先ほど中国メーカー「Blackview」のアウトドアスマホ「BV6800 Pro」の紹介記事を掲載したところなのですが、今回紹介する「BV9600 Pro / Plus」はBlackviewとしてはハイエンドとなる製品で、クラウドファンディング「INDIEGOGO」に出品されています。ウインタブでよく紹介している中国通販各社での取り扱いは始まっていませんが、おそらく近日中にプレオーダーがスタートするものと思います。
1.スペック
いろいろと新しいです。OSは公式サイトではAndroid 8.1でAndroid 9.0へのアップデート予定あり、となっていて、INDIEGOGOでは最初からAndroid 9.1と表示されていました。相変わらず無茶するなあ、と思いますが、初期OSはAndroid 8.1であると考えるのが安全ですね。
CPUはMediaTekのHelio P60で、このCPUの具体的な性能はよくわかりませんが、メーカーによると、Helio P23を搭載するBlackview BV9500から「70%性能アップ」しているとのことです。Webで検索してみるとAntutu(Ver.7)で12万点くらいということなので、確かにP23よりは数段高性能です。また、これも無茶なのかもしれませんが、この製品の「メーカー推奨アプリ」として「PUBG Mobile」「Asphalt 8」「Modern Combat 5」が紹介されていました。全部サクサク動くのであればすごいことですよね…。
RAMは6GB、ストレージは128GBと、ともに大容量で「ハイエンドクラス」になっていると思います。またディスプレイは6.21インチ、ノッチ(切り欠き)タイプで有機ELです。アウトドアスマホとして有機ELディスプレイを採用するのは初めてなんじゃないでしょうか。もちろん前面ガラスはゴリラガラスとなっています。
対応バンドも広い、というか、日本国内で重要となるバンドも網羅されていて、このへんも歓迎できます。カメラはイン8MP、アウト16MP+8MPですから、必要十分な品質だと思います。
この画像はINDIEGOGOにあった製品特徴の説明です。顔認証と指紋認証、ワイヤレス充電、NFCなど、最新スマホが装備しているものはあらかた揃っています。
なお、BV9600 ProとBV9600 Plusの違いですが、Plusのほうはまだ製品情報が明らかでなく、わかっているのは「ディスプレイ埋め込み指紋センサー」が採用されているということと、初期OSがAndroid 9.1である、ということです。筐体サイズやデザイン、主要なシステムスペックはPro/Plusで同一のようです。Plusについてはまだ販売がスタートしておらず、価格情報もない状況なので、新しいことがわかりましたらまた記事を書きたいと思います。
最後にサイズです。このスペック表はメーカーサイトから引用していますが、INDIEGOGOでは「厚さ10 mm」と表記されていて、どちらが正しいのかよくわかりません。しかし、後述する製品画像を見る限り、12.85 mmであると考えておいたほうがよさそうに思います。
また、この製品はアウトドアスマホとしてはかなりスッキリしたデザインなのですが、重量は268 gと、決して軽くはありません。
2.筐体
INDIEGOGOに展開図がありました。これ一枚あればだいたいのことはわかりますね。全体的にアウトドアスマホとは思えないくらいにスッキリしています。前面はノッチディスプレイが目立つのみ、また背面は従来のBlackview製品とはかなり印象が異なり、凹凸を廃した「普通のスマホ」のような形状になっています。素材はアルミ合金です。
一方で側面はゴツさを残します。この画像を見て「厚さは10 mm以上あるのでは?」と感じました。また、オーディオジャックは廃止され、USB Type-Cポートはパッキン防水ではなく、防水コネクタが使われています。
もちろんこの製品はIP68レベルの防水・防塵機能を備え、ミルスペック(MIL-STG810)準拠の耐久テストに合格しています。
グローブモード(手袋をしたままでタッチ操作が可能)も備えます。
なお、メーカーがYouTubeに紹介動画を公開していますので、こちらもご覧ください。
3.価格など
Blackview BV9600 Proはクラウドファンディング「INDIEGOGO」に出品されている他、メーカー直販サイトでもプレオーダーを受け付けています。Banggoodやgeekbuyingなど、ウインタブがいつも紹介している通販サイトでの取り扱いはスタートしていません。11月2日現在のINDIEGOGOでの価格(出資額)は最も安いプランで369ドル(約41,700円)です。
おそらく中国の通販サイトでもこのくらいの価格でプレオーダーが始まるのではないか、と予想します。そして、もし4万円前後でこの製品を購入できるのだとしたら、アウトドアスマホらしからぬ洗練されたデザイン、有機ELディスプレイ、大容量のストレージなどを考慮すれば非常に割安だと思います。あとは、いつから、そしていくらでプレオーダーが始まるのかに注目したいです。
4.関連リンク
BV9600 Pro / Plus:メーカーサイト
Blackview: Most Reliable & Uncrackable Smartphone:INDIEGOGO
コメント
ナンバリング的に、バッテリー容量は9600mAhだと思ってたのにw
一度アウトドアにでてしまうと充電できないので
もうちょっと大きい容量のほうが需要があるのかもしれません
なおさん、こんにちは。9600はデザイン性をかなり重視してますよね。9500とはかなり特性が異なるように思います。
そろそろ実販売の時期かと思ってBV9600の記事を探してたら
もう一ヶ月も前に掲載してくださったんですね、詳しい情報を
ありがとうございます!とても読みやすく、各所から情報を集めて
くださりまとまっていていちいち探す手間が省けて大助かりです。
やっぱりウィンタブさん最高です、ありがとうございます。
しかしアウトドアスマホ大好きなんですが、もう今後国産に期待は
難しそうですね、開発意欲も開発スピードも価格も外国勢がすごすぎます。
こんにちは。コメントを拝見して大変嬉しく思いました。これからも努力していきます。
https://jp.blackview.hk/faq
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