こんにちは、かのあゆです。2022年1月25日に発売された「UGREEN 65W PD充電器 CD244 65W」の実機レビューです。UGREEN製USB PD対応充電器はウインタブでもすでにいくつかレビューをしていますが、今回紹介する製品は65W出力に対応するものとなります。
コンパクトなサイズ感ながらUSB Type-Cポートを2つ、USB Type-Aポートを1つそろえており、これ一つあればパソコンからスマートフォンなどのモバイル機器の充電に対応することができる便利な製品です。なお、レビュー機はUGREENにサンプル提供していただきました。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございます。
1.スペック
・ポート:USB-C1、USB-C2、USB-A
・出力パワー:65Wまで
・入力電圧:100V-240V〜50/60Hz 1.8A Max
・USB-C対応プロトコル:PD 3.0(PD.2.0)/Qualcomm QuickCharge 2.0/3.0/4.0/4.0+/PPS規格/Samsung Adaptive Fast Charging/Apple 5V 2.4A/BC 1.2
・USB-A対応プロトコル:Huawei Smart Charge Protocol/Qualcomm QuickCharge 3.0/Samsung Adaptive Fast Charging/Huawei Fast Charging Protocol/Apple 5V 2.4A/BC 1.2
・動作温度:0-35℃
・サイズ:66 × 40 × 31 mm / 130 g
UGREEN CD224はNavitas GaN Power ICを採用することにより、持ち運びに重宝するコンパクトなサイズ感を実現しながら効率的な電力供給を実現しています。USB-Cポートが2つ、USB Type-Aポートが1つ搭載されており、最大3台までスマートフォンやノートパソコン、Nintendo Switch、ワイヤレスイヤホンなどを充電可能です。
対応している規格も多く、少し前まで販売されていたスマートフォンで採用されていたQualcomm QuickCharge 2.0やHuaweiのFast Charging Protocolに対応しています。もちろんUSB PD 3.0にも対応しているため、対応する機器であれば高速に充電できます。また電圧供給時の電圧、電流を小刻みに変動させることができるPPS規格にも対応します。最大65W出力まで対応しているため、MacBookシリーズやThinkPad X1 Carbonのようなモバイルノートも充電可能です。
個々のポート、また複数のポートを同時に使用した際の出力はこのようになります。
2.筐体
付属品はマニュアルのみです。言語は英語と中国語のみで、日本語表記はありません。これはUGREENの商品ページからダウンロードできるPDF形式のマニュアルも共通です。
前面にはUGREENロゴがデザインされています。パッケージを開けて最初に感じたのは「とにかく小さい!」ということです。こんなにコンパクトなのに最大65W出力に対応するのは魅力的です。
後面には65W出力対応であることを示す文字が記載されています。
左側面には折りたたみ式のプラグとサポートページにアクセスするためのQRコードがプリントされています。
右側面にはUSB-Cポート × 2、USB Type-Aポートが配置されています。
上部にロゴなどはありません。
下部には型番、対応電圧、各種認証情報が表記されています。日本国内での販売に必要な「PSE」マークも取得しており、安心して利用できます。
公称値130 gに対し、実測重量は123.7 gでした。
3.使用感
充電時間
Lenovo ThinkPad X1 Carbon Gen 5:残量57%から100%まで40分
ThinkPad X1 Carbonは2017年に発売した5th Genより従来のスリムチップタイプのACアダプターからUSB-Cに移行しています。かのあゆが購入した個体には45W出力の純正ACアダプターが付属していましたが、65W出力のACアダプターを利用するとより高速に充電できます。UGREEN CD224で充電してみたところ、「約19V/2.6A、54W」で充電できており、ユーリティティソフト「Lenovo Vantage」でも65W対応ACアダプターとして認識されていました。
45W出力のACアダプターと比較すると充電速度は高速で、バッテリー残量57%の状態からわずか40分程度でフル充電が完了してしまいました。
MacBook 2017年モデル:残量53%から100%まで1時間30分
こちらもかのあゆがモバイル用途で持ち出すことが多いMacBookの2017年モデルです。こちらもUSB PDによる充電に対応していますが、超低電圧版CPUであるCore m3搭載モデルということもあり付属しているACアダプターは29W出力のもので、本体も30W出力までしか対応していません。UGREEN CD244では「約19V/1.2A、25W」と純正ACアダプターとほぼ変わらない数値で充電されていました。
Galaxy Fold SCV44:残量63%から92%まで34分
スマートフォンはかのあゆが現在メイン端末として運用中のGalaxy Fold SCV44で検証しました。この機種では18W出力に対応していますが、実際には「約8.9V/1.5A 13W」での充電となりました。同じくUGREENのCD226とGalaxy S9の組み合わせでも5.1V/2.2A、11Wにとどまっていたのでどうも最大18Wまでは出ない印象です。
ポートの同時利用について
UGREEN CD224では最大3台まで同時充電できるということで、Macbook、Galaxy Fold、iPhone 12 mini(USB Type-Aケーブル接続)を同時充電してみました。さすがに3ポート同時だとGalaxy Fold 側は急速充電ではなく約4V/1.3A、6W出力の通常充電モードとなり、MacBook側は「約14V/1.7A、25W出力」まで落ちるものの3機種とも同時充電可能でした。ThinkPad X1 Carbonなどほかの機種だと3機種同時充電は厳しそうですが、UMPCや2015〜2017年モデルのMacBookであれば十分対応できそうです。
4.レビューまとめ
UGREEN CD244はAmazonにて4,099円にて販売中です。リュックやバックにそのまま入れて持ち運んでも邪魔にならないサイズ感で、スマホやタブレットからモバイルノートまでフルカバーでき、まさに「これさえあれば何もいらない」製品となっています。
かのあゆは職場や外出先などにMacBookやThinkPadの純正ACアダプターをリュックに入れて持ち出すことが多かったのですが、CD244であればケーブル3本だけで対応できるので今後はこちらだけ持ち出そうと思っています。端末を複数持ち出しているガジェクラな方にはまさに必須アイテムとも言っていいコンパクトなUSB PD対応ACアダプターなのでおすすめです。
5.関連リンク
UGREEN 65W USB-C充電器:Amazon