AGMがAndroidタブレット「PAD P2」を予約販売中です。AGMと聞いて「ああ、タフネスタブレットね」と思ったんですが、製品ページにタフネス性能に関する説明が全くなかったので、おそらく「普通のタブレット」です(ちなみに従来モデルのPAD P1はIP68/IP69Kの防水・防塵性能およびMIL規格の堅牢性を備えていました)。
「普通のタブレット」ではあるのですが、各部のスペックは高水準ですし、AGM製ということもあり、魅力的に感じられます。
1.スペック
スペック表
AGM PAD P2 | |
OS | Android 14 |
SoC | MediaTek Helio G99 |
RAM | 8GB(拡張機能により最大16GB) |
ストレージ | 256GB |
ディスプレイ | 10.95インチ(2,000 x 1,200)90Hz |
LTEバンド | FDD:B1/2/3/4/5/7/8/20/26/28A/28B/66 TDD:B34/38/39/40/41 |
SIM | nano SIM × 2(SIM2はmicroSDと排他) |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB Type-C、microSDカード、オーディオジャック |
カメラ | イン8MP/アウト50MP |
バッテリー | 7,850 mAh |
サイズ | 2558.37 x 169.92 x 7.5 mm |
重量 | 530 g |
コメント
OSは最新のAndroid 14でSoCはHelio G99です。中国メーカー製品上位モデルのSoCは「こればっかり」になっちゃいましたね。重量級の3Dゲームを別とすれば、ほとんどの操作を快適にこなせるくらいの性能です(Antutuスコアは30万点台後半~40万点弱くらいです)。
RAMは8GBで拡張機能により最大16GBとして使え、ストレージも256GBと十分な容量です。
ディスプレイは10.95インチで解像度は2,000 × 1,200と、これまた中国メーカー上位モデルでは定番の数値、リフレッシュレートは90Hzです。
WidevineもL1なので、動画サブスクリプションサービスでHD以上の画質で視聴可能です。ただし、NetflixはHD画質視聴ができない可能性があります(できない可能性が高いです)。なので、Netflixユーザーは要注意。
カメラはイン8MP、アウト50MPです。画質についてはなんとも言えませんが、少なくともアウトカメラの画素数は素晴らしいですね。また、製品画像を見るとアウト側がデュアルカメラのように見えますが、デュアルという説明がないので「レンズ1つはダミー」だと思います(中華あるある)。
バッテリーは7,850 mAhと、中国メーカーのタブレットとしては「まあ普通」くらいの容量です。20Wの急速充電に対応しますので、充電時間も短めになります。
2.筐体
シンプルなデザインのタブレットですね。筐体素材は不明ですが、画像を見る限り金属製ではないかと思います。
厚さ7.5 mmというのは同等クラスのタブレットとしてはやや薄いほう、重量530 gというのは10.95インチという「ちょっと大きめ」のサイズを考慮すれば普通くらいでしょうか。これでタフネスタブレットだったら最高だったんですけど。
4スピーカー搭載です。横持ち時の左右側面に2つずつスピーカーが配置されているので、動画視聴の際は音質に期待できそうです。
3.価格など
AGM PAD P2はAGM公式サイトで予約販売中(出荷は4月以降)で、3月8日現在の価格は269ユーロ(約43,500円)です。ただ、AGMは日本のAmazonにも出品しており、従来モデルのPAD P1は公式ストアで289ユーロという価格表記になっているものの、Amazonでは31,500円(3月8日現在、製品ページのクーポンを使用した価格)で購入ができますので、PAD P2も今後Amazonで販売されるようになると3万円前後で購入できるのではないか、と思います。
個人的には「タフネス系メーカーのAGMなので、多少なりともタフネス性能を備えた製品にしてほしかった」というのはありますね。しかし、このPAD P2、スペック面では弱点と言える箇所が少なく、OSがAndroid 14だったりカメラが50MPだったりもしますので、購入候補としては魅力的だと思います。とりあえずAmazonでの発売を待つのがいいんじゃないでしょうか。
4.関連リンク
AGM PAD P2:AGM公式サイト