Blackviewがスマートフォン「OSCAL PILOT 1」を発表しました。アウトドアで役立つ強力な機能を備えたタフネススマホです。この5月に「OSCAL PILOT 2」というタフネススマホをご紹介しましたが、なぜか「2より1のほうが新しい」です。
1.概要
スペック表
OSCAL PILOT 2 | |
OS | Doke OS 4.0 (Android 14ベース) |
SoC | MediaTek Helio G81 |
RAM | 6GB(拡張機能により最大18GB) |
ストレージ | 256GB |
ディスプレイ | 6.67インチ(1,604 × 720)90Hz |
LTEバンド | FDD:B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17 19/20/25/28A/28B/66 TDD: B38/40/41 |
SIM | nanoSIM x 2(SIM2はmicroSDと排他) |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth5.3 |
入出力 | USB Type-C、microSDカードリーダー |
カメラ | イン32MP/アウト50MP+2MP |
バッテリー | 15,000 mAh |
サイズ | 185.5 × 85 × 22 mm |
重量 | 540 g |
コメント
SoCのHelio G81はAntutuスコアが約26万点(出所:Nanoreview)なので、スマホ用としてはエントリークラスの性能です。またRAMも6GBと大きくはありません(拡張機能により最大18GBになります)。ストレージは256GBです。
ディスプレイは6.67インチで解像度はHD+にとどまりますが、リフレッシュレートは90Hzと悪くありません。ここまでのところスペック的に大きな特徴はなく、「エントリークラスの上のほう」くらいの構成と言えます。
…しかし、すごいのはここから。
まず、最大138dBもの大音量が出せるスピーカーがついています。街なかで使われると厄介というか迷惑なシロモノですが、アウトドアでは安心です。いざというときのSOS発信とか熊除けとか…。
最大170ルーメンのLEDライトもついています。この配置だと懐中電灯としても使いやすいですね。
バッテリーは15,000 mAhと大容量で33Wの急速充電やリバースチャージ(この製品をモバイルバッテリー代わりにして他のデバイスを充電できる機能)も使えます。もちろん最大待ち受け時間は1,704時間、連続動画再生18.5時間と超長持ちです。
カメラは割と普通ですw イン側が32MPと高めの画素数でアウト側は50MPのメインカメラと2MPの深度カメラ。画素数的には悪くないですが、中国メーカーのスマホは画素数の割に画質がイマイチなので、画質にはあまり期待しないほうがいいかと思います。
外観です。背面に大型のスピーカーがついているのが特徴で、タフネススマホとしてはいくぶんスッキリしたデザインだと思います。筐体色はブラックとオレンジの2色。もちろんIP68/IP69Kの防水・防塵性能とMIL規格(MIL-STD-810H)の堅牢性も備えています。
タフネススマホではよく見るカスタムキー(ユーザーが任意の操作を割り当てることのできるボタン)もあります。
2.価格など
Blackview OSCAL PILOT 1はAliExpress内のBlackview Official Storeに製品ページがあり、12月12日現在発売記念セールの情報はなく、価格もわかっていません(製品ページに359.98ドルという記載がありますが、実際はこれよりもずっと安くなるはずです)。あくまでウインタブの勝手な予想ですが、「200ドル弱(3万円くらい)かそれ以下」くらいになると思います。
SoCやRAM、ディスプレイのスペックに見るべきところはありません。しかし「明るいライト」「大音量スピーカー」「大容量でリバースチャージ可能なバッテリー」といった点はアウトドアでは非常にありがたい機能と言えますので、キャンプや登山、釣りといった趣味をお持ちの方にはとても魅力的な製品だと思います。
3.関連リンク
Blackview OSCAL Pilot 1:Blackview Official Store(AliExpress)
2014年、低価格な8インチWindowsタブレットに触発されサイト開設。企業でユーザー側代表としてシステム開発や管理に携わっていました。「普通の人」の目線で難しい表現を使わず、様々なガジェットを誰にでもわかりやすく紹介・レビューします。