タフネススマホでおなじみのBlackviewがAndroidタブレット「Tab 15」を発売します。マルチウィンドウでアプリを利用できるPCモードを備える独自UI「Doke OS_P 3.0」を搭載し、Widevine L1をサポートするなど、(XiaomiやOPPOなどの世界的大手メーカーを除く)中国メーカーのタブレットとしては「非常に意欲的」と言える製品です。
1.Blackview Tab 15スペック
スペック表
Blackview Tab 15 | |
OS | Doke OS_P 3.0(Android 12ベース) |
CPU | UNISOC T610 |
RAM | 8GB |
ストレージ | 128GB |
ディスプレイ | 10.5インチ(1,920 x 1,200) |
LTEバンド | FDD:B1/3/7/8/20、TDD:B40 |
SIM | nanoSIM × 2(SIM2はmicroSDと排他) |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth |
入出力 | USB Type-C、microSDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | イン8MP/アウト13MP |
バッテリー | 8,280 mAh |
サイズ | 246.4 × 161.5 × 7.3 mm |
重量 | 525 g |
コメント
OSはAndroid 12ベースのDoke OS_P 3.0です。Doke OSはBlackviewのカスタムUIで最新スマートフォンに搭載されていますが、Doke OS_P 3.0はそのタブレット版です。このUIは「PCモード」を搭載しており、複数のAndroidアプリをマルチウインドウ表示させることができますので、キーボード接続をしてのオフィスワークでも便利に使えそうです。
CPUはUNISOC T610です。BlackviewによればAnTuTu v9の総合スコアは223,463点ということなので、WEBブラウジングや動画視聴、SNS、文章作成などといった通常利用はストレスなくこなせます。
RAMは8GB、内蔵ストレージは128GBで、MicroSDカードによるストレージ拡張にも対応します。そのままでも十分なRAM容量ですが、Doke OSにはRAM拡張機能があり、ストレージ容量を割り当てることで実質14GBとして利用可能です。
ディスプレイは10.5インチサイズのIPS液晶で、解像度は1,920 × 1,200です。中国メーカーのAndroidタブレットではWidevineが「L3」にとどまる製品が多い、というかほとんどがL3なのですが、Blackview Tab15では「L1」をサポートしており、動画サブスクリプションサービスでHD画質での視聴ができます。ただし、「Widevine L1 = すべての動画サブスクでHD視聴が可能」というわけではないので、具体的にどの動画サブスクでHD視聴が可能か、ということについて現状確実なことは言えません。
カメラはイン8MP、アウト13MPです。Androidタブレットとしては画素数が高くなっており、画質も期待できそうです。
Tab 15は「Smart-K」と称するクアッドスピーカーを搭載していますので、動画やゲームなどで迫力のあるサウンドを楽しめそうですね。
バッテリー容量は8,280 mAhで、18W出力の急速充電をサポートしています。
2.Blackview Tab 15 筐体
Androidタブレットとしてはオーソドックスなデザインです。
筐体サイズのうち、タテ・ヨコについてはディスプレイが10.5インチと若干大きめなこともあり、単純に大きいとか小さいということは言えませんが、厚さが7.3 mmというのはこの価格帯のタブレットとしては立派だと思います。ただし、その割に重量が500 gオーバーになってしまっているのがちょっと残念ですね。横から見るとエッジ部分が角張った、最近のタブレット製品ではよく見かける形状になっています。
筐体色は上に掲載した「Twilight Blue」のほか、「Lunar Silver」と「Space Gray」の全3色です。
それと、カバーが付属します。そんなに凝ったものではなく、高級感にも期待はできませんが、フタの部分を変形してタブレットスタンドとしても使えます。Tab 15の場合、PCモードが使えるのでキーボード接続をして利用するケースも想定されますが、その場合にはこのカバーがあると便利だと思います。
3.Blackview Tab 15 価格など
Blackview Tab 15はAliExpress内のBlackview Global Storeに製品ページがあり、10月23日現在だと価格が269,98ドル(41,333円)と表記されていますが、11月1日から11月12日までワールドプレミア(セール)が開催されますので、より安いセール価格になることが期待されます。
ウインタブ読者の場合、必ずしも「ゲームのために」タブレットを購入する人ばかりではないと思いますが、この製品はCPU性能はゲーム用としてはやや弱いものの、PCモードを駆使しての作業は快適にこなせると思いますし、「Widevine L1」に対応する手頃な価格のタブレットとしても非常に魅力的です。
4.関連リンク
Blackview Tab 15:Blackview Global Store(AliExpress)