こんにちは、natsukiです。先日、OnePlusのミッドレンジスマホ「OnePlus Nord N10 5G」をレビューしましたが、今回は、これらOnePlusのスマホと合わせて使いたいワイヤレスイヤホン「OnePlus Buds Z」を、続けてレビューさせていただきます。こちらも、OnePlus Official Storeよりサンプルを提供していただきました。この場を借りてお礼申し上げます。このOnePlus Buds Zは、普通に使っても良いし、特にOnePlusスマホと使うことでさらに快適な操作性を発揮します。約4,000円で、もちろん音質も、OnePlusの名に恥じない十分なものを持っています。OnePlusスマホにオプションで選択できる場合も多いので、スマホを買うときにはついで買いで検討してみるとよいでしょう。
目次
1.スペック
スペックは、商品ページだと分かりにくいところもあるんですが、整理すると以下の通りです。
イヤホンサイズ / 重量:37.98×23.35mm / 片方4.35g
充電ケースサイズ / 重量:75×35.9×29.05mm / 40g
再生時間:5時間(音楽再生)、3時間(電話)
ケース込み再生時間:20時間
高速充電:10分 ― 1.5時間(音楽再生)、15分 ― 2時間(音楽再生)
Bluetoothバージョン:5.0
対応コーデック:SBC/AAC
防水性能:IP55
高速充電が、10分で3時間とも読めるような書き方になっていますが、よく読むと上記の意味だと思います。いずれにしても、しっかり充電してやれば5時間と、十分な保ちです。
対応コーデックは、実際に試しましたが、SBC/AACです。OnePlusスマホの多くがaptX、aptX HDに対応しているので、惜しい気はするものの、価格を考えるとそこまでは要求しすぎでしょう。
防水性能はIP55。水につけちゃダメですが、汗をかいたり、雨に降られたりくらいなら問題ないということですね。
2.筐体
箱です。紙製ですが、かなりしっかりした造りになっています。
同梱品一覧です。スマホの方もそうでしたが、安全性への主張にかなりの紙面を割いているのが特徴的。専用充電アダプターは付きませんが、ケースへの充電電力が5V/0.6Aなので、適当な充電アダプターを使えば何でもいいでしょう。
充電ケースです。小さい、軽い!。ポートはUSB Type-Cで、充電インジケーターは1つだけ。ブランドロゴが、例の四角いマークでないのが、ちょっと残念?
インジケーターは1つでも、光り方によっていろんな意味があるんですが……、えーい、ややこしいわ! まあ、イヤホンの充電具合はペアリングしたスマホに出るし、インジケーター見なくても特に問題ないでしょう。
イヤホン重量は、スペック通りの4.3g。形状は、「うどん型」で、耳の穴にピタッとフィットする、いわゆる「カナル型」のタイプです。サイズの違う換えのイヤーピースも付いています。
3.使用感
簡単ペアリング
開封時に近くにOnePlusのスマホがあれば、スマホ側に自動的に検知されます。また、OnePlusスマホと同じGoogleアカウントでログインしているスマホがあれば、こちらにも自動で検知されました。画像は、後者の方です。検知されたらOKを押すだけなので、ペアリングはとても簡単。
もちろん、通常のBluetooth機器のように、スマホやPCなどのBluetooth機能から接続することも可能です。
誤タッチの少ない限定された操作
イヤホン側での操作は、デフォルトでは以下の2種類です。
・ダブルクリック:戻る / 送る
・長押し:デバイス切り替え
そう「シングルクリック」がありません。また、後述のように、ダブルクリックの挙動は多少のカスタマイズが効きますが、それでも音量の上下のコントロールはできません。誤タッチを防ぐというメリットがある一方、イヤホン側で音量を操作できないのは賛否両論あるところでしょう。
また、長押し機能は固定で、直近に接続した2つのデバイスを切り替えられます。これは、スマホとPCなどを素早く切り替えられるので、かなり便利。
フィット感はとても高い
ここは個人差のある部分でしょうが、イヤホンの形状は、まさに吸い付くようにピッタリ。個人的に、自分史上最もフィットしたイヤホンです。耳の穴全体で支える感じで、もちろん、長時間付けていても疲れることはありません。
物理的に耳が塞がれるため、没入感は高くなりますが、歩きながらだと周囲の状況をやや感知しにくくなるため注意です。もっとも、電子的なノイズキャンセリング機能が付いているわけではないので、周囲の音がまったく聞こえなくなるわけではありません。
4.音質
音の輪郭がはっきりした、カジュアルな用途やボーカル曲に向く響き
音質は、音の輪郭がはっきりするような造りです。また、低音、高音域は、弱めながらも音のラインはそれなりに立ちます。結果的に、聴き疲れがしにくく、主役の引き立ちやすい響きとなります。反面、空間を感じさせるような響きは苦手で、迫力は出にくいです。総じて、静かな場所でじっくりと音楽を聴き込むというよりは、まわりに多少雑音のある環境でも音楽の筋をしっかり楽しめ、かつ聴き心地のよい響きを造ってくれる、カジュアルな使い方に適した調整となっているようです。
もっとも、空間とか迫力とかで厳しめの評価をしているのは、私がオーケストラ曲をメインで聴くせいもあるので、主役のはっきりしているボーカル曲や、中音域が主体の楽曲などであれば、特に不満は出ない十分な実力を持っていると思います。
コーデックはAACまでで、遅延はものによる
いくつかの機器で接続してコーデックを確認しましたが、SBCとAACまでですね。したがって音ズレは、アニメなど多くの動画では気にならないものの、音楽主体の動画だと出るものは出ます。厳密なタイミングを要求するゲームなどには向かないと思った方がいいでしょう。まあ、これは、コンテンツによりけり。厳密さを求めるなら、有線か、aptX LLでってことで。
ノイズはほぼなしで、接続も安定
ノイズは、ほとんど感じられません。そのため、密閉型カナルということもあって、没入感はかなりのもの。また接続も、Bluetooth5.0対応機器で確認した限りでは、非常に安定していました。この辺の品質は、さすが。
5.OnePlusスマホとそれ以外での違い
OnePlusスマホでの設定
このOnePlus Buds Zは、OnePlus製スマホかそうじゃないかで、設定項目が異なります。OnePlus Nord N10 5Gでは、上のような設定画面となりました。
こんな、簡単な説明を表示したり、ファームウェアアップデートが可能。
また、「ダブルクリック(戻る/送る)」の挙動を多少カスタマイズできます。ただ、音量上下はありません。また、「長押し(デバイス切り替え)」はカスタマイズ不可です。
OnePlus以外のスマホ ―「HeyMelody」アプリを使用
OnePlus以外のスマホでは、このように限定された設定メニューになります(スマホの種類のよって多少異なる可能性があります)。
そういう場合は、Google Playから「HeyMelody」をインストールして、OnePlusスマホと同様な設定も可能です。
「HeyMelody」のインターフェースはこんな感じ。なお、iOS版は無いようです。まあ、いじらなくても使用にはさほど関係のない部分といえばそうですが。
6.価格など
このOnePlus Buds Zは、AliexpressのOnePlus Official Storeで、記事執筆現在、単品で38.99ドル(4,415円)、他のスマホなどと合わせ買いの場合、約36ドル(約4,000円)程度となっています。単品で買う場合は、「Global Version」を選び、「CN Version」を選ばないように気をつけてください。
4,000円のイヤホンとしては、音質は十分満足できる仕上がりだと思います。また、ノイズの少なさや、誤タッチしにくくシンプルで快適な操作性は(音量コントロールができないことは賛否両論ありそうなものの)、スマホとつなぐことを想定している製品だけに重要なポイントです。要するに、何も考えずに使える。そうそう、こういうのでいいんだよ。OnePlusスマホユーザーはもちろんのこと、堅実なワイヤレスイヤホンを探している人や、ワイヤレスイヤホンは使いたいけど、誤タッチとか接続の不安定性とかノイズとか細かい部分で悩まされているという人にもお勧めです。
7.関連リンク
Global Version Buds Z:OnePlus Official Store(Aliexpress)
OnePlus Nord N10 5G:OnePlus Official Store(Aliexpress)
HeyMelody:Google Play