今回は「自走式布団クリーナー」という、珍しくて、ちょっとよさげな製品「SMDEE D2」を実機レビューします。この製品は近日中にクラウドファンディングが開始される予定なのですが、クラウドファンディング開始に先立ち、サンプル品をお借りしましたので、楽しくレビューしたいと思います。
なお、今回のレビュー機は製品版ではなく、また新品未開封の状態でもありませんでした。そのため、同梱物は製品版と異なりますし、筐体に少々汚れなどがあります。レビューする上で問題はありませんでしたが、この点あらかじめご了承ください。
メーカーの特設サイトはこちらです
布団清掃から両手を解放!UV除菌・ダニ対策の多機能自走式布団クリーナー「SMDEE」
目次
1.SMDEE D2 スペック
スペック表
SMDEE D2 | |
製品名 | SMDEE D2 自走式布団クリーナー |
定格動作電圧 | 22.2V |
定格電力 | 100W |
集塵容量 | 0.45L |
最大真空度 | 10KPa |
サイズ | 230 × 250 × 128 mm |
重量 | 1.7 kg |
ポイント
・落下防止センサーがついているので、自動運転が可能
・毎分1万回の「たたき」でアレル物質、ダニやホコリを強力吸引
・殺菌力の強い253.7nmの紫外線(UV-C)を発生するランプ搭載
・自動運転は3つのモード、手動運転も可能
コメント
めっちゃシンプルに構造を説明させていただくと、「布団をたたいて奥に潜むダニやホコリを浮き上がらせて、それを吸い込む」というものです。そして、この動作をAIによって完全自動化し、さらに紫外線ライトで除菌もできてしまう、という「本当に全部できたら夢のよう」な機能を持っています。これと、この製品は一応「布団クリーナー」なんですけど、カーペットなどにも使えます。毛足の長いカーペットなんかと相性が良さそうですよね。
試用期間中、実際に何度か布団を掃除してみましたので、感想は後ほど!
SMDEE D2 筐体
冒頭に書かせていただいた通り、レビュー機は製品版(市販品)ではないので、同梱物はACアダプターのみです。レビューにあたってPDF形式の取扱説明書を送ってもらいましたが、ほぼ完全に日本語化されており、各部名称や使用法で戸惑うことはありませんでした。
サイズはこんな感じです。片手で持てますが、1.7 kgありますので、ずっしりとしています。筐体素材(外板)はプラスティック製でした。
前面です。両端の、「カエルの目」のように見える部分は「測距センサー」です。中央の取っ手部分に「運転ボタン(電源ボタンではありません)」があります。この運転ボタンは「1回押しで快速掃除モード」「2回押しで深層掃除モード」「3回押しで深層殺菌モード」になります。各モードの特徴はこうです
・快速掃除モード:掛け布団1枚を20分でクリーニング
・深層掃除モード:ゆっくりと動くことで、除菌・ダニ取りの効果が高まる
・深層殺菌モード:ゆっくりと移動と停止を繰り返し、停止した際に紫外線殺菌を行う
このあと動画にて各モードの動きをご説明します。
左側面です。中央にボタンがありますが、これが電源(主電源)ボタンです。運転する際はまずこの電源ボタンを押し、その後取っ手部分にある運転ボタンを押すことになります。
また、画像左側に透明なカップとオレンジ色の丸いものが見えますが、
これは集塵カップとフィルター(HEPAフィルター)です。集塵の容量は0.45Lと、掃除機と比べるとかなり小さめです。また、このカップとフィルターは水洗いが可能です。
背面です。こちらには特に何もありませんが、下部にタイヤ(あるいはローラー)がついています。
右側面です。中央にDC-INジャックがあり、右端のグリルは排気口になっています。運転中、この排気口からは結構大きな風量の排気があります。まあ、掃除機なんで当然といえば当然ですけどね。
底面を見てみます。この製品の「キモ」の部分なので、ちょっと注釈を入れてみます。
中央やや下にある2つの黄色いものが「たたきパッド」です。運転中はここが高速で振動し、ゴミやダニを叩き出します。で、その左下にある集塵口(吸込口)で吸い込む仕組みです。また、中央に紫外線ランプがあります。本当は点灯したところをお見せすべきなのですが「点灯しているところを見ちゃダメ!」と取扱説明書で厳命されていますのでご容赦ください。まあ、そりゃそうだわな…。
四隅には赤外線センサーがあります。前面の測距センサーと赤外線センサーで自走が可能になっているんですね。
底面のカバーを外すと大きなタイヤが出てきます。自走(自動運転)で使う場合はカバーを外します。一方手動で使う場合はカバーは付けておきます。タイヤは結構ゴツくて、サスペンションもよく効いています。布団という柔らかいものの上を自走するので、このあたりの作りはとてもしっかりしています。
これ、充電中です。充電中はこのように持ち手の部分が赤く光ります。充電が終わると赤から緑に変わります。
3.SMDEE D2 掃除してみた
レビュー動画
今回は動画レビューも作成しました。動画内で実際に布団の掃除をしていますので、こちらをご覧ください。
使ってみて気づいたこと
・掃除が終わると自動的に停止
・ロボット掃除機のようなマッピング機能はないので、掃除箇所に漏れがあるかどうかはわからない
・布団の端の部分は十分に掃除ができない
・吸引できるゴミの量は思ったほど多くはない
・UV殺菌機能の効果はわからないが、安心感は大きい
・バッテリーはかなり長持ち、少なくとも数回は充電なしで掃除できる
快速掃除モードだと(布団のサイズにもよりますが、普通のシングルサイズの場合)20分くらいで自動停止します。一方で深層掃除モードと深層殺菌モードは動作がゆっくりになりますので、それよりもかなり時間がかかります(深層殺菌モードだとシングルサイズの布団で2時間くらい)。自動運転なので放置しておけばいいわけで、別に時間がかかっても構わないんですが、ロボット掃除機のようにスマホアプリで掃除状況が確認できるような機能はありませんので、「本当に布団のすべての場所を掃除できているのか」はちょっと不安ですねw
それと、落下防止センサーですが、「詰めが甘い」といいましょうか、少し余裕を持って方向転換しますので、布団の端っこまできっちり掃除してくれるわけではありません。この製品は手動モードでも使えますので、端っこの部分は手動で仕上げるといいと思います。
動画でもある程度確認していただけると思いますが、快速掃除モードと深層掃除モードでは動作音がかなり大きくなります。これは「掃除機」なのである程度目をつぶるしかないですね。一方、深層殺菌モードは殺菌に特化していて掃除はしませんので、動作音はほとんどありません。
収集できるゴミ・ホコリの量は思ったよりも少ないです。ただ、これはお使いの環境によると思いますし、そもそも布団を掃除して集められるゴミの一般的な量というのがよくわからないので、いいとも悪いとも言えないですね。ただ、布団だからか、非常にキメの細かいホコリが取れました。
集塵カップとフィルターは水洗い可能です。なので、お手入れは非常に簡単です。
バッテリーは十分に長持ちしますね。少なくとも3回くらいの掃除でバッテリー切れになることはありませんでした。3人家族、4人家族であれば、充電なしで全員分の布団の掃除ができるのではないかと思います。
あと、ここは結構注意したい点ですが、「非常に柔らかい掛け布団では使えない」です。私は時節柄、薄い掛け布団を使っていますが、SMDEE D2のタイヤが布団を巻き込んでしまい、自走できませんでした。冬用の厚手のものだと問題ないとは思いますが、今回のレビューでは敷布団のみでテストせざるを得ませんでした。また、SMDEE D2は布団だけでなく、カーペットにも使えますが、やはり薄手のもの、床にしっかり固定されていないものの場合はうまく掃除ができないと思います。
4.SMDEE D2 レビューまとめ
SMDEE D2は7月下旬からMakuakeでクラウドファンディングが開始される予定で、当初の最低価格(支援額)は、1台なら23,660円(税込み。通常価格から30%OFF)、2台セットなら43,940円(税込み。通常価格から35%OFF。21,970円/台)になるとのことでした。
レビューしてみて、一般的な「布団の掃除」でどのくらいのホコリやダニが収集できるのか、という経験則がないため、SMDEE D2の掃除機としての性能を正確に評価するのは少々難しいと感じました。ただ、布団って、たまに干すくらいのことしかしていませんし、ベットのマットレスなどは干す機会もあまりないでしょうから、このように放置OKで掃除ができるというのは非常に便利だし、重宝するだろうと思います。
それと、心理的な効果として、「UV殺菌ができる」というのは安心感が大きいですね。今回は実機をお借りしてのレビューだったのですが、除菌(殺菌)機能は家族から大人気で「私の布団も除菌して!」と引っ張りだこでした。これだけでもSMDEE D2を購入する価値はあると思います。
コメント
ロボットが掃除した後に布団クリーナー使ってどれぐらいゴミ残っているか検証して欲しかった。
海外の縦より横の方が広い大きなベット向けな気がする。
こんにちは。すみません、気がつきませんでした。あと、ふとんクリーナーって持ってないんです…。