをしたりといった用途がメインになるでしょう。
またNova 3 Colorの特徴として、ペン入力(ワコム方式)ができる、という点が挙げられます。もともとペンの描き味がいい製品でしたが、E-Inkのカラー化により、イラストやマンガ制作ではより役立つことでしょう。
サイズ感も魅力です。7.8インチというサイズは(当たり前ですけど)8インチタブレットよりも若干小さいくらい、なわけですが、その割に重量が265 gと軽く、取り回しが非常に楽だと思います(WindowsやAndroidの8インチタブレットは300g台なかばくらいが普通の重さです)。
2.筐体
カラー画面につい目が行ってしまいますが、筐体そのものはNova 3と共通だと思われます。下部ベゼルにあるのは「戻る」ボタンで、設定により「ホームボタン」として機能させることもできます。
背面です。ここもNova 3と同じですね。上部にボタンが見えますが、これは電源ボタン。また、下部にある突起はUSB Type-Cポートです。
同梱物と外箱です。贈答品としても使えそうな立派な外箱(化粧箱)になっています。
付属品については注意が必要です。この製品はYahoo、Amazon(いずれもSKTが出品者)、そしてSKTの直販サイト「SKTNETSHOP」で販売される予定ですが、YahooとAmazonだと「スタイラスペン、ペンチップ、USB Type-Cケーブル、ミヤビックスフィルム、オリジナル設定マニュアル」が付属し、SKTNETSHOPのみ、これらに加え「純正カバー」も付属します。なので、SKTNETSHOPがお得かと思われます。
3.価格など
BOOX NOVA 3 Colorは3月16日19時の発売で、初回の販売はSKTNETSHOPのみ、台数はわずかに20台(3月後半にも25台)とのことで、価格は税込み51,800円です。SKTによれば、4月後半から安定供給が可能となり、AmazonやYahooでも販売される予定、とのことでした。
NOVA 3の価格が税込み41,800円なので、それよりも1万円高い、ということになりますが、「カラーE-Ink」という最新技術を採用した製品の価格としては差額が小さいと思います。当初の販売台数が非常に少ないので、すぐ手に入れたい、という人は出遅れ注意です。
4.関連リンク
BOOX Nova3 Color:SKTNETSHOP
BOOX Nova3 Color:Amazon
BOOX Nova3 Color:Yahoo!ショッピング
コメント
あっこれ欲しかった。最近Air買っちゃった。失敗したな。
カラーの欠点である視認性が前世代パネルより改善されてるみたいですね
ただ晴天であってもLEDオフでは室内使用には耐えられないようで
かなり屋外使用率高めのユーザー向けで
室内メインの人は白黒パネルが幸せというのは変わらないみたい
まだまだ人を選びそうなのは今後の課題ですね