
こんにちは、吟遊詩人です。ORICO 8-IN-1 M.2 マグネット式 ドッキングステーション MG7の実機レビューです。本機は1万円を切る価格帯で購入できる8-IN-1のドッキングステーションとなっています。なお、このレビューはメーカーよりレビュー機のサンプル提供を受け、実施しています。ORICO様にはレビュー用機材を提供していただきました。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。
・ワイヤレス充電規格(Qi2/MagSafe)のマグネットに対応
・NVMeのSSDを内蔵可能
・外部から充電しながら使える
ここはイマイチ
・SSDを内蔵すると発熱がかなりある
・SDカードは外れやすい
クーポンコード「ORICOMG7JP」(2月27日まで)
1. スペック表
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 対応OS | Windows、Linux、Mac OS、Android、iOS |
| 入力ポート | USB-C (10Gbps) |
| 出力ポート | USB-C (充電/給電用、PD 100W) USB-C (10Gbps) USB-A (10Gbps) HDMI (4K@60Hz) SDカードリーダー microSDカードリーダー 3.5 mmオーディオジャック |
| SSDスロット | M.2 2230 NVMe |
| 筐体素材 | アルミ合金+ABS |
| 筐体色 | シルバー、ブルー、オレンジ |
| サイズ | 64×64×12 mm |
2. 外観

パッケージの外観はこのようになっています。本体サイズが64×64×12 mmなのでパッケージも小さいです。とはいえ、衝撃保護材がケチってあるいうこともなく必要十分です。

同梱物です。左上が本体、その下にマニュアル、右上にスチールリングと精密ドライバ、右下の袋にSSD用ネジとサーマルパッドそして中央下にある太い線が本体接続用のUSBケーブルです。USBケーブルは20Gbps対応です。
リングはQi2などに対応していない機種でマグネットで設置する際に使います。マニュアルは完全日本語化されているうえ、画像もしっかりあり、わかりやすいです。特にSSDを内蔵する際にはこれを読めば困りません。
3. SSDの取付
今回はNVMeのSSDを内蔵してフル機能を使ってみることにしました。

買ったのはORICOの256GBのものです。外装が少しへこんでいましたが、商品には全く問題がありませんでした。M.2 2230規格であればメーカーを揃える必要はありませんが、今回は安かったのでORICO製にしました。

このSSDの同梱物です。本体、ヒートシンク、マニュアル、精密ドライバ、取付用ネジが入っていました。ヒートシンクには最初からサーマルパッドが張り付けてありました。

まず、ドッキングステーション本体のマニュアルに従い、ネジを外します。ネジは1つしかないので迷うことはないと思います。問題はネジをはずした後で、工作精度が高いせいか蓋と本体がピッタリくっついていてなかなか外れませんでした。薄めのポイントカードやギターのピックなどで隙間からこじ開けていくことになります。
一気にこじ開けるのではなく、4辺を均一に隙間を開けていく感じです。ここが「山場といえば山場」なので焦らず、じっくり外していきましょう。

蓋が外れればあとは簡単です。画像のようにSSD本体をしっかりはめ込んでからヒートシンクを取り付けます。ヒートシンクは青いシールを外してから取り付けます。これをはがし忘れるとSSDの破損につながりかねないので、必ず外しましょう!

ここまでくればあとは蓋を取り付けてねじを締めれば終わりです。蓋を取り付けるときもすっぽり真上からはめ込まないと閉まりませんので、力ずくではなく、ゆっくりはめ込みます。
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そのまま装着するとこのようになります。ドッキングステーション本体にはUSB-Cのコネクタが多数あり、どれに接続するか悩んでしまいましたが「PC IN」と書かれているUSB-Cポートとホスト(今回はPixel10)を接続します。
4. ポート詳細

マニュアルからポート類が載っている画像を抜粋しました。この図の(5)PC INとPCもしくはスマホを接続します。
この際、(6)にUSB-Cの充電器からのケーブルを接続するとPC/スマホ本体を充電しながら利用することができます。USB Power Deliveryで100wまで対応していますので、大抵のPC/スマホは充電できると思います。ゲーミングPCなどは厳しいかもしれませんが、全く充電されないわけではないと思います(これは未検証です)。
ここで各ポートについてざっと整理しておきます。
(1)オーディオジャック
(2)筐体を開けてSSDを着脱する際のネジ
(3)HDMI端子(4K 60Hzまで対応。PCから2,560×1,440出力できることまでは確認しました)
(4)インジケーターLED(PC/スマホ接続時に青く点灯)
(5)USB-C(PC/スマホとの接続に使用)
(6)USB-C(充電/給電用。PC/スマホ本体を充電しながら利用可能)
(7)USB-C(データ用。10Gbps)
(8)USB-A(データ用。10Gbps)
(9)microSDカードリーダー
(10)SDカードリーダー
5. 使用感
SSDのフォーマット
早速使ってみます。SSDはまずPCでフォーマットします(マニュアルに推奨されています)。普段あまり行わないと思いますので、画像入りで説明していきます。まず マイコンピュータを選択し右クリックし、管理を開きます。そして、記憶域 – ディスクの管理を選択します。
※SSDのフォーマットに慣れている人はこの項は読み飛ばしてください

この図ではディスク2が不明で初期化されていません、と表示されています。これがドッキングステーションのSSDです(お使いのPCの状態によっては「ディスク2」に表示されない場合もあります)。

対象を選択し右クリックするとメニューが表示されるので、ディスクの初期化を選択します。

対象が間違っていないかよく確認してOKボタンを押します。ディスク容量によっては時間がかかりますが、途中でケーブルを抜いたりPCの電源を押したりしないでください。

初期化が終われば図のようになります。

未割り当てとなっているところを選択し右クリックするとメニューが表示されます。新しいシンプルボリュームを選択します。

新しいシンプル ボリューム ウィザードが始まります。次へを押して次画面でボリュームのサイズを決めます。特別な事情がない限り、最大容量にすることをお勧めします。サイズを決めて次へを押して次画面へ進みます。

ボリュームをフォーマットするかどうか聞いてきますので、フォーマットします。今回はWindowsでもAndroidでも使えるようにしたいので、ファイルシステムを「exFAT」にします。ボリュームラベルは何でもいいですが、判りやすい名前にしておきます。また、無用なトラブルを避けるために漢字などを使わず半角のアルファベットのみの利用をお勧めします。
次へを押して、次画面で今までの選択が間違っていないか確認して、完了を押します。フォーマット中はケーブルを絶対に抜いた入りしないで完了するまで待ちましょう。

無事完了すると上記のようになります。これでこのPCに「I:(Iドライブ)」が出来ました。(お使いのPCの状況により、「I」以外のアルファベットが振られる可能性があります)。
性能
これで使えるようになったので、まずどのくらいの性能が出るか確認していきます。スマホで撮影した動画、画像を併せて26ファイル6.88GBのファイルをフォルダごとコピーします。これをスマホのストップウォッチで計測しました。手動計測なので多少の誤差はあると思いますがご容赦ください。
| HOST | 方向 | 所要時間 | 速度(MB/s) |
| PC | PC → SSD | 20秒 | 351 MB/Sec |
| PC | SSD → PC | 26秒 | 270 MB/Sec |
| Pixel10 | スマホ → SSD | 20秒 | 351 MB/Sec |
| Pixel10 | SSD → スマホ | 34秒 | 206 MB/Sec |
| Xperia5iii | スマホ → SSD | 30秒 | 234 MB/Sec |
| Xperia5iii | SSD → スマホ | 17秒 | 413 MB/Sec |
最低でも200MB/Secはでています。スマホのストレージ容量が足りなくなり、写真や動画をドッキングステーションに退避するときに使うと考えると、十分な速度だと思います。約7GBをクラウドへバックアップする場合、もっと時間がかかると思いますし、ギガも消費してしまいます。そう考えると、手元でバックアップできるのは助かりますね!
ストレージのスマホでの利用
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Pixel10にドッキングステーションを接続するとこんな感じで認識します。
吟遊詩人はファイルマネージャーを使っていますので、その画像になりますが、そのほかのアプリでも大差はないと思います。USBストレージとして認識します。タップして中をのぞくとちゃんとドッキングステーションのSSDの中身が表示されました。ここでbenchmarkフォルダをコピーしてスマホのストレージに貼りつけてみます。
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貼りつけるとファイルがコピーされます。この辺りはPCと同じですね。
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ドッキングステーションを取り外す際は注意が必要です。まず、USBストレージを長押しして、設定を選択します。すると、ストレージの使用量とフォーマットボタン、そして画面下部に取り出しボタンが表示されます。取り出しをタップすると取り外し処理が始まります。プログレスバーが最後まで行けば安全に取り外すことができます。
この手順によらずにUSBを抜くとファイルが破損する可能性がありますので、必ずこの手順を行ってください。
Pixel10のようにmicroSDを内蔵していない機種ではストレージが枯渇しがちですが、ドッキングステーションを使うとこの問題から解放されます。非常に便利ですね。ただし、大量データをコピーすると、ドッキングステーションの筐体がすごく熱くなります。ベンチマーク取得の際など何度か連続で実施するとびっくりするくらい熱くなります。
今は冬ですので「カイロ代わりに助かるー」とか思いますが、夏場はヤバい発熱だと思います。夏になってみないと何ともいえませんが別途ヒートシンクの類をつける必要があるかもしれません。
HDMI
PCでもスマホでもドッキングステーションのHDMI端子と外部ディスプレイを接続すると、外部ディスプレイに画面が表示されます。ただし、PCの場合でもスマホの場合でも接続するUSB-Cポートが映像出力に対応していることが必要です。スマホのUSB-Cポートは映像出力に対応していない製品が少なくなく、またPCでもやや古い製品だとUSB-Cポートが映像出力に対応していないケースがありますのでご注意ください。
吟遊詩人の所有するPixel10、Xperia5iii、Xperia1はHDMI表示ができました。低価格帯のAndroidタブレットでは表示できませんでした。また、手持ちスマホの場合、接続すると基本的に縦画面で表示しようとします。スマホ側で横向き表示をすれば外部ディスプレイも横向きになりました。
Youtubeの動画やPrimeVideoの動画は再生できましたが他のサブスクの動画がちゃんと外部ディスプレイで表示されるかまでは確認できていません。それと、HDMIケーブルは細めのケーブルでないと取り回しが面倒ですね。ドッキングステーションが軽量なため、すぐケーブルに引っ張られて、動いていしまいます。
PCで使う際には特に問題はなく、ミラー設定でも拡張設定でもどちらも普通に使えました。
microSDとSDカード

本機はmicroSDとSDカードを取り付けられます。両方とも取り付けたのが上記の写真です。
はい、どちらも装着時には「飛び出し」ます。microSDはまだしもSDカードは相当飛び出した状態となりますので常に取り付けた状態で運用というのは非現実的です。よって個人的には「SSDを内蔵させず、余ったmicroSDやSDを付けた状態で使えばいいじゃん」というのはやめたほうがいいと思います。
実際、レビュー中にSDカードから画像データを取り出しているときに突然SDカードが見えなくなり、コピーが失敗しました…。コピー中にマウスを動かした際にドッキングステーションごと、引っ張る形になってしまい、その衝撃でSDカードが外れてしまった扱いになった模様です。
USB接続
本機にはUSB-AとUSB-Cが各1口あります。今回はタブレットに接続した状態で、ここに色々繋いでみました。手始めに、USB-AにUSBメモリを接続して中身をのぞいたりコピーしたりしましたが、特に問題なく使うことができました。
吟遊詩人の手元にはUSB-Cの周辺機器はキーボード位しかなかったので、キーボードを接続しましたが、これも全く問題なく認識し、使えました。次に少し意地悪(?!)してUSB-Aの端子にUSBハブを接続しそこにキーボードとトラックボール、テンキーを接続してみたところ、やはり何の問題もなく普通にすべて認識して使えました。
キーボードとマウスとストレージが使えるのであれば、クラウドにアップしたくない資料などをタブレットで作成してSSDに保存、その後PCに接続してその続きを編集する、といったことが非常に簡単に出来てしまいますね。
付属のスチールリングを貼りつければドッキングステーションもしっかり固定できますので、お勧めです。ただし、USBケーブルは付属のものだと取付位置に制約がありすぎるので、タブレット用にはもう少し長くてしなやかなケーブルを別途用意するとよいでしょう。
6. まとめ
ORICO 8-IN-1 ドッキングステーション MG7はAmazonで販売中です。2月4日現在の価格は8,999円ですが、ORICOからクーポンコード「ORICOMG7JP」をいただいており、これを使うと7,199円で購入できます(2月27日まで)。なお、レビューで使用したSSDは別売りなのでご注意ください。
コンパクトな割に多機能で、一つ持っていると色々なシーンで便利になること間違いなしです。例えばスマホおよび必要な周辺機器と一緒に持ち歩くと、本来は家に帰ってからでないとできなかったことがその場でできるようになります。
吟遊詩人はPixel10でBlackmagic Cameraを使って動画撮影しているんですが、容量が大きくてすぐストレージがいっぱいになります。まあ、Pixel 10で128GBモデルを選んだ時点で失敗だったんですがw さすがに外出先から20GBとかのファイルをクラウドにアップロードというのは現実的ではなく、いつも撮影を途中で諦めていました。しかし、本機があれば、途中で多少中断は挟みますが、SSDにファイルを逃がせるので、その後継続して撮影できるんです!これ、すごい違いです。
この際、PCも持って行くので、データをPCに逃がすこともできます。しかし、PCを路上で出して、スマホを繋いでファイル退避っていうのは場所が必要です(少なくともベンチなどがなければできません)。
一方で発熱も半端ないので今の季節は本当にカイロ代わりにドッキングステーションを触ったりしますが、日本の夏に果たして耐えられるのかはちょっと心配です。とはいえ、旅行先でホテルの大画面TVで写真をみんなで見たりもできるので、一つあると生活が確実にアップグレードされます!
あと、老婆心ながらドッキングステーションのデータは帰宅後速やかにそのほかメディアへの移動をお勧めします。手のひらサイズですので、常に、紛失や誤って落下など破損の恐れがあります。
7. 関連リンク
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