SKT株式会社がE-Ink搭載Androidタブレット「BOOX Leaf2」を発表しました。BOOXシリーズとしては最小サイズで価格も比較的手頃な製品です。ウインタブでは従来モデルの「BOOX Leaf」の実機レビューをしていますが、このLeaf2は筐体構造がLeafから変更となり、より使いやすくなりました。
なお、BOOX Leafの実機レビュー記事はこちらです。Leaf2の購入検討にあたっても参考になると思いますので、こちらも合わせてご覧ください。
BOOX Leafの実機レビュー - 7インチE-Ink搭載Androidタブレット、マルチプラットフォームの電子ブックリーダーとして使えます
1.BOOX Leaf2 スペック
スペック表
BOOX Leaf2 | |
OS | Android 11 |
CPU | Qualcomm 4コア |
RAM | 2GB |
ストレージ | 32GB |
ディスプレイ | 7インチE-Ink Carta(1,680 x 1,264) |
LTEバンド | — |
SIM | — |
ネットワーク | 802.11 b/g/n/ac、Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB Type-C、microSDカードリーダー |
カメラ | なし |
バッテリー | 2,000 mAh |
サイズ | 166 x 137 x 6 mm |
重量 | ホワイト:170 g/ブラック:185 g |
バリエーションモデル
・筐体色ホワイト
・筐体色ブラック
※ホワイトとブラックは前面ガラスの仕様が異なります
コメント
OSはAndroid 11です。BOOXシリーズは「電子ブックリーダー」としての性格もあり、UIがカスタマイズされていますが、その割に新し目のAndroidバージョンになっています。
CPUは「クアルコム4コア」とのみ開示されており、型番は不明です。従来モデルのBOOX Leafでは「クアルコム8コア(実際にはSnapdragon 636)」が搭載されていたので、コア数だけで見るとスペックダウンしたように感じられますが、ディスプレイにE-Inkを搭載する場合、性能面(速度面)のボトルネックは「ディスプレイ」になります。E-Inkの描画速度は日進月歩、という感じではあるのですが、現状でも動画視聴やゲームが快適にこなせる描画速度にはなっていない(と思います)ので、Snapdragon 8+ Gen1などの高性能CPUを搭載する意味はありません。
RAMは2GB、ストレージは32GBです。ストレージに関してはマンガなど画像メインの電子書籍をたくさんインストールするのは厳しい容量で、これは従来モデルのBOOX Leafでも指摘されていました。しかし、Leaf2はmicroSDカードリーダー(最大512GBまで対応)を搭載していますので、容量不足はほぼ解消されたと言えるでしょう。また、ONYXクラウドというクラウドストレージを5GBまで無料で使うことができます。
ディスプレイは7インチのE-Ink Cartaで解像度は1,680 x 1,264と、スペック表の記載上、従来モデルから変わっていません。
画面の自動回転(上の画像)や寒色と暖色を切り替えることのできるフロントライトも、従来モデルから変わらず採用されています。
BOOX Leaf2はAndroidタブレットなので、アプリの導入やWeb閲覧、動画視聴なども可能です。ただ、やはり「電子ブックリーダー」としての利用がメインになるでしょう。Amazon Kindleなどとの大きな相違点は「KindleアプリやKoboアプリ、青空文庫など」のブックリーダーアプリが使える、というところです。
また、対応のフォーマットも「pdf, djvu, azw, azw3, doc, docm, docx, epub , fb2, fbz, html, mobi, odt, prc, rtf, sxw, trc, txt, chm, ppt, jpg, png, bmp, tiff, cbr, cbz, wav, mp3(SKTの製品ページから引用)」と多く、この点も安心です。
2.BOOX Leaf2 筐体
筐体色は「ホワイト」と「ブラック」の2色。単に色だけでなく、前面の「カバーガラスの有無」が異なります。SKTの説明だと「ブラックモデルはカバーガラスが搭載されているためフラットパネルとなります。したがって、アプリを使用する際に、タッチやジェスチャー機能が使いやすくなっております。一方、ホワイトモデルは、パネルとベゼル部分にわずかな段差はありますが、カバーガラスがない分コントラストが高くなり、 E Inkの文字がくっきりと綺麗に表示されます。」とのことでした。
それと、前面左側にページ送りボタンがつきました。
この2枚は従来モデルBOOX Leafの画像です。ご覧のように、従来モデルには本体側にページ送りボタンがなく、専用のカバーにボタンがついていました。この結果、Leaf2とLeafはサイズも異なります。
Leaf2:166 x 137 x 6 mm / ホワイト170g・ブラック185 g
Leaf:165.6 x 130.8 x 5.95 mm / 170 g
このように、短辺が6ミリ強大きくなりました。ただし、カバーガラスなしのホワイトモデルは従来モデルと同重量、カバーガラスありのブラックモデルでも15 g増に抑えられていますので、手で持ったときの印象はあまり変わらないと思います。
ページ送りボタンがなくなり、存在価値が若干下がった「カバー」ですが、Leaf2用にも「ミントグリーン」と「ライトブラウン」の2種類が用意されています。
3.BOOX Leaf2 価格など
BOOX Leaf2は11月18日の発売予定で、SKTNETSHOP、Amazon、楽天、Yahoo!ショッピングで販売されます。SKTNETSHOPではすでに予約販売がスタートしており、11月14日現在の価格は税込み34,800円、専用ケースの価格は税込み6,800円ですが、SKTNETSHOPで購入する場合は本体とカバーの同時購入でカバーが50%OFFとなります。なお、この34,800円という価格は従来モデルから据え置きです。
「フルのAndroid OS搭載」の製品ですが、記事中に書いた通り、動画やゲームがサクサク動く、という感じではありません。でも、「Android OSを搭載する電子ブックリーダー」と考えると、複数の電子書籍プラットフォームを横断的に利用できるのは大きな魅力だと思います。私も最近、Amazon依存が進みつつあるのですが、「なんでもAmazon、なんでも楽天」というのは個人的にちょっと気持ち悪いですし。
4.関連リンク
BOOX Leaf2:SKT 製品紹介ページ
BOOX Leaf2:SKTNETSHOP
BOOX Leaf2 ケース:SKTNETSHOP
BOOX Leaf2(ホワイト):Amazon
BOOX Leaf2(ブラック):Amazon
BOOX Leaf2:楽天
BOOX Leaf2(ホワイト):Yahoo!ショッピング
BOOX Leaf2(ブラック):Yahoo!ショッピング