
ワイヤレスイヤホン「OpenRock E」の実機レビューです。ウインタブではこれまでに2度、OpenRock製のイヤホンをレビューしたことがあります (OpenRock X、OpenRock S)。OpenRockはオープンイヤー型イヤホンの専業メーカーで、これまでにレビューした2機種と今回のレビュー機、OpenRock Eのすべてがオープンイヤー型です。
また、OpenRock Eは以前のレビュー機とは異なり「イヤーカフタイプ」です。私がイヤーカフタイプのイヤホンを試すのは今回が初めてなので、音質のほか、装着感や音漏れについてもしっかり確認していきたいと思います。
なお、このレビューはメーカーよりレビュー機のサンプル提供を受け実施しています。
・耳をふさがない爽快な装着感
・周囲の音が聞こえるので屋外でも安全
・広がりのある、自然な音質
ここはイマイチ
・ノイズキャンセリングやマルチポイント接続には非対応
※購入にあたっては、こちらの注意事項をご覧ください。クーポンコードを頂いており、通常よりも安く購入できます
1. スペック
スペック表
| 項目 | 仕様 |
| スピーカー | 10 mm |
| 周波数範囲 | 20Hz – 20kHz |
| インピーダンス | 16Ω±15% |
| マイク | 片耳1✕マイク |
| Bluetoothバージョン | 6.0 |
| Bluetooth接続距離 | 10m |
| オーディオコーデック | AAC、SBC |
| バッテリー (充電ケース) | 3.7V/400mAh/1.48Wh |
| 再生時間 | イヤホン:7時間、充電ケース含む:28時間 |
| 充電時間 | 1.5時間 10分の充電で1時間再生可能 |
| 重量 | イヤホン片耳:4g ケース込み:42g |
| 防水性能 | IPX4 (イヤホン) |
特徴
接続はBluetooth 6.0です。様々な新機能を実装した最新規格ですが、私の手持ちの (イヤホンと接続できる)デバイスでBluetooth 6.0に対応するものはなく、このレビューでBluetooth 6.0による使用感の向上についてはコメントができません (2025年11月時点だと、おそらくPCやスマホでBluetooth 6.0に対応する製品はほとんどないと思います)。
また、周波数範囲および対応コーデックのいずれもハイレゾには対応していません。まあ、イヤーカフタイプのオープンイヤー型イヤホンなのでハイレゾ音源の再生に向くとは思えませんし、コーデックに関してはAACとSBCに対応していれば問題ないかと思います。
あとはサイズ感、使用感ですね。イヤホン片耳の重さは4gと、ライターのnatsukiさんがレビューした同タイプのイヤホン「SOUNDPEATS CC」の片耳約6gよりもさらに軽くなっており、装着感にも期待できます。
2. 外観

箱です。特筆するようなこともありませんが、ちょっと外国っぽいデザインかな、と思いました。実際外国製なんですけどね。

同梱物です。左から取扱説明書、安全のしおり、そしてケースです。開封時イヤホン本体はケースの中に入っていました。
注意したいのが「充電用のケーブルが付属しない」という点です。ケースにはUSB Type-Cポートがついていますので、おそらくほとんどの人が持っているであろう「スマホや周辺機器用の充電ケーブル」が使えると思います。個人的には「無駄になるのでケーブルなしのほうが歓迎」です。

ケースの大きさはこんな感じです。よくあるワイヤレスイヤホンのケースと大差ありません。私の手持ちのイヤホンのケースよりはほんの少し大ぶりでしたが、携帯性の差は全く感じないです。

ケースを開けるとイヤホン本体が出てきます。これも「当たり前」の話ですが、ケースにはバッテリーが内蔵されており、イヤホン本体をケースに入れると自動的に充電される構造です。また、充電はケースにUSB Type-Cケーブルを接続して行います。

本体を取り出してみました。SOUNDPEATS CCは「本体に左右の別がなく、ケースに入れると左右がリセットされる仕組み」でしたが、OpenRock Eは左右があります。本体とケースそれぞれに「L」「R」が刻印されているので、どっちが右でどっちが左なのかわからなくなることはありません。また、左右を間違えた状態ではケースに入りません (マグネットが反発します)。

とはいえ、左右全く同じ形状です。この画像は右側のユニットですが、こうしてみるとオープンイヤー型イヤホンというのは「小さなスピーカーそのもの」であることがわかります。画像下部にある2つの点は充電用の端子です。

「装着時に外側になる部分」にはOpenRockのロゴ。
3. アプリ
OpenRock Eには無料で使えるスマホアプリが用意されています (Android/iOS)。
この画像の左の2つがアプリのホーム画面です (縦長なので画面をスクロールし、2枚に分けて表示しています)。左の2つの画面の「音楽モード」と書かれているところを横にスワイプすると「ボーカルモード」および「設定 (マニュアル調整という意味です)」というモードに変更できます。右から2つ目の画像が「設定」モードで調整できるイコライザーの画面です。また、右端の画像はジェスチャーの設定ですね。

このアプリには取扱説明書も入っていますので、使い方に戸惑うことがあっても簡単に解決できます。必要にして十分な機能を備えたアプリだと思います。
4. 使用感
装着感

うちの次女をモデルに写真撮影しました。装着感は素晴らしい!の一言です。私は耳掛け式のオープンイヤー型イヤホンを何度かレビューしたことがあり (例:OpenRock X)、それらの製品の装着感も高く評価しましたが、OpenRock Eの装着感はそれらとは比較になりません。まさに「つけているのを忘れるレベル」です。とにかく軽いですし、圧迫感もほとんどありません (初回装着時、短時間ですが耳たぶに少しだけ異物感がありましたけどね)。
また、耳掛け式のイヤホンだとメガネと干渉してしまいますが、イヤーカフタイプだとそんなこともありません。後述する通り、「絶対的な音質」ではカナル型やインイヤー型に及ばないところはありますが、オープンイヤー型の製品の位置づけとか顧客ニーズを考える場合、「イヤーカフタイプこそ最適解」ではないかと思います。
操作性
OpenRock Eはタッチ操作に対応しています。本体の「背」の部分 (装着時には耳たぶの裏側になります)を2回タップ、3回タップ、4回タップ、長押しすることで曲送りや一時停止、音量の上げ下げ、電話の受話/終話が可能です。操作性は悪くないと思いますが、寝転がって使っているとたまに枕やクッションなどが干渉して意図せずに音量が上がったり下がったりします (デスクワークなどではほぼ誤動作の危険はありません)。
また、アプリでこれらタッチ操作の一部または全部を無効化することもできます。個人的にはあまりイヤホンでタッチ操作をする機会がないので、いっそ無効化してしまうほうが誤動作を防げて便利かな、と思いました。
音漏れ
オープンイヤー型イヤホンの宿命として「音漏れ」は避けられません。程度問題というのはあると思いますが、混雑した電車の中など、周囲の人との距離が近いところでの利用は向きませんし、図書館のような非常に静かな場所での利用にも向きません。
まず、電車の中というのは騒音がかなり大きいです。オープンイヤー型のイヤホンは外部の音を遮断できない構造なので、騒々しい中で使う場合は騒音に対抗してボリュームを上げる必要がありますが、そうすると音漏れも大きくなりますので、周囲に迷惑もかかりますし、耳の健康にもよろしくありません。なので、騒々しい場所で使うのはそもそも無理、と考えるほうがいいです。
では静かな場所ではどうか?という点ですが、自宅で家族に協力してもらい音漏れをチェックしてみました。スマホで音量を30%くらいにセットして音楽を聞き、家族に至近距離から確認してもらったのですが、「そこまで気にはならないけれど、音漏れはしている。気持ちを集中させたいときにこのくらいの音漏れが聞こえると少しイラッとするかも」とのことでした。ただ、音量を極端に上げず、周囲の人との距離が1メートルとか2メートルある場合は問題ないと思います。
音質
OpenRock Eの対応コーデックはAACとSBCです。手持ちのスマホ (Google Pixel 8)にはAACでつながりました。スペック説明のところで書きましたが、この製品はハイレゾには非対応なのでほとんどの人はAACで接続することになると思います。また、マルチポイント接続には非対応です。また、今回は繁華街や電車の中などではテストしていませんが、接続は安定しており、不意に接続が切れることはありませんでした。
いつも書いていることですが、私はこれまでの人生とか現在の年齢から、繊細な音の識別をする能力が十分ではなく、特に高額なイヤホンのレビューに適した人間ではありません。そのため以下は私だけでなく、私の家族、特に次女 (20代で、日頃からAppleのAirPods Proを愛用しています)にも音質評価に協力してもらった上で記載します。
まず、耳をふさがない爽快な装着感を得られる製品とは思えないほど「いい音」を聴かせてくれます。おそらく、これまでオープンイヤー型イヤホンを経験したことのない人であればほとんどの人がこのような印象になると思います。
もう少し細かく書くと、「個々の楽器や声のくっきり感、言い換えると臨場感」はカナル型やインイヤー型には及びません。しかし、そのぶん自然ですし、中高音がクリアに聴けるだけでなく、低音の再現力も期待以上です。耳をふさいでいないので外部の音が聞こえてしまう、というのも程度問題ではありますが、より自然さを演出していると思います。
以前のレビューでライターの吟遊詩人さんが「カナル型は密室で音楽を聴いている感じ、オープンイヤー型はシアターで音楽を聴いているような感じ」と評していましたが、適切な評価だと思います。
形状だけでなく、「音の質」でも疲れにくいと感じました。長時間「ながら」で音楽を聴いたり、リラックスして動画を見たりするのには最適なイヤホンだと感じました。
ただし、「遅延」はありますね。アプリに「ゲームモード」があり、ゲームモードをオンにすると遅延は軽減されますが、それでもゲーム中にははっきり体感できるくらいには遅れます。なので、ゲームの種類にもよりますが、個人的にはシビアにゲームをするようなときにはあまり向かないと思います。
5. まとめ
OpenRock EはAmazonで販売中で、11月17日現在の価格は6,578円です。メーカーより20% OFFクーポンコードを頂いており、「ちょっとひと手間」いただくことになります。

Amazon製品ページに「スタイル」というのがあります。ここでは「モダン」を選んでください。もう一つの「オープンイヤー」を選ぶと価格が高くなってしまいます (モダンとオープンイヤーは同じものです)。
次に、画面の右側に「Amazonの他の出品者」という欄があります。スマホの場合は画面を少し下にスクロールするとこの欄が出てきます。ここをタップすると「出品者:OneAudio Direct」のものが6,971円 (11月17日現在)で販売されていますので、これをカートに入れます。
その後20%OFFクーポンコード「MDOE1027」を適用すると5,577円で購入できます。この製品は「Amazonが出品者になっているもの」と「メーカー (OneOdio、ストア名はOne Audio Direct)が出品者になっているもの」があり、クーポンはメーカー出品のものにしか使えませんのでご注意ください。
イヤーカフタイプのオープンイヤー型イヤホンとして、レビュー前に期待していたこと、特に装着感については期待を裏切らないものでした。また、音質についても期待を上回る水準だと感じます。実際、私はOpenRock Eが手元に届いてから、自宅ではこれしか使っていません。音質のところでも書きましたが、仕事をしながら音楽を聴く、休憩時間に動画を観るといった用途ではOpenRock Eは極めて快適です。また、私はそもそも音質に強いこだわりがないこともあり、OpenRock Eの音質には全く不満を感じません。
ひたすら音に集中する、という使い方でなければ強くおすすめできる製品です。
6. 関連リンク
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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