ペンタブレットメーカーのXPPenが新しい液晶ペンタブレット「Artist Pro 24 (Gen2) 」を発売しました。私自身はペンタブレットを使って絵を描く趣味はありませんが、ライターのnatsukiさんがペンタブレットに十分な知識があるということで、ウインタブでも何度かXPPenのペンタブレットの実機レビューをしています。
さて、Artist Pro 24 (Gen2)ですが…、
ディスプレイサイズが24インチ(正確には23.8インチ)と大型の製品で、「4K解像度」のものと「リフレッシュレート165Hz」のものの2タイプがあります。このスペック表で私が赤枠で囲んだ項目の仕様が異なります。
こちらが4K(3,840 × 2,160, アスペクト比16:10)タイプ。表示色は10億7,000万にのぼります。
リフレッシュレート165Hzタイプは文字通り高リフレッシュレートであるのが特徴ですが、解像度は2,560 × 1,440にとどまり、表示色も1,670万です。
sRGB、AdobeRGB、Display P3と、色空間の切り替えも可能で、99%sRGB、99%AdobeRGB、98%Display P3(165Hzタイプは94%Display P3)のカバー率です。Calman認証も取得しており、Calmanと共同開発した色校正ソフトウェア「XPPen ColorMaster」も無料で使えます(無料でダウンロードできます)。なお、ColorMasterの利用には色彩計(ハードウェア)が必要です。
X3 Proスタイラスペンで16,384段階もの筆圧に対応します。しかも「X3 Proスマートチップスタイラス」と「X3 Proスリムスタイラス」の2本が付属します。
さらに片手デバイスの「ACK05ワイヤレスショートカット」まで付属します。
当たり前ですがスタンド「ACS02スタンド」が付属し、16度から72度まで片手で角度調整が可能です。また、オプションで「ACS15スタンド」も用意され、これを使うと高さと角度についてより細かく調整ができます(ACS15は近日発売予定)。
背面とポート構成です。
付属品も充実しています。上でご説明しましたが、ペンが2本付属し、ペンケースと替え芯もついてきます。
23.8インチの液晶ペンタブレットでの作業、すごく快適そうですよね。この画像を見ていたら「自分でもいい絵が描けそう」などと錯覚してしまいました(描けるはずない…)。
「液タブでリフレッシュレート165Hz」というのは素人の私にはピンと来なかったんですが、アニメーションの制作をされる方にはいいんでしょうね。あと、この画像を見て「ああ、こういう使い方もできるのね…」と思いました。制作作業の合間にゲームをするんなら「高発色なディスプレイでリフレッシュレート165Hz」というのは最高かと。
XPPen Artist Pro 24 (Gen2) はXPPen公式ストアで販売中で、10月22日現在の価格は165Hzタイプが169,800円、4Kタイプが199,800円です。「私でも知っている」ペンタブレットのトップメーカー、ワコムの製品だと24インチサイズの4Kモデル「Cintiq Pro 24」は30万円オーバーになってしまうので、それと比較するとかなり購入しやすい価格だと思います。
XPPenはこのところ個性的な製品(例:Magic Drawing Pad)もリリースしており、ウインタブの過去の実機レビューの評価も高いです(私の評価ではなく、しっかりペンタブレットを使える方々がレビューしています)ので、このArtist Pro 24 (Gen2) の品質も素晴らしいのではないかと思います。
関連リンク
Artist Pro 24 (Gen2) 165Hz:XPPen
Artist Pro 24 (Gen2) 4K:XPPen
2014年、低価格な8インチWindowsタブレットに触発されサイト開設。企業でユーザー側代表としてシステム開発や管理に携わっていました。「普通の人」の目線で難しい表現を使わず、様々なガジェットを誰にでもわかりやすく紹介・レビューします。
コメント