GREENFUNDINGで面白い製品がクラウドファンディング中です。簡単に言うと「超小型のサーマルプリンター」で、A4とかの大きな用紙の印刷はできず、ラベル(シール)などを印刷できるプリンターですね。中国のYiHEROというブランドの「YP10S」という製品です。
ウインタブではかつてこの手の製品「PAPERANG P1」を実機レビューしたことがあります。当初は「トイプリンターでしょ?」と思ったのですが、実際に試してみると非常に楽しく、使い方によっては高い実用性もある製品でした。
今回ご紹介するYP10Sもスマホアプリを使って操作する製品ですが、高い機能性を備えています。
これがスペック表です。やや厚みがあるものの、スマホと一緒に使えるコンパクトなサイズ感になっています。また、1,000 mAhのバッテリーも内蔵していて、連続駆動時間は最大4時間とのことです。
印字は「ブラックのみ」でカラーには対応していません。また解像度は203bpi、印刷スピードは50 mm/秒、毎分ラベル60枚の印刷ができます。文字だけでなく写真の印刷も可能です。
基本、スマホアプリ「QLabel」を使って操作します。そして、このアプリがかなり優秀なようです。
音声検出、画像からのテキスト抽出、文字スキャン(いわるるOCRですね)の3種類に対応しますので、入力がかなり簡単になりそうです。また、ラベルのテンプレートは1,000種類以上もあります。
それと、これまでご説明した通り「スマホとBluetooth接続し、スマホアプリで操作する」のがメインではありますが、PCとUSB接続して使うこともできるとのことです。ただ、その場合アプリなしでどう使うんだろう?
この製品は「サーマルプリンター」なのでトナーは使いません。そのかわり用紙が感熱紙となります。のちほど同梱物についてご説明しますが、基本的にこの製品に同梱されるのはただの感熱紙ではなく「ラベル用紙(シール)」です。
ご家庭での使用例です。整理整頓には役立ちそうですし、お子さんの持ち物の名前シールとしても良さそうです。
こちらが商業用の例。そう言えばメルカリとかラクマがすっかり普及したので、フリマ(Web上でなく、リアルに開催されるもの)の話はあまり聞かなくなりましたが、フリマに出品する際に、簡単に値札をつけられるので便利そうですよね。
同梱物です。この手の製品で一番心配なのが「用紙はどのくらい付属するのか、また同梱の用紙を使い切ったら用紙だけ購入できるのか、という点です。まず、ラベルが5本付属する、というのはいいですね。また、今回のクラウドファンディングで用紙を一緒に購入できるようですし、国内の代理店とおぼしき企業(EE-Life)が出品者になっていますので、あまり心配はいらないでしょう。
YP10SはGREENFUNDINGでクラウドファンディング中で、2月7日現在、最も安い価格(支援額)は6,680円です。また、この製品は海外でも販売されており、台湾のSHOPEEでも購入できます。最近、「AliExpressで10ドルで買えるようなものが1万円でクラウドファンディングされている」ようなケースを目にすることがあり、ローカライズ(日本語マニュアルや国内製品保証、技適取得など)にコストが掛かるのはわかるとしても、「ちょっとやりすぎなんじゃない?」と感じることもあります。しかし、YP10Sは少なくとも台湾のSHOPEEでの価格と著しい差はなく、用紙がたくさんついていることを考慮すれば決して高くないと思いました。実際、この製品には技適マークもありますので、輸入業者の方もそれなりのコストは掛けていると思いますしね。
なお、購入検討される場合は、冒頭にご紹介したPAPERANGの製品がAmazonで販売されており、低価格なものから高価格なものまで結構な種類がありますので、それら競合製品と比較されるといいでしょう。
関連リンク
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