12月21日にSKT株式会社が発表した3つのE-Inkタブレットのうち、今回は7.8インチサイズの「BOOX Nova」を紹介します。なお、この記事に先立ち、6インチサイズの「BOOX Poke Pro」の紹介記事を掲載していますので、こちらも合わせてご覧ください。
BOOX Poke Pro - 6インチ、Kindle Paperwhiteと同じサイズでGoolge Playが使えるAndroid 6.0搭載!のE-Inkタブレットというか電子ブックリーダーというか
1.スペック
先に紹介記事を掲載したBOOX Poke Proはディスプレイサイズが6インチということもあり、AmazonのKindleシリーズと非常によく似たサイズ感の製品と言えます。一方このNovaはディスプレイサイズ7.8インチと大きく、当然筐体サイズも大きめになります。
OSはAndroid 6.0と、スマホやタブレットとしてみた場合は古いですが、E-Ink端末としてはごく新しいものが搭載されます。。CPUについては「4コア 1.6GHz」ということしか開示されていませんが、おそらくPoke Proと同じものでしょう。またRAMも2GBですからPoke Proと同じです。OS、CPU、RAM容量を見て、「大丈夫かなあ」と思う人もいるかもしれません。しかし、E-Inkディスプレイというのはもともと描画速度が遅く、動きの激しいゲームや動画視聴には向きません。そのためAndroidスマホやタブレットのように高いスペックにしてもディスプレイがボトルネックになりますので、あまり意味はありません。
ストレージは32GBと、Poke Proの2倍の容量です。電子ブックリーダーとして使う場合、活字の本を中心にダウンロードし、保存するのであればストレージ容量はあまり気にする必要はないと思いますが、マンガに代表されるような画像が多いものを大量に保存する場合は小さなストレージだと心もとないと言えます。しかし、32GBあればマンガなどを大量に保存することも可能でしょう。また、この製品にはSD(microSD)カードリーダーは装備されません。
ディスプレイは7.8インチのE-Inkで解像度は1,872 x 1404(300 PPI、iPadと同じくアスペクト比4:3)と、サイズが大きいだけでなくPoke ProやKindle Paperwhiteと同水準の高精細なものになっています。また、入出力ポートはUSB Type-Cがあるのみで、イヤホンジャックや映像出力専用のポートはありません。
サイズは7.8インチのタブレット端末としてみた場合、かなり優秀です。特に重量が240 gというのは一般的なAndroidタブレットと比較しても軽いと言えます。まあ電子ブックリーダーとして使う場面がほとんどだと思いますので、あんまり重いと本を読むのが嫌になっちゃうかもしれないですよね。
2.筐体
筐体デザインは奇をてらった感じではなく、ディスプレイがグレースケールのE-Inkであるということを除けば一般的なタブレット端末と大きく違いません。ただし、ディスプレイのアスペクト比が4:3(iPadと同じ)なので、シルエットはiPadに近いですね。ディスプレイ面の下部中央にホームボタンがついています。
この製品の最大の魅力はやはり「大きいこと」ですね。右側が一般的な電子ブックリーダー(6インチ)、左側がNovaです。
厚さも7.7 mm、重量も240 gですから、バッグに入れて持ち運ぶのも苦になりませんし、読書をしていても手が疲れにくいと思います。
Poke Proのときと同様、YouTubeにレビュー動画がありましたのでリンクします。どうやら電子ブックリーダーを専門に手がけている配信者のようで、説明は英語ですがとってもわかりやすい内容になっています
リンクした動画からの引用です。筐体の下側面ですが、こちらにUSB Type-Cポートがあります。
こちらは上側面。電源ボタンがあります。ポートやボタンの位置は異なりますが、Poke Proと同じ構成になっています。
また、UIもPoke Proとほぼ同じで、Google Playの利用や日本語に対応する文字コードの選択などができるようになっています。Poke ProにせよNovaにせよ、正規代理店であるSKTからの購入になりますので、品質保証面や日本語のローカライズといった部分では(完璧ではないでしょうが)ほぼ不安がないと思います。
3.価格など
BOOX Novaは12月25日の発売予定で、Amazonに出品されます。価格は33,800円(税込み36,504円)です。Poke Proが23,800円(税込み25,704円)なので、税込みベースだと10,800円高いということになります。
NovaとPoke Proの相違点はなんと言ってもディスプレイサイズ(と筐体サイズ)、そしてストレージ容量ですね。またPoke Proの場合比較対象がKindleシリーズになるのに対し、Novaは同じ中国のLikeBook Marsになるでしょう。LikeBook Marsは日本に正規輸入されていないため、いろんな意味で少し心配、という人もいると思います。
その点で言えば、今回SKTが正規代理店としてNovaを販売してくれるというのはとても素晴らしいことだと思います。
「Kndleとは違うのだよ、Kindleとは」
4.関連リンク
SKT株式会社 公式サイト
BOOX Nova:Amazon
※12月25日発売のため、12月21日現在購入はできません