こんにちは、natsukiです。最近、Banggoodで購入したオモチャが、想像以上にハートわしづかみだったので、紹介したいと思います。普段ウインタブで扱うデジタルガジェットとは毛色が違いますが、しかし、これはウインタブ読者なら魂に訴えかけるものがあるはず!
ROBOTIMEが展開する、ROKRブランドの3D木製パズルの「飛行船」モデルです。このシリーズは、木製プラモデルとでもいうべき製品をラインナップしていて、その中でも、今回の飛行船モデルなど数千円以上の比較的高価なものは、歯車によるメカメカしいギミックを備えているのが特徴です。これがもう、なんというか、手に取って実際に組み立てて動かしてみると、思った以上に最高でした!
1.よろしい、ならば紹介だ
諸君、私は飛行船が好きだ。
サイバーパンクで
スチームパンクで
スペースオペラで
ファンタジーで
アクションで
ハードボイルドで
サイエンスフィクションで
架空戦記で
探偵活劇で
唐突に表れたクイーン・エメラルダス号が999に併走して停車を命じる時など心がおどる。
タイガーモス号がプロペラ音を響かせて鉱山の谷影から飛び立つ時など胸がすくような気持ちだった。
ダリルの墓からファルコン号が飛び立ち、「仲間を求めて」をBGMに赤い空が広がる様など感動すら覚える。
デウス・エクス・マキナが僚艦を引き連れ、月光のもとに欧州の灯を望む様などもうたまらない。
ブブジマがマグロツェッペリンの偽装を解き、鬼瓦形態で欺瞞に満ちたアナウンスを行いながらアンタイ・ニンジャ砲を撃ちまくるのも最高だ。
ロボット兵の襲撃を受けてゴリアテが燃えさかり、まるで人がゴミのように落ちていく様はとてもとても悲しいものだ。
無人飛行船が烏に囲まれて都心に侵入し、墜落して噴出する有色ガスに自衛隊が大混乱に陥る様は屈辱の極みだ。
……ちょっと遊びすぎました。それにしても、なぜ飛行船とはこうも我々を惹きつけるものがあるのか。
上の動画は、メーカ公式YOUTUBEチャンネルから。デザインはスチームパンク寄り。いかにもラピュタのオープニングで、モノクロの昔語りの中に出てきそう。しかも、これが動くっていうんだから、ロマンというものをよく分かっているッ!
2.40秒で組み立てな!
40秒は無理です。見た目通り、それなりに複雑な構造なので、じっくりと取り組む必要があります。組み立てにかかる手間そのものが、楽しみですよね。けっして難しすぎず、それでも集中力を必要として、工夫して手をかければそれだけ仕上がりに反映される。模型組み立ての醍醐味を存分に味わえます。
まずは、レトロなワクワク感のあるパッケージ。
開封すると、このような感じ。金属の軸やプラスチックキャップも多少はあるものの、部品は極限まで木製です。ギヤはもちろん、駆動の軸すらも木製の部分が多くあります。
結果論ですが、美しく組み立てるにはこのくらいの道具があれば十分です。大前提として、組み立てには接着剤は不要です。組み合わせ部分の精度は高く、緩い部分も特にありませんでした。ただ、中には構造上とれやすい部分もあるので、また、うちの場合は子供が遊ぶことも考えて、補強用に、木材どうしは木工ボンド、プラスチックキャップと木製部品には接着剤を用意して多少使いました。ミスって部品が欠けてしまった場合にも、木工ボンドの出番になります。実際の組み立て時には、致命的な欠けはなく、表面がはがれたのを直したくらいでしたが。繰り返しになりますが、接着剤は基本的になくても構いません。一方、丁寧に部品を切り離すために、カッターナイフは必須です。なお、ヤスリは必要ですが、紙ヤスリが付属で付いていて、それで十分です。ティッシュは、木くずや接着剤のはみ出しを拭き取るため、爪楊枝は、細部に接着剤を塗るためのもので、接着剤を使わないなら要りません。
各部品は、このようにレーザーでカットされていて、赤丸で示したわずかな部分で枠につながっています。表面は、ご覧のとおり、ほぼ切れている状態です。
ところが、裏面は、このように結構つながっています。木の繊維の方向にもよりますが、このような裏面のつながりの部分にはカッターナイフで切り込みを入れてやると、きれいに外せるでしょう。なお、枠からの取り外しは、大半の部品は手で押せば「パキッ」と簡単にとれますが、中には固いものもあります。そういうときは、無理に外そうとせずにカッターナイフで切り離してやりましょう。
これは失敗例。無理に外すと、このように表面がはがれてしまうことがあります。カッターナイフであらかじめ切り込みを入れておけば、こういう事態は避けられます。
すべての部品は、このようにはめ込んで組み立てていきます。精度は非常によく、どれもほどよいきつさで、明らかに緩いものや、削らないとはめ込めないほどきついものは存在しませんでした。また、組み立て説明書は英語ですが、図解は分かりやすく、文章を読まなくても大丈夫です。また、幸いにして使わずに済みましたが、いくつかのもろい部品にはスペアも用意されています。
実際、固い部分や、ややこしい部分に多少手を貸したものの、組み立てのほとんどは小学生の子供がやりました。部品番号も、基本的に組み立て順に振ってあるのが親切です。
はじめは、気嚢部分の組立から。この幾何学的なリフレインがたまらない。
ギヤも、太いものは軸まで木製。
ゴンドラ部分にあたる、ギヤボックスを組み立てていきます。動力はゼンマイで、逆回転防止機構も、木製で組み立てます。ギヤまで木製だと、スムーズにかみ合って駆動するか不安ですが、ここも精度は十分でしっかり動きます。
一カ所だけ、プロペラに回転を伝える部分でギヤが垂直にかみ合うところは、説明書通りの差し込み具合だとかみ合わせが深くて引っかかってしまうので、具合を見ての微調整が必要でした。ご覧のとおり、手を差し込めない部分なので、ここの調整は苦労しました。最終的には、小指とカッターナイフの背を使ってなんとか調整しました。
最後に、ウイングなど細部の装飾を取り付けて完成です。
3.デモンストレーションで頼もしさを重点
……欺瞞! ではないですよ(笑) 完成品の雄姿と、実際に動いているところをどうぞ。
ディティールがまた、胸躍ります。
ちなみに、光の具合で、表面が白っぽくなっていますが、実物はもうちょっと茶色味が強い、もっと「木」っぽい色合いです。
では、動かしてみます。
可動部分は、この通り。外輪と、プロペラ、スクリューです。はじめに見たメーカーの製品紹介動画では、煙突(?)も動いていますが、実物は動きません。その代わり、そのそばにレバーが追加されて、これがブレーキになっています。
走らせてみると、こうです。
案外、速いスピードで突っ走っていきますね。
4.貴重な品だなこれは、宣伝していないセール品なんて初めて見たぜ
初めてってゆーか中華通販ではよくあることですが、今回の飛行船モデルは、Banggoodで管見のかぎりなんの宣伝もなくひっそりとセール対象の値引き後価格3,759円になっていたのを発見したので、即ポチで購入しました。オレでなきゃ見逃しちゃうね。記事執筆現在も、プロモーションセールによる値引き対象で、3,686円となっています。見た目の価格は引かれていませんが、精算時に値引きが適用されるタイプなので、よく確認してください。記事公開時にセールが終わっていたらあしからず。
このROBOTIMEのROKRシリーズは、他にも魅力的なラインナップを展開しています。飛行船以外にも、蒸気機関車やレトロカーなんかも魅力的。それから、非常にそそられるのが「Magic Crush」シリーズ。具体的な何かではなく、純粋なるメカ。いわゆる「永久機関」っぽいもの。上の動画は、再びROBOTIME公式YOUTUBEチャンネルから。これまたロマンのかたまり。この産業革命感が何ともいえませんな!!
購入は、日本のAmazonや楽天でもいくつかの業者が扱っていますし、中華通販だとBanggoodやGearbestの他、Aliexpressでも多くの業者が扱っています。また、あんまり安くはないものの、公式ショップもあります。ラインナップ全体をチェックする場合、Amazon、楽天、Gearbest、Aliexpressなら「ROBOTIME」で検索かけると引っかかりますが、Banggoodは商品タイトルにブランド名が入っていないので「Wooden Puzzle」など、検索語句を工夫してやる必要があります。価格は、当然、Amazonや楽天が高めで、中華通販ではさほど価格差はない模様。Aliexpressは、例によって販売実績の少ない業者が安値で出品していることがありますが、まあ、自己責任で。
組み立てて良し、飾って良し、動かして良し、子供と一緒に遊んで良し。これは最高に楽しめる逸品ですよ。
5.関連リンク
3D Puzzle Brain Teaser Games Wooden Air Vehicle Kits:Banggood
コメント
こんなドローンが欲しい
カッコいいけど、風に流されないようにするのが大変そう(笑)
たまには、ハイテクから離れて、レトロなゼンマイ動力もいいものですよ。