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ALLDOCUBE kPadの実機レビュー ー エントリークラスながら狭額縁ベセルやステレオスピーカーを備えたハイコスパタブレット

ALLDOCUBE KPad 実機レビュー
こんにちは、かのあゆです。ALLDOCUBEの最新タブレット「kPad」の実機レビューです。ALLDOCUBE製Androidタブレットとしてはエントリークラスの製品ですが、狭額縁ベゼルを採用したスタイリッシュなデザインや高解像度ディスプレイ、ステレオスピーカーを備えるなど完成度の高い一台に仕上がっています。

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製品を提供していただいたALLDOCUBEにはこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございます。

1.ALLDOCUBE kPad スペック

スペック表

   ALLDOCUBE kPad
OS Android 11
CPU UNISOC T610
RAM 4GB
ストレージ 64GB
ディスプレイ 10.4インチIPS(2,000 × 1,200)
LTEバンド B1/3/5/7/8/20/28A
SIM Nano SIM×2
ネットワーク 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0
入出力 USB Type-C、microSDカードリーダー
カメラ イン5MP/アウト5MP
バッテリー 3.8V/6000mAh
サイズ 248.1 × 157.9 × 8.6 mm
重量 475 g

ポイント

・「ピュアな」Android 11を搭載。プリインストールアプリも最小限
・エントリーモデルでありながら高解像度ディスプレイを採用
・スタイリッシュな狭額縁デザイン
・クリアな音質のステレオスピーカー

コメント

OSはAndroid 11です。Xiaomi Pad 5やHuawei MatePadシリーズなどとは異なりカスタムUIは採用されておらず、「素の」Android OSベースのソフトウェアが搭載されています。独自アプリなどもインストールされておらず、プリインストールされているアプリはAndroidシステム標準アプリと最小限のGoogle純正アプリのみとなっています。メーカーによっては動画定額配信サービスのアプリやゲームなどがプリインストールされていることもありますが、それらについても使わないという方も多いと思いますので、この点に関しては好感が持てます。

CPUはUNISOC Tiger T610です。UNISOC製CPUを搭載するAndroidタブレットを実機レビューするのはかのあゆとしては初なのですが、性能はSnapdragon 660やHelio P60に近いものと言えます。Antutu Benchmark v9での総合スコアは15万程度となっており(後述します)、最新のモバイルゲームを快適にプレイする用途には向いていませんが、YouTubeなどの動画サイトを利用したり、WEBブラウジングやSNSを楽しむぶんにはストレスを感じることもありません。RAMは4GB、内蔵ストレージは64GBという構成で、MicroSDカードによるストレージ拡張にも対応します。

ディスプレイは10.4インチサイズで、解像度は2,000×1,200です。1万円台で購入できるAndroidタブレットとしては高解像度のディスプレイを採用しています。ただし、残念ながらWideVineのレベルはL3にとどまるため、動画配信サービスのHDコンテンツを楽しむことはできません。

カメラはイン5MP、アウト5MPという構成です。基本的に低価格タブレットに搭載されているカメラはイン、アウトともに画素数は低めなのですが、ALLDOCUBE kPadもその点は同様となります。使用感の項目で後述しますが、AIによるシーン識別機能や夜景モードなども備えておらず、撮影できる写真の画質もあまりきれいではないので「メモ用に使える」程度に考えておくほうが良さそうです。

ワイヤレスネットワークは802.11a/b/g/n/acとBluetooth 5.0に対応しています。モバイルネットワークはLTE接続に対応していますが、国内で対応しているバンドはB1のほかはソフトバンクで主に使われるB3/8のみと少なめです。

バッテリー容量は6,000 mAhです。接続ポートはUSB-Cとなりますが付属しているACアダプターは5A出力のものとなり、手持ちのUSB PDアダプターでの充電を試しましたが急速充電には対応していませんでした。

2.筐体と使用感

付属品
付属品はマニュアル(日本語表記あり)、ACアダプター、SIMピン、USB-C to USB-Aケーブルです。今回レビューしているALLDOCUBE KPadはAmazon.co.jpで販売されている日本向けのモデルであったこともあり、ACアダプターは国内で利用できるタイプのものが付属していました。

前面
前面です。パッケージから開けたときに「いや、これ本当に1万円台で販売されているタブレットか!?」と驚くほどデザインはスタイリッシュです。Xiaomi Pad 5やiPad Proなどと同じく狭額縁ベゼルを採用しており、左右ベゼルは若干太めではあるものの、パッと見は低価格モデルとは思えません。

背面
背面には「ALLDOCUBE」ロゴと各種認証情報を記載したラベルが配置されています。良くも悪くも昔ながらの中華タブレットのデザインを引き継いでいる印象ですが、金属素材が使われていることもあり、安っぽさは感じられません。

左側面
左側面にはマイク穴とSIMトレイが配置されています。

右側面
右側面には電源ボタン、ボリュームボタンが配置されています。

システム

ホーム画面

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搭載されているOSは前述の通りAndroid 11です。Android 12もすでにリリースされていますが、現状、利用できる端末はPixelシリーズのみで、日本国内では搭載端末が出そろうまでもうしばらく時間がかかりそうなこともありますので、実質最新バージョンと考えてもよいでしょう。ALLDOCUBE kPadでは素のAndroid準拠のソフトウェアが搭載されていますが、なぜかタブレットUIではなくスマートフォン向けのUIが採用されているため、設定画面が2ペインでないなど他社Androidタブレットと比較すると若干使用感は異なります。

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プリインストールアプリ委一覧

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工場出荷時にプリインストールされているアプリです。Androidシステム標準アプリと必要最低限のGoogleアプリのみという極めてシンプルなシステム構成です。ゲームアプリや動画配信サービスのアプリをプリインストールされても使わないという方も多いでしょうし、必要なアプリは後からインストールすればいいので、この「クリーン」なAndroid OS環境は非常に好感が持てました。

端末の自動オン、オフ

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本当に素のAndroidそのものなので独自アプリは全く搭載されていないのですが、設定には「スケジュールされた時間にタブレットを自動オン、オフにする」項目と「スマートフォン(タブレット)本体を持ち上げることで通知を確認できる「Smart Control」が追加されています。

ストレージ容量

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工場出荷時のストレージ使用量です。ALLDOCUBE kPadでは64GBモデルのみ用意されていますが、最小限のアプリしか搭載されていないこともあり、OSが使用している容量は8.8GB程度とコンパクトです。空き容量は残り約55GBと多めに確保されているほか、MicroSDカードによるストレージ拡張にも対応しているので、大容量データなどはMicroSDカードに保存すれば容量不足に困ることはないでしょう。

システム情報

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工場出荷時にインストールされているファームウェアのシステム情報です。レビュー時点ではOTAアップデートも提供されていなかったので、これが最新ソフトウェアとなります。Androidセキュリティパッチは「2021年8月5日」のものが適用済みとなっていました。

ディスプレイ

Widevineは「L3」まで

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日本国内で販売されているAndroidタブレットでALLDOCUBE kPadと同じ価格帯で競合する機種はLenovoのTab T8やNECのLAVIE Tab E TE508あたりになりますが、これらの機種の解像度がHD(WXGA、1,280 x 800)にとどまっているのに対し、ALLDOCUBE kPadでは上位モデルとなるiPlay40シリーズと同じく2,000 × 1,200の高解像度ディスプレイを採用しています。

さすがに価格帯が価格帯だけに高リフレッシュレート対応ではありませんし、HDRも非対応となりますが、ディスプレイの品質に関してはこの価格帯のタブレットとは思えないほど高いものになっています。ただし、上にも書きましたがWideVineのレベルはL3となっているため、NetflixやAmazon プライムビデオで配信されているHDコンテンツの再生は非対応となります。

スピーカー

エントリークラスのタブレットになるとモノラルスピーカーが搭載されている場合がほとんどとなりますが、ALLDOCUBE kPadではステレオスピーカーが採用されています。音質に関しては正直そこまで期待していなかったのですが、試しにリビングルームでApple Musicの配信コンテンツを再生してみたところ、ボリュームを最大まで上げても音が割れることもなく、予想以上にクリアな印象を受けました。

Dolby Atomsなどのサラウンド技術には対応していませんが、かのあゆ個人としては、このスピーカーであれば十分音楽再生にも活躍させることができると感じました。

カメラ

標準カメラのUI

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標準カメラの機能はシンプルで、「パノラマ」「プロ撮影モード」などの機能は用意されていますが、「夜景撮影モード」などは搭載されていません。

カメラサンプル1

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カメラサンプル2

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カタログスペックからもカメラの性能に関しては期待していなかったのですが、悪い意味で「予想通り」の結果となりました。夜景モードなどを備えていないため暗い場所では完全に真っ暗な写真になってしまうほか、明るい場所でもぼやけ気味で、色合いに関しても実際の風景と比較すると微妙に変わってしまっている印象を受けます。

ALLDOCUBE kPadで撮影した写真はブログなどのWEBサイトで使うのはもちろんのこと、TwitterなどのSNSで使用するのも厳しい、というのが正直な感想です。基本的には「簡易メモ代わりの写真が撮れるカメラ」程度に思った方がいいでしょう。これをメインに使うのは厳しいです・・・

3.性能テスト

Antutu

参考:
ASUS Zenfone 8(Snapdragon 888):785,280
Mi 11T(Dimensity 1200 Ultra):582,178
Xiaomi Pad 5(Snapdragon 860):566,309
Realme GT Master Edition(Snapdragon 778G):542,182
Xiaomi Mi 11 Lite 5G(Snapdragon 750):500,573
Samsung Galaxy Fold SCV44(Snapdragon 855):414,302
OnePlus Nord CE 5G(Snapdragon 750):384,505
iiiF150 R2022(Helio G95):350,565
POCO M4 P4o 5G(Dimensity 810):349,498
OnePlus Nord N10(Snapdragon 690):342,506
POCO M3 Pro 5G(Dimensity 700):330,303
CHUWI HiPad Plus(MT8183):172,713
OUKITEL C22(Helio A22):99,664
AGM H3(Helio P22):84,184
geanee ADP-503G(MT6737M):46,316

Antutu Benchmark v9での総合スコアは「157,229」でした。3D関連のベンチマークは通常の「Antutu 3D Bench」ではなく、エントリークラス向けの「Antutu 3D Lite」での計測となりましたが、正常にベンチマークを行うことができなかったため「3D」の項目は0点となっています。UNISOC Tiger T610は18万点計測するようですが、それよりも低めの数値です。

とはいえ競合機に搭載されていることが多いMediaTek Helio P22Tと比較すると性能は十分高く、ゲーム用途はきびしいですがWEBブラウジングやメールチェック、Twitterのタイムラインの確認、ツイートのポストといった普段使いでは特にストレスを感じることはありませんでした。

4.まとめ

ALLDOCUBEは日本のAmazonに自社出品しています。そのためALLDOCUBE kPadもAmazonで23,999円(税込)で販売中ですが、製品ページに6,000円OFFクーポン(11月25日まで有効)があり、17,999円(税込)で購入可能です。ALLDOCUBE製品は数年前までは海外ECサイトでしか購入できなかったので海外通販に慣れていない方には敷居が高かったのですが、現在ではAmazonで購入でき、Amazonプライム即日発送も可能なので、かなり購入しやすくなりました。

Amazonで1万円台で購入できる低価格モデルでありながら、高解像度ディスプレイやクリアな音質のステレオスピーカーを搭載するなど、コストパフォーマンスに優れた一台に仕上がっている印象を受けました。

ALLDOCUBEは中華Androidタブレットメーカーでは割と古くから存在するメーカーですが、その品質は初期のものと比較すると大幅に向上していると思います。低価格で購入できるAndroidタブレットを探しているのであれば、真っ先におすすめできる一台です。

5.関連リンク

ALLDOCUBE Kpad:Amazon

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