ALLDOCUBEが10.4インチAndroidタブレット「ALLDOCUBE kPad」を発売しました。ALLDOCUBEのAndroidタブレットだと、なんと言っても「iPlay 40シリーズ」が人気ですが、今回ご紹介するkPadはiPlay 40よりもスペックが低く、「実売価格に期待したい」感じの製品です。
1.ALLDOCUBE kPad スペック
スペック表
Alldocube kPad | |
OS | Android 11 |
CPU | UNISOC T610 |
RAM | 4GB |
ストレージ | 64GB |
ディスプレイ | 10.4インチIPS(2,000 × 1,200) |
LTEバンド | B1/3/5/7/8/20/28A |
SIM | Nano SIM×2 |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac、 Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB Type-C、microSDカードリーダー |
カメラ | イン5MP/アウト5MP |
バッテリー | 3.8V/6000mAh |
サイズ | 248.1 × 157.9 × 8.6 mm |
重量 | 475 g |
コメント
全般に「iPlay 40の構成を1ランク下げた」感じのスペックです。CPUのUNISOC T610はiPlay 40をはじめ、多くの「中国タブ上位モデル」に搭載されているT618の下位型番ですが、Antutu Ver.8のスコアが約18万点(Antutu Ver.9だと20万点前後と思われます)なので、そんなに低性能ではありません。
RAMは4GB、ストレージは64GBと、こちらはエントリークラスの容量と言えます。また、ディスプレイは10.4インチのIPS液晶、2,000 × 1,200解像度と、上位クラスの中国タブレットと同等の数値になっています。
スピーカーはステレオで、2スピーカーです。最近の中国タブでは4スピーカーを採用しているものが増えていますので、それを考慮するとニューモデルとしてはやや簡素化されている印象です。
サイズをiPlay 40と比較してみます。
kPad:248.1 × 157.9 × 8.6 mm / 475 g
iPlay 40:248.1 × 157.86 × 8.2 mm / 475 g
ほぼ同サイズと言っていいでしょう。iPlay 40は10.4インチサイズの割にコンパクトなサイズ感で、重量も軽いほうなので、kPadのサイズも悪くないと思います。
2.ALLDOCUBE kPad 筐体
ベゼル幅は細めです。また、ほぼ同サイズのiPlay 40の実機画像も同じくらいのベゼル幅になっていますのが、この製品画像は「盛って(画像加工して)いないか、盛っていたとしてもごくわずか」だろうと思います。
左ベゼルにインカメラが見えます。この製品は縦持ちでインカメラを使う前提なんでしょう。
鮮明な背面画像が入手できなかったのですが、背面はプラスティック製で色はグレー、金属調の塗装が施されています。近年のALLDOCUBE製品は筐体の質感も高くなっていますので、安っぽさが感じられない仕上げになっていると思います。
3.ALLDOCUBE kPad 価格など
ALLDOCUBE kPadは中国の通販サイト「Banggood」で販売中で、10月17日現在の価格は169.99ドル(19,603円)です。より上位のスペックを備えるiPlay 40に対して「勝っているところはない」製品なので、iPlay 40のセール価格が170ドル台前半まで下がっていることを思うと、この価格でkPadを購入する意味は薄いと思います。
おそらく近日中にセール対象になると思われますが、iPlay 40シリーズやTeclast T40 Plusなど上位クラスの製品との価格差がどのくらいになるのか、ということに注意したいですね。
4.関連リンク
Alldocube KPad:Banggood
コメント
愛用していた TECLAST P80X が、水深1cm の水たまりにぽちゃん、あっけなくお亡くなりになってしまったので ALLDOCUBE kPad を買ってみました。
選定に当たっての必須条件は 4G/LTE、一番の評価点はブックリーダーとしての用途が主なので縦持ちに適していること。近眼かつ老眼になってきたので、眼鏡なしでの視聴にちょうどよく、スーツやスラックスのポケットに収まる 8インチのものが欲しかったのですが、
・8インチ(スーツやスラックスのポケットに収まる)
・LTE対応
・Android11
・メモリー4GB以上、ストレージ64GB以上
・CPU はできれば Antutu 総合20万点を目指したい
・もちろん安価であること。有名メーカーでも3万は超えたくない
この条件にあてはまるものが全くありません。
このため今回は10インチで妥協することにして、縦持ちの要件から TECLAST ではなく ALLDOCUBE で探してみました。iPlay20 は CPU が P80X と同じで貧弱なので iPlay40H を検討していましたが、見慣れない機種名が・・・ UNISOC T610/4GB/64GB で Android 11 搭載の新製品で、お値段は1万8千円、お急ぎ便(翌日配送)もOKで、「お、これいいじゃん」となりました。
動画や音楽について、横持ちした時のステレオ感はなかなかよく、それゆえ縦持ちした際にステレオ間が消失してしまうのがもったいないです。これ、縦持ち時は左右、横持時には上辺に2箇所となるように3スピーカーあればよかったのにと思います。
ヘッドセット端子が無いのもこのシリーズの特徴ですが、無いのは残念。『防水の為無くしました』ならば納得もするのですが、スピーカーとかUSBジャックとかから普通に浸水しますよねこれ?
画質は特に不満ありません。しかし(先述の通り)8インチ 1280×800ピクセルのWXGA液晶が欲しかったです。
電源関係は、P80X では USB-PD 充電器では充電してくれませんでしたが、本機は 5V でも USB-PD でも充電できるのもありがたいです。
安価は国内で1万8千円で購入できるので文句ありません。
コストパフォーマンスに優れ、総じて不満はないのですが、本当にこのスペックの8インチのタブレットが無いのが残念で残念で…