BlackviewがAndroidタブレット「MEGA 1」を発売します。名前からして期待できそうな製品ですよね?実際、低価格帯(ウインタブ推定)のタブレットとしてはスペックのバランスが良く、多彩な使い方ができる製品です。
1.スペック
スペック表
Blackview MEGA 1 | |
OS | Doke OS_P4.0(Android 13) |
SoC | MediaTek Helio G99 |
RAM | 8GB/12GB(拡張機能により最大16GB/24GB) |
ストレージ | 256GB |
ディスプレイ | 11.5インチIPS(2,000 × 1,200) |
LTEバンド | B1/3/7/8/19/20/28A/28B/ B40/41 |
SIM | nano SIM × 2(SIM2はmicroSDと排他) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth5.1 |
入出力 | USB Type-C 、microSDカードリーダー |
カメラ | イン13MP/アウト50MP |
バッテリー | 8,800 mAh |
サイズ | 268.7 × 169.0 × 7.6 mm |
重量 | 528 g |
バリエーションモデル
・RAM8GB/ストレージ256GB
・RAM12GB/ストレージ256GB
コメント
OSはAndroid 13ベースの独自UI「Doke OS_P4.0」です。Teclastなどが採用しているAndroid 14ではありません。おそらく独自UIを搭載していることがAndroid 13にとどまっている理由かと思われます。Doke OS_Pは「PCモード」が使え、ウインタブとしては「Blackviewのやる気」が感じられるものだと思っています。先日「Tab 18」というDoke OS_P4.0を搭載するタブレットのレビューをしていますので、こちらもあわせてご参照ください。
Blackview Tab 18 レビュー - 12インチと大きめサイズのタブレット、進化したPCモードを搭載し、動画サブスクで高画質視聴も可能です
SoCは最近の中華タブ上位モデルではおなじみのHelio G99です。Antutuスコアが30万点台後半~40万点くらいをマークする型番で、「原神を最高画質で」というのは無理ですが、ゲームも含め、ほとんどの操作を快適にこなすことができます。
RAMは8GB/12GBを選べ、拡張機能によりそれぞれ16GB/24GBにして使うことができます。ストレージは256GBです。
ディスプレイは11.5インチとやや大型で、解像度はメーカー側で2.4Kと言っていますが、実際は中華タブではよくある「2,000 × 1,200」です。また、このディスプレイ、リフレッシュレートが最大120Hzです。中国メーカー製品でも上位クラスのスマホに関しては(タフネススマホも含めて)120Hzのものが増えていますが、タブレット製品で120Hzというのはほとんど見かけません(…いや、今はGalaxy TabとかXiaomi Padとかの話はしてませんから…)。
Widevineも当然のようにL1。NetflixでもHD画質視聴に対応します。
そしてペンも付属します。製品画像を見るとペン先に円盤のようなものがついていますが、このペンはウインタブでBlackview Active 8 Proのレビューの際にテストしています。メモ用としては十分使える品質ですが、筆圧については「速く描くと線が太くなり、ゆっくり描くと細くなる」仕様で、一般的な「筆圧対応」とは挙動が異なりますので、イラストやマンガの制作には向きません。
MEGA 1はカメラの画素数もすごいです。イン13MP/アウト50MPですから、額面通り(画素数通り)であればかなりの撮影品質になりそうですが、実際のところはテストしてみないとなんとも言えません(ウインタブの過去の経験上、Blackviewのカメラは室内撮影時の発色がイマイチ、という感じでした)。
バッテリーは8,800 mAhと大きめの容量で、33Wの急速充電に対応します。…8,800 mAhということだと、急速充電に対応していないと充電時間がめちゃめちゃ長くなっちゃうんですよね。
2.筐体
筐体(背面パネル)素材は「航空グレードのアルミニウム」です。また、前面のベゼル幅はやや細めになっていますので、スタイリッシュかつ質感も高くなっていると思います。
厚さは7.6 mm、重量は528 gと、11.5インチサイズにしては薄型軽量だと思います。
筐体色はご覧の3色。ただこれ、ドリーミーパープルとスカイブルーが逆なんじゃないかと…。この2色は爽やかな感じがしていいですねー。
スピーカーは4つ搭載しています。先日レビューしたTab 18はHARMANチューニングの4スピーカーを搭載していて「笑っちゃうくらいに素晴らしい(中国タブとしては最高レベルの音質)」と評価しました。残念ながらMEGA 1はHARMANチューニングではないようですが、それでも音質には期待できそうです。
あと、地味に「すごくうれしい」のがケースとガラスフィルムが付属することです。タブレット製品の場合、スタンドに立てかけて動画を視聴するケースも多いですし、MEGA 1のようにディスプレイサイズが大きい製品だとキーボードを接続して文書作成なんかにも使えますが、MEGA 1に付属するケースは(筐体の保護はもちろん)タブレットスタンドとしても使えますので、重宝すると思います。なお、この画像に写っているキーボードは付属しませんのでご注意ください。
3.価格など
Blackview MEGA 1はAliExpress内のBlackview Official Storeに製品ページがあり、3月17日からワールドプレミア(発売記念セール)が開催されます。残念ながらセール価格はまだ明らかになっていませんが、200ドル強くらいになるんじゃないか、と予想します。日本円だと「3万円強」くらいでしょうか。
Helio G99搭載でディスプレイがちょっと大きめ、Widevine L1でリフレッシュレートも最大120Hz、そしてペンとケース、ガラスフィルムも付属しますので、様々な用途で快適に使えるのでは?と思います。あとは発売記念セール価格次第ですね。
4.関連リンク
Blackview MEGA 1:Blackview Official Store(AliExpress)