Blackviewがスマートフォン「BV8200」を発売します。5G非対応のタフネススマホで、Blackviewとしては中位クラスの製品です。SoCにHelio G100という、ウインタブではまだ取り上げたことのない型番を搭載し、ディスプレイ品質やカメラ性能も高めになっています。
1.スペック表
Blackview BV8200 | |
OS | Doke OS 4.0 (Android 14ベース) |
SoC | MediaTek Helio G100 |
RAM | 12GB(拡張機能により最大36GB) |
ストレージ | 256GB |
ディスプレイ | 6.5型(2,400 × 1,080)120Hz |
LTEバンド | FDD:B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19 B20/25/26/28A/28B/30/66 TDD: B34/38/39/40/41 |
SIM | nanoSIM x 2 |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth5.1 |
入出力 | USB Type-C、microSDカードリーダー |
カメラ | イン32MP/アウト50MP+13MP |
バッテリー | 8,800 mAh |
サイズ | 174.6 × 81.1 × 16.5 mm |
重量 | 370 g |
2.コメント
OSはAndroid 14ベースの独自UI、Doke OS 4.0です。ウインタブでもDoke OS搭載機は何度もレビューしていて、Blackviewならではの独自機能を多数搭載しており、(使いそうにない機能もあるけれど)便利に使えると思っています。
SoCはHelio G100です。型番がかなり凄そうに見えますが、少なくともAntutuベンチマークのスコアでは従来型番のHelio G99と大差ありません。Webで確認したところ、G100は421,586(出所:Nanoreview)、G99は420,255(出所:Nanoreview)でした。
RAMは12GBで拡張機能により最大36GBとして使え、ストレージは256GBです。また、ディスプレイは6.5型でFHD+解像度、リフレッシュレートは120Hzと高速です。この製品、セール価格が200ドル弱になるようなのですが、このくらいの価格のタフネススマホだと「HD+かFHD+か、どちらもありうる」ので、FHD+であることは歓迎したいです。
カメラはイン側が32MP、アウト側が50MP(メイン)+ 13MP(広角&マクロ)という構成です。画素数的には悪くないですよね。また、ウインタブの経験上、Blackviewのカメラは近年撮影品質が向上していると思います。
筐体はこんな感じ。前面のノッチはパンチホールでゴリラガラスが使われており、背面にはサブディスプレイを搭載しています。
BlackviewやDOOGEEのタフネススマホで最近搭載例が多くなっている背面ディスプレイですが、個人的には「タフネススマホにそんなものが必要かなあ…」と少し疑問に感じています。ただ、このサブディスプレイは動画を観たりゲームをしたりといったことには使えませんが、各種通知の表示や電話の受信、時計やカレンダーの表示、お好みの画像を表示などが可能です。
バッテリーは8,800 mAhと大容量ですが、中国メーカーのタフネススマホでは10,000 mAh越えのものが珍しくないので、タフネススマホとしてはむしろ「小さめ」の容量です。45Wの急速充電とリバースチャージ(この製品をモバイルバッテリー代わりにして他のデバイスを充電できる)にも対応しています。
先日紹介記事を掲載したBlackview OSCAL PILOT 1と同様に、この製品も上部(上側面)にLEDライトを搭載しています。この位置にライトがあると懐中電灯的に使え、アウトドアでは便利かと思います。
筐体色は上に掲載したオレンジのほか、ブラックとグリーンを選べます。タフネススマホなのでもちろんIP68/IP69Kの防水・防塵性能とMIL規格(MIL-STD-810H)の堅牢性を備えています。
3.価格など
Blackview BV8200はAliExpress内のBlackview Global Storeに製品ページがあり、12月31日午後5時(日本時間)から発売記念セールが予定されています。セール価格は199.99ドル(1ドル160円として約32,000円)です。
先日ご紹介したOSCAL PILOT 1が1月1日午後5時に発売記念セールがスタートしますので、ほぼ同時期の発売ということになります。システムスペックはBV8200のほうがずっと高く、一方でタフネス系機能(大音量スピーカーや大容量バッテリー)ではOSCAL PILOT 1のほうがより「らしい」ものになっていて、価格もOSCAL PILOT 1のほうが安い(139.99ドルと予告されています)ので、どっちにするか悩みどころかもしれません。
…まあでも、Blackviewはやっぱり「タフネス系」ですよね…。
4.関連リンク
Blackview BV8200:Blackview Global Store(AliExpress)
2014年、低価格な8インチWindowsタブレットに触発されサイト開設。企業でユーザー側代表としてシステム開発や管理に携わっていました。「普通の人」の目線で難しい表現を使わず、様々なガジェットを誰にでもわかりやすく紹介・レビューします。