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AvidPad S60 レビュー - オーソドックスで手頃な価格のタブレット、ディスプレイの品質が良いので動画視聴にピッタリ!

Android

AvidPad S60 レビューAvidPad S60の実機レビューです。AvidPadは中国のメーカーで、日本のAmazonや楽天で主にAndroidタブレットを販売しています。ウインタブでも過去に何度かAvidPadのタブレットをレビューしたことがあります。今回レビューするS60はOSにAndroid 15を搭載する最新モデルで、1万円台半ばで購入できる手頃な価格のエントリータブレットです。

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なお、このレビューはメーカーよりレビュー機のサンプル提供を受け、実施しています。

ここがおすすめ
・Android 15搭載でカスタマイズの小さいUI
・価格帯の割に解像度が高く、発色の良いディスプレイ
・質感の高い金属筐体
ここはイマイチ
・保護フィルムとカバーが別売り
販売サイトはこちら
AvidPad S60:Amazon
液晶保護フィルム:Amazon
専用ケース:Amazon
AvidPad S60:楽天

1.スペック

スペック表

  AvidPad S60
OS Android 15
CPU UNISOC T606
RAM 6GB(拡張機能により最大18GB)
ストレージ 128GB
ディスプレイ 10.4インチIPS(2,000 x 1,200)
LTEバンド
SIM
ネットワーク 802.11a/b/g/n/ac(推定)、Bluetooth 5.0
入出力 USB Type-C、オーディオジャック、microSD
カメラ イン8MP/アウト20MP
バッテリー 7,000 mAh
サイズ 247 x 157 x 8 mm
重量 415 g

コメント

OSはAndroid 15と新しく、SoCはもはやすっかりおなじみ、中国タブレットでは定番とも言えるUNISOC T606です。搭載SoCに代表されるように、「よくあるエントリータブレット」という感じではありますが、ディスプレイ解像度が2,000 × 1,200と競合製品よりも高いことがセールスポイントと言えます。また、WidevineもL1(NetflixでもL1)なので、高い画質で動画視聴を楽しめます。

それと、10インチ級のタブレットでは使用頻度が小さいと思いますが、カメラの画素数についても競合製品よりもワンランク上です。

バッテリーは7,000 mAh。10インチ級の中国タブとしては標準的な容量です。

2.外観

AvidPad S60 同梱物同梱物です。取扱説明書は日本語で書かれており、製品の各部名称やAndroid OSの基本的な使い方がわかりやすく説明されていました。ACアダプターは日本のコンセントに合うプラグ形状で出力は10W、USBケーブルは両端がType-AとType-Cです。あとは保証書とmicroSDスロットのイジェクトピン(S60はWi-Fi専用機です)。

AvidPad S60 前面

AvidPad S60 背面前面と背面です。オーソドックスなデザインでこれといった特徴はありません。前面のベゼル幅も低価格帯のタブレットとしては普通くらいですし、背面はよくあるグレーです。しかし、背面は金属製で手触りもよく、質感も高いですね。もともとそんなに高価な製品ではないので、この質感は十分に合格点をあげられます。

なお、前面・背面とも「裸」です。保護フィルムは貼られていません。そのため、専用の保護フィルムとケースを一緒に購入されることをおすすめします。

AvidPad S60 上面

上側面

横向きに持ったときの上側面です。ここにはSDカードスロットがあります。

AvidPad S60 microSDスロットで、見るからにSIMカードが入りそうなんですが、S60はLTE/5Gには対応しないWi-Fi専用機なので、ここに入るのはmicroSDカードのみです。

AvidPad S60 下面

下側面

下側面です。右側にマイク穴があるのみで、ポート類やボタン類はありません

AvidPad S60 左側面

左側面

左側面です。右側にスピーカーがあるのみ。

AvidPad S60 右側面

右側面

右側面には画像左からスピーカー、USB Type-Cポート、電源ボタン、音量ボタン、そして右端にイヤホンジャックがあります。なお、電源ボタンと音量ボタンの間にある穴は「リセットボタン」です。

3.システム

AvidPad S60 ホーム画面とアプリ一覧

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ホーム画面(画像左)とアプリ一覧の画面(画像右)です。ご覧の通り「まさに『素』」という感じで、プリインストールアプリもメーカー独自のものは見られません。

AvidPad S60 設定画面

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設定画面です。画像左側がメニュー画面ですが、カラフルなアイコンがついていますが、設定項目自体は特別なものではありません。しかし、画像右側の「タブレット情報」画面のように、一部の項目で独自色も感じられます。

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AvidPad S60 ディスプレイ設定

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ディスプレイの発色は細かく調整ができます。何もしなくても発色は悪くはなく、色味にもクセは感じられませんが、このくらいの調整項目があればほとんどの人はお好みの色味に設定できると思います。また、画像右側に「ゲームスペース」とありますが、ここには「SDR2HDR」と「パフォーマンスモード」という項目があります。SDR2HDRというのは「SDR(標準ダイナミックレンジ)の映像を、HDR(高ダイナミックレンジ)のように擬似的に変換する機能」で、パフォーマンスモードというのは「読んで字のごとし」です(ただし、パフォーマンスモードを使ってもAntutuスコアは変化しませんでした)。

4.カメラ

AvidPad S60 カメラアプリ

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カメラアプリは一部英語混じりになりますが、理解できない、という感じではありません。これ、おそらく「UNISOC標準アプリ」だと思います。以下に撮影した写真を何枚か掲載しますが、透かし(ウォーターマーク)をONにしていたら、思い切り「UNISOC」って入りましたw

それと、私が試した限りS60のアウトカメラの画素数は20MPではなく13MP(4,192×3,104)でした。色々試してみましたが、20MPにはできなかったです。

では、撮影写真を何枚か掲載します。すべてデフォルトの状態でHDRのみオン、13MPで撮影したものを1,200×889ピクセルに縮小しています。

AvidPad S60 写真作例

AvidPad S60 写真作例

AvidPad S60 写真作例撮影日はあいにくの雨で、屋外が少し薄暗い中で何枚か写真を撮りました。全体的に少しくすんだ感じになりましたが、画質自体はまあまあかな、と思いました。

AvidPad S60 写真作例これは屋内で撮った写真なので天候は関係ないです。富山ブラックラーメンの「黒」がキレイに表現されていると感じましたw ただし、S60のカメラはマクロ撮影(接写)には対応していないため、被写体から距離を取るために立ち上がったり、両手をバンザイしてタブレットを持ったりする必要がありますので、飯テロ撮影には度胸がいります(実際、この写真を撮ったときも店員さんから「なにコイツ?」的な目で見られてしまいました)。

5.性能テスト

AvidPad S60 Antutuベンチマーク

Antutuスコアは「UNISOC T606搭載機として標準的」です。想定通り、という感じでしょうか。

ところで、UNISOC T606を搭載する低価格帯の中国タブレットは非常に多いです。T606搭載機について「挙動がもっさりしているのでは?」と心配する人もいるでしょう。Antutuスコア26万点というのはボトムレンジの性能ではありませんが、「普通にエントリースペック」ですから。

もっさりしているか、もっさりしていないかということを論理的に説明するのは難しいです。間違いなく言えるのはSnapdragon 8 Gen 3などのハイエンドSoCを搭載しているスマホやタブレットと比較しちゃダメ、いうことでしょう。こういうハイエンド機と使い比べてしまうと100%もっさりと感じるはずです。あとは、その「もっさり」が許容範囲なのか?というところで個人差が出るはずです。

私がメインで使っているスマホはGoogle Pixel 8です。搭載SoCはTensor G3、Antutuスコアは約100万点です。しかし私はUNISOC T606搭載のタブレットを使っていて(そりゃPixel 8ほどサクサクは動きませんが)、挙動がもっさりしていて嫌気が差す、ということはありません。私の場合はタブレットとスマホでは用途も使用時間も違い、タブレットでは動画を観る時間が圧倒的に長く、あとはたまにWebで調べ物をしたりニュースアプリを使う程度です。ゲームはすべてスマホでやっていてタブレットではほとんどやりません。こういう使い方なので、UNISOC T606搭載機を「もっさり」と感じたことはありません。

UNISOC T606搭載機をメイン端末にする、という場合はそれなりに不満が出てくると思います。メイン端末というのは「これ一台で何でもこなす」前提のはずですから。

この記事を読んでいる人の大部分はすでに高性能なスマホを持っていて、AvidPad S60は「買い増し」ということになると思います。この場合、「ゲーム用タブレット」という購入目的でなければ、おそらくUNISOC T606の性能に大きな不満は感じないのではないか、と思います。先日レビューしたLegion TabはS60とは正反対で「ゲームをするためのタブレット」ですよね。これはこれで、購入検討している人のニーズにはピッタリ合うと思います。要は「利用目的」によります。

6.使用感

ディスプレイ

発色は良好です。手持ちのPCモニター(27インチIPS液晶、FHD解像度、99%sRGB)と比較してみましたが、ほぼ互角と感じられました。S60のセールスポイントは「2,000 × 1,200と高解像なディスプレイ」ですが、この価格帯の製品としては素晴らしい品質だと思います。

スピーカー

スピーカーの配置はよく、横向きに持って(あるいは置いて)動画や音楽を視聴するとステレオ感がしっかり出ます。ただ、音質は「悪くはないが軽い」です。割とクリアに聴けますが、低音が弱く、高音がやや強調された感じになるので、ちょっと薄っぺらく感じます。本格的に音楽を聴くような場合はイヤホンを使うほうが良いでしょうね。S60にはイヤホンジャックもありますし。

その他

AvidPad S60は前面に保護フィルムが貼られていません(TeclastやBlackviewなど、ウインタブでよくレビューしている中国メーカーのタブレットにはあらかじめフィルムが貼られているか、フィルムが同梱されていることがほとんどです)。また、側面はもちろんのこと、背面にも保護フィルムは貼られていません。金属製の筐体がむき出しです。

レビュー期間中、ちょっとでも「こすれる」ようなことをすると金属のイヤな音が出てしまいましたし、傷つきも心配でした。そのため、S60を購入される場合は液晶保護フィルムとケースを一緒に購入するようにしてください(最悪ケースだけでも購入しましょう)。

というか、S60に限らず、「タブレット製品はケースが必須」だと思うんですよね。ほとんどの場合、タブレットケースはスタンドとしても使える構造になっているので、筐体の保護だけでなく動画視聴の際などの快適性が大きく向上します。

7.レビューまとめ

AvidPad S60はAmazonと楽天で販売中です。3月16日現在の価格は14,999円です。なお、価格はセールなどによって変動しますし、Amazonと楽天で価格が異なるケースも多いので、購入にあたっては両方のサイトを良く確認されることをおすすめします。また、Amazonでは液晶保護フィルムとケースも販売されていますので、下にリンクしておきます。

スペック表を見ると、「よくあるエントリー中華タブ」という感じですが、ディスプレイの品質が高く、WidevineもL1、音質はそれほどでもないですがステレオスピーカーも搭載しており、配置もいいです。そのため、動画視聴には最適とも言える製品だと思います。あと私、レビュー期間中に2、3ゲームもやってみましたが、S60で快適に遊べるゲームって少なくないです。世の中の全員が原神で遊んでいるわけでもなし、動くゲームで遊べればいいや、ということなら相当数のゲームも楽しめると思います。

この価格帯のタブレットとしてはおすすめできる製品ですね。この価格にしてディスプレイの品質が高いのが何よりのポイントだと思います。

8.関連リンク

AvidPad S60:Amazon
液晶保護フィルム:Amazon
専用ケース:Amazon
AvidPad S60:楽天

執筆者:ウインタブ 2014年、低価格な8インチWindowsタブレットに触発されサイト開設。企業でユーザー側代表としてシステム開発や管理に携わっていました。「普通の人」の目線で難しい表現を使わず、様々なガジェットを誰にでもわかりやすく紹介・レビューします。
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