ASUSがZenfone 10をグローバル発表しました。2022年に発売されたZenfone 9は今となっては希少なハイエンドコンパクトモデルで、国内でも高い人気を誇っていましたが、最新モデルであるZenfone 10もその流れを継承しています。
現時点では日本国内での展開は発表されていませんが、投入される可能性は非常に高いというか、ほぼ確実に発売されると思います。
1.Zenfone 10スペック
スペック表
ASUS Zenfone 10(グローバル版) | |
OS | ZenUI(Android 13ベース) |
CPU | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 2 |
RAM | 8GB/16GB |
ストレージ | 128GB/256GB/512GB |
ディスプレイ | 5.9インチAMOLED(2,400 x 1,080)144Hz |
LTEバンド |
5G:n1/2/3/5/7/8/12/20/28/38/41/77/78 FDD-LTE:B1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20/26/28 TD-LTE:B34/38/39/40/41/42 |
SIM | nanoSIM × 2 |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac/ax/be、Bluetooth 5.3 |
入出力 | USB Type-C、3.5mmイヤホンジャック |
カメラ | イン32MP/アウト50MP + 13MP |
バッテリー | 4,300 mAh |
サイズ | 146.5 x 68.1 x 9.4 mm |
重量 | 172 g |
バリエーションモデル
8GB/128GB
8GB/256GB
16GB/512GB
コメント
搭載OSはAndroid 13ベースのZenUIです。同じくASUSから販売されているROG Phoneシリーズと同じくUIは素のAndroid OSに準じていますが、ゲーム支援機能のGame Genieなどの便利な機能が追加されています。OSアップデート保証期間は2回で、Zenfone 10の場合はまもなく正式版がリリースされるAndroid 14とAndroid 15まで提供される予定です。セキュリティアップデートは4年間提供されます。
指紋認証センサーも兼ねている電源ボタンをなぞることで様々な動作を割り当てることが出来る「Edge Tools」はバージョン2.0にアップデートされ、BluetoothやWi-Fi設定なども呼び出せるようになりました。
CPUはSnapdragon 8 Gen 2です。現時点では最強と言っていい型番で、コンパクトな筐体ながら最新ゲームもスムーズにプレイできます。RAMは8GB/16GB、内蔵ストレージは128GB/256GB/512GB、ストレージ拡張はサポートされていません。
ディスプレイは5.9インチサイズ、解像度はFHD+(2,400 × 1,080)、パネルはAMOLED(有機EL)です。リフレッシュレートはZenfone 9の120Hzから144Hzと高速になり、ゲームなどでよりなめらかな動作を体感できるようになりました。強化ガラスは「コーニング・ゴリラガラス・ヴィクタス」です。
カメラはイン32MP、アウト50MP(メイン) + 13MP(超広角)です。Zenfone 9より引き続き6軸ジンバルスタビライザーが内蔵され、動きが激しい場面でもブレを抑えた動画を撮影できます。Zenfone 10では新たに「アダプティブ電子式手ぶれ補正」にも対応し、状況に応じて手ぶれ補正の強度を自動的に変更するようになりました。
バッテリー容量は4,300 mAhで、30Wの急速充電と15Wのワイヤレス充電をサポートしています。
スピーカーはステレオです。先にグローバル発表されているROG Phone 7と同じく「Dirac Virtuo」による立体音響を利用でき、迫力のあるサウンドを楽しめます。
なお、グローバル版の発表なので「おサイフケータイ」についての情報はありませんが、Zenfone 9がおサイフケータイに対応していますので、常識的にZenfone 10の国内版でも対応するはずです。
2.Zenfone 10筐体
ハードウェア的にはスペックアップを果たしたZenfone 10ですが、筐体デザインはZenfone 9のものをほぼそのまま継承しています。前面もパンチホールノッチの位置含め全く変わっていないように見え、実機を確認しないとわかりませんがZenfone 9用の液晶保護フィルムをそのまま流用できそうです。
個人的にも印象的だった背面デザインもぱっと見では変わっていないように見えますが、背面ロゴ等はよりすっきりしたものに変更されています。ワイヤレス充電をサポートしたことにより若干カメラバンプ部の厚みが変わっているのでZenfone 9用のケースを流用するのは難しいかもしれません(筐体サイズはほぼ同寸ですが、厚さが0.3mmほど増しています)。IPX5/8準拠の防水・防塵性能を備えているので雨の日も安心です。
筐体色は「ミッドナイトブラック」「スターリーブルー」「オーロラグリーン」「エクリプスレッド」「コメットホワイト」が用意されます。
3.Zenfone 10 価格など
Zenfone 10はまず台湾、米国、ヨーロッパなどで販売開始となり、価格は(約125,940円)から、となっています。日本国内での販売は現時点でアナウンスされていませんが、ASUS Japanがグローバル発表会の様子を字幕付きでTwitterでライブ中継していますし、どう考えても日本で発売されるはずです。
昨年のZenfone 9はウインタブでも実機レビューをしましたが、ポケットに入るコンパクトハイエンドはかのあゆにとってもものすごく刺さり、ずっと使っていたいと思わせてくれる一台でした。一時期「Zenfone 10はコンパクトサイズをやめる」という噂が流れていた時期があり、どうなるのか不安に感じていたのですが、蓋を開けてみればコンセプトをそのまま継承してくれたので安心しています。
国内での価格がどうなるのか、ちょっと不安ではありますが、昨年のZenfone 9が購入しやすい価格設定に抑えられていたので期待したいと思います。コンパクトな端末が好きな方であれば購入を検討すべき一台になると思います。
4.関連リンク
Zenfone 10:ASUS(Global)