こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。Amazonのタブレットと言えばKindleですが、ご存知の通り、読書専用ではない「普通の」タブレットももちろんラインナップされており、「Fireシリーズ」として、7インチ、8インチ、10.1インチと3サイズがあります。このうち、10.1インチ「Fire HD 10」が9月20日にニューモデルとなりました。紹介記事が遅れてしまい申し訳ありません。
1.スペック
FireタブレットはAndroidをベースとした独自のOS「Fire OS」を搭載しています。実はこれがクセものでして、Amazonのサービスと極めて親和性が高い一方で、Google関連サービスが排除されてしまっているんです。ピンポイントで言えば「Google Playが入っていません」。
この製品はFire OSというものをどう評価するかで180度変わってしまうと言っても過言ではありません。Amazonのヘビーユーザーでプライム会員にもなっており、日常的に電子書籍の購入やプライムビデオのレンタルなどをしている人ならFire OSは素晴らしい!ということになると思いますし、逆にAmazon関連サービスをほとんど利用しない人にとっては使いにくいOSに映るはずです。
Google関連サービスはインストール可能ではありますが、誰でも簡単に、という訳にはいきません。また、Google Playの代わりにAmazonのアプリストアがあり、かなり豊富にアプリを楽しむことができますが、Google Play以上に充実しているということもありません。Fire OSに関してはライターのかのあゆさんが記事を書いていますので、「Amazonはほとんど使わないけどFireタブレットは欲しい」という人は購入前に参考にしてください。
Amazon Fire OS - Amazonサービスに最適化されたAndroid(かのあゆ)
次にCPUですが、残念ながら型番が公開されていません。しかし、クロックスピードなどから判断して、ミッドレンジ以上の性能のものが搭載されていると思われます。RAMは2GB、ストレージは32GBもしくは64GBですから、総合的に見て「中位クラス」のAndroid機ということができると思います。
ディスプレイもなかなかのものです。10.1インチIPS液晶で解像度はWUXGA(1,920 × 1,200)となります。また、バッテリー稼働時間も最大10時間ということなので、このクラスのタブレットとしては長く使えるほうと言えるでしょう。
サイズに関しては「標準的」ですね。ただ、ほぼすべての面で従来モデルよりも大幅にパワーアップしたFire HD 10ですが、サイズに関してだけは従来モデルよりも厚く、重くなってしまいました(従来モデルは厚さ7.7 mm、重量432 g)。なので、10.1インチで500 gというのは決して重すぎるというわけではないのですが、従来モデルのことを念頭に置くと、あまりいい評価はしてあげられないですね。
2.筐体
現在Amazonでは前面の画像しか公開されておらず、これを見ると「まるっきり普通」のタブレットにしか見えません。しかし、従来モデルは価格がかなり高かった(16GBモデルが税込み29,980円、32GBモデルが32,980円)こともあり、背面は鏡面仕上げで質感の高いものでした。新モデルについては、価格が「ほとんど半額」まで安くなっているため、あまり期待しないほうがいいかもしれません。もし期待以上の品質だったら喜びましょう!
各部名称です。この製品は電源ボタンや音量ボタンが側面ではなく、上面に配置されているというのが面白いですね。また、この製品に限らず、というかほぼ当たり前の話としてmicroSDスロットが装備されていますが、Amazonのプライムビデオはダウンロードして楽しむことが可能(プライム会員のみ)なので、Fireタブレットに関してはmicroSDカードは必須といえるかもしれませんね。
あと、Fireシリーズには純正のカラフルなカバーが用意されます(別売りで10.1インチ用は税込み4,780円)。このカバーは形状が工夫されており、タブレット保護だけでなくタブレットスタンド(縦用、横用とも可能)にもなります。
3.価格など
Amazon Fire HD 10は10月11日発売予定で、すでに予約注文を受け付けています。価格はストレージ32GBモデルが税込み18,980円、64GBモデルが22,980円となっています。また、プライム会員には4,000円の割引クーポンが用意されているため、32GBモデルが14,980円、64GBモデルが18,980円と、まさに「激安」となります。
CPUの型番が不明なので、確実なことは言えませんが、この価格だとFire OSではなく、通常のAndroidを搭載した10.1インチタブレットの多くは太刀打ちができないように思います。唯一比較対象として面白いと思うのが、「BLUEDOT BNT-1061W」ですね。スペックには一長一短ありますが、価格面ではいい勝負と言えそうです。
私はAmazonでよく買い物をしますが、電子書籍やビデオなどは利用しないため、個人的にはFire OSよりも手間を掛けずにGoogle関連サービスが利用できる普通のAndroidタブレットのほうが好みです。みなさんはいかがですか?
4.関連リンク
Fire HD 10 タブレット (Newモデル):Amazon
プライム会員ならクーポンコードでFireタブレットが4,000円OFF!:Amazon
コメント
FIREシリーズは昔なら蛇の道をゆけばやすいタブレットの印象でしたが
それこそAmazonで手頃な中華タブレットが手に入るようになって
あえて蛇の道を選ばなくてもって感じになっちゃいましたね。
特に最近の路線は質実剛健のせいか
中華のようなワクワク感が無いのが残念。
こぶ平さん、こんにちは、コメントありがとうございます。「蛇の道」というのがオーナーならでは、って感じですね!
Fire7がプライム会員だと4980円(さらにビデオクーポン770円分付き)から買える事考えると正直高く感じる。(スペックは違うけど)
制限厳しいからFire HD 10じゃなきゃいけないって事も無いしね。
こんにちは、コメントありがとうございます。正論か、と…。あと、プライムビデオ見るときのシステム負荷ってどうなんでしょうね?
SoCはMT8173っぽいです