Utypingがマグネティックスイッチ(磁気)スイッチ搭載のキーボード「UT65HE」のクラウドファンディングをMakuakeにて実施します。クラウドファンディング開始は10月10日からの予定で、この記事執筆現在、予告ページが開設されています。
仕事もゲームも“極上打鍵”で差をつける!Utyping渾身のUT65キーボード:Makuake
1. Utypingについて
Utypingは2021年に設立された中国のブランドです。2025年10月現在だと、主な取扱製品は「キーキャップ」「マウスパッド」など、キーボード&マウス関連のものがメインとなっています。ウインタブではこれまでにUtypingの製品について記事を掲載したことはありませんが、ご担当者とメールで数回にわたって連絡を取り、信頼のおけるメーカーであると判断しましたので、今後は製品紹介記事や実機レビューでUtyping製品を取り上げていく予定です。
なお、Utyping製品はウインタブで記事掲載実績のある通販サイト「Mechkeys」、および日本のAmazonでも購入できます(UT65HEはまだ一般販売されていません)。また、Utypingには公式サイトもあります。
2. スペック
項目 | 仕様 |
---|---|
キー/配列 | 68キー/英語配列 |
スイッチ | カスタムOMEGAマグネティックスイッチ ※リニアタイプ ※Huano社との共同開発 |
スイッチの機能 | ・ホットスワップ対応 ・遅延:0.125 ms ・ラピッドトリガー精度:0.01 mm ・リターンレート:8k (Hz) ・初期押下圧:35±10gf ・底部押下圧:45±10gf ・作動範囲:0.01~3.40 mm ・耐久寿命:1億回クリック |
接続 | USB有線 |
ケース | アルミニウムCNCケース |
スイッチプレート | アルミニウム合金 |
キーキャップ素材 | PBT素材 |
アームレスト素材 | アルミニウム合金CNC+AGスキン感マットガラス |
サイズ/重量 | 不明 |
3. スイッチ
マグネティック(磁気)キーボードと言われてもピンとこない人も多いと思います。UT65HEではありませんが、先日ライターのnatsukiさんがこのタイプのキーボードを購入し、レビュー記事を書いていますので、こちらもご参照ください。
FREEWOLF F68 PRO レビュー - 磁気スイッチキーボードデビュー!軽快な打鍵感でこれはオフィスワークにもよいぞ!
UT65HEのキースイッチは「Huano社との共同開発によるOMEGAマグネティックスイッチ」と説明されていますが、これだけ見ても正直よくわからないですよね?ウインタブの読者の中にガチゲーマーの人がいないとは思いませんが、少なくともガチゲーマーが中心、という感じではないと思いますので、細かい解説は省かせていただいて…
「リターンレート(ポーリングレート)8kHzやラピッドトリガー0.01mmなど、現在のゲーミングキーボードで考えられる最新技術をほぼ全部盛り込んだ仕様で、ゲーミングキーボードとしては非常に高いスペックを備えている」
と理解していただければ十分かと思います。あと、押下圧35±10gfというのは「軽い」ですし、作動範囲(アクチュエーションポイント)0.01 mmというのは「触っただけで入力できる」浅さですw (実際には設定アプリで作動範囲を調整することになると思います。でないとまともに文字入力できませんから)。
実際のところ、ラピッドトリガーの精度とかリターンレートの数値などは一般ユーザーとかライトゲーマーにはあまり関係ないです。それよりもむしろ「打鍵の気持ちよさ」とか「打鍵音の大きさや音質」のほうが気になりますよね。今のところこの点についてはなんとも言えないのですが、キースイッチが「リニア(メカニカルキーボードだと赤軸が近く、クリック感がない)」なので、青軸のような騒々しさはないと思われます。
4. 筐体

月詠(つくよみ / Tsukuyomi)

星鯨(ほしくじら / Hoshikujira)
筐体色は「月詠(つくよみ)」「星鯨(ほしくじら)」の2色が用意されます(星鯨はイラストレーター まころんさん)とのコラボモデルとのこと)。なお、パームレストは別売りです。
筐体はアルミ製で質感は高く…、というより、デザインが素晴らしいですね。事務機としても通用しそうな月詠と、幻想的な星鯨、どちらのデザインも「刺さる」人がたくさんいそうに思います。
配列は英語のみで、残念ながら日本語配列はありません。RGBライトも搭載されています。
設定アプリも用意されています。この製品の場合、ラピッドトリガーとかリターンレートとか、あれこれ設定しないと自分に適した打鍵ができないと思うので、アプリは必須ですよね。
Utyping UT65HEは10月10日からMakuakeでクラウドファンディングが開始される予定です。製品価格は開示されていませんが、おそらく2万円台半ば~3万円くらいになるのではないか、と予想しています。キーボード単体の価格としては決して安くはありませんが、機能性に優れ、筐体品質も高く、そしてデザインが素晴らしい製品なので、気になる人も多いんじゃないかと思います。
5. 関連リンク
仕事もゲームも“極上打鍵”で差をつける!Utyping渾身のUT65キーボード:Makuake
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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