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Galaxy Watch Active レビュー - Galaxy Watchシリーズエントリーモデル、フィットネストラッカー機能が非常に便利!(実機レビュー)

Galaxy Watch Active 実機レビュー
こんにちは、かのあゆです。2019年5月にSamsungから発売されたスマートウォッチ「Galaxy Watch Active」は日本国内では発売されなかった「Gear Sports」の後継モデルに相当し、上位モデルの「Galaxy Watch」よりも安価ながらGPS、心拍数センサーなどを搭載した高機能スマートウォッチです。基本的に自社製端末であるGalaxyでの同期を前提に開発されていますが、他メーカー製AndroidスマートフォンやiPhoneでも利用可能です。

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Wear OS搭載スマートウォッチやApple Watchとは異なる魅力をもち、毎日装着していて非常に楽しい製品です。後継モデルとなる「Galaxy Watch Active 2」も国内販売が開始されましたが、Galaxy Watchシリーズエントリーモデルとして本製品も当面併売されます。今回はそんなGalaxy Watch Activeをレビューしたいと思います。

1.スペック

OS : Tizen Wearable OS 4.0
CPU : Samsung Exynos 9110
RAM : 750MB
ストレージ : 4GB
対応OS : Android 5.0以降/iOS 9.0以降
ディスプレイ : 1.1インチ 360 x 360 AMOLED
センサー : 加速度、ジャイロ、気圧、心拍、光
防水 : 5気圧防水対応
ネットワーク : 802.11 b/g/n、Bluetooth 4.2
バッテリー容量 : 230 mAh
サイズ : 対応OS : Android 4.4以降/iOS 9.0以降
ディスプレイ : 0.95インチ 240 x 120 AMOLED
センサー : 六軸加速度センサー、PPG心拍センサー
防水 : 5気圧防水対応
Bluetooth: Version 5.0
スタンバイ時間 : 約20日
バッテリー容量 : 135 mAh
サイズ : 39 x 39.5 x 10.5 mm
重量 : 25 g(ストラップ除く)

搭載OSはTizen Wearable OS 4.0です。TizenといえばSamsungの独自OSで、かつては一部の地域で本OSを搭載したスマートフォンも販売されていましたが、現在は撤退しておりSamsung製スマートウォッチやスマート家電専用OSとして細々と生き残っています。同時期に発売したGalaxy S10シリーズ同様独自UIが「One UI」にアップデートされており、以前実機レビューを行ったGear S2よりもより直感的な操作性を手に入れています。ボイスアシスタント機能として「Bixby」も搭載されていますが、ベースになる「Bixby Voice」がまだ日本語をサポートしていないこともあり、残念ながら日本国内では利用することができません。

搭載CPUはSamsung Exynos 9110で、1.15Ghz駆動のデュアルコアプロセッサとなっています。Wear OSを搭載するスマートウォッチがQualcomm Snapdragon 400をベースに開発されたスマートウォッチ専用クアッドコアCPUのSnapdragon Wearシリーズを、中華AndroidスマートウォッチがMT6739などのクアッドコアCPUを採用していることを考えるとスペック不足に感じるもしれませんが、Gear S2同様Galaxy Watch Activeも非常に軽快に動作します。

RAMは750MB、ストレージは4GBという構成です。Wear OS搭載スマートウォッチや中華Androidスマートウォッチと同様に、Galaxy Watch Activeでは母艦スマートフォンの音楽ライブラリを転送して単体でミュージックプレイヤーとして活用することが可能です。またGalaxy Watch Activeでは写真の転送にも対応しています。ただし上位モデルのGalaxy Watchとは異なり、スピーカーを内蔵していないため音楽ファイルを再生するにはBluetoothヘッドフォンが必須です。ただ母艦スマートフォンを持ち歩かなくてもお気に入りの音楽ライブラリや写真の一部をGalaxy Watch Active単体で楽しむことができるので非常に便利です。

ディスプレイは解像度が360 x360で時計らしくサークル上のディスプレイを搭載しています。ディスプレイにはAMOLED(有機EL)を採用しており、日光が当たる屋外でも非常に見やすくなっています。Galaxy Watchでは擦り傷に強いスマートウォッチ専用のコーニング・ゴリラガラスSRを採用していますが、Galaxy Watch Activeでは旧世代となるゴリラガラス3を採用しており、腕時計という製品の性質上傷がつきやすいため、保護フィルムを同時に購入しておくと安心できます。

以前レビューしたMi Band 4同様Galaxy Watch Activeも5ATMの防水・防塵に対応しており、搭載されているフィットネスアプリの「S Health」では水泳のトラッキングにも対応しています。ただし、日本国内ではこういったウェアラブルデバイスの着用を許可しているプールは非常に少なく、Mi Band 4にせよ今回レビューしているGalaxy Watch Activeにせよその機能を試すことができないのは非常に残念です。

MIL-STD-810G(ミルスペック、米国国防省の物資調達基準)準拠のタフネス性能も備えており、アウトドア環境などでも使用可能です(ガラス面の保護などは必要だと思います)。

バッテリー容量は135 mAhです。さすがに高機能スマートウォッチということもありMi Band 4のように最大20日持つわけではなく、通常利用で1日半~3日程度のバッテリーの持ちとなります。ただし時計と歩数計のみ有効にする省電力モードを利用すればより長い時間バッテリーを持たせることが可能です。またGalaxy S10シリーズに搭載されている「ワイヤレス・パワーシェア」を利用することで純正充電ドックを持ち歩かなくても端末に乗せるだけでGalaxy Watch Active本体を充電することが可能になります。

2.筐体

Galaxy Watch Active 付属品
付属品です。無線充電チャージャー、バンド、マニュアルが付属しています。今回レビューしているGalaxy Watch ActiveはGalaxy Mobile Japanより販売されている国内正規版のためマニュアルは日本語版が付属しています。標準付属のバンドはスポーツウォッチらしくシリコン素材となっており、MサイズとLサイズのものが標準で付属しているため、腕の太さに合わせて最適な長さのバンドを選ぶことが可能です。またGalaxy Watch Activeでは一般の腕時計用のバンド(20mmサイズ)に交換することも可能です。

前面
本体前面です。Gearシリーズ/Galaxy Watchといえば回転するベゼルでメニュー操作ができるという特徴がありましたが、Galaxy Watch Activeでは初めて回転式のベゼルが廃止されています。そのためメニュー操作はタッチ操作で行うことになります。

背面
背面は心拍数センサーが搭載されています。実はGalaxy Watch Activeでは心拍数だけでなく、血圧を計測することもできるようになってはいるのですが、残念ながら専用アプリ「My BP Labs 2.0」を利用できる地域に制限があり、日本では提供対象外となっているため原則血圧を計測することはできません。

左側面
左側面にボタン類は配置されていません。

右側面
右側面には戻るボタンとメニューボタンが配置されています。メニューボタンに関しては設定から二回押ししたときの動作を変更可能です。

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3.使用感

ディスプレイ

Galaxy Watchi Active ディスプレイ
ディスプレイは解像度が360 x 360となっており、表示の美しいSuperAMOLEDが採用されています。他社スマートウォッチでは野外で見づらくなってしまうという製品も多いのですが、Galaxy Watch Activeの場合はそんなこともなく日の当たる場所でも非常に見やすい表示を実現しています。また省電力性に優れたSuperAMOLEDを採用したことにより、消灯状態でも時計画面を常時表示できる「Always On Display」の搭載を実現しています。

ウォッチフェイスは標準の状態でもスポーツウォッチにふさわしいデザインのものが多数用意されているほか、専用ストア「Galaxy Store」では様々なデザインのウォッチフェイスが用意されており、中には有名ブランドの時計のデザインを模したものも用意されているため、飽きることがありません。

同期ソフト

Galaxy Wearable
母艦となるスマートフォンとの同期は「Galaxy Wearable」というアプリで行います。Samsung Galaxyスマートフォンにプリインストールされているのはもちろんのこと、他メーカーのAndroidスマートフォンでも同アプリをインストールすることでスマートウォッチの状態の確認や音楽・写真データの転送、ウォッチフェイスの変更、専用ストアへのアクセスが可能です。iPhoneの場合は「Samsung Galaxy Watch」という名称で同期アプリがリリースされているのでこちらをインストールします。
Galaxy Wearable: Google Play
Samsung Galaxy Watch : App Store

S Health
またスマートウォッチ側で保存した各種運動データ、カフェイン量、水分量、睡眠データなどの確認は「S Health」というフィットネスアプリで行います。こちらに関してもGalaxy以外のAndroidスマートフォンやiPhoneで利用可能です。
S Health: Google Play
Samsung Health : App Store

睡眠データのトラッキング
Galaxy Watch Activeではつけたまま入眠することで起床するまでの睡眠データを自動的に記録可能となっており、「浅い睡眠」「深い睡眠」「睡眠効率」「実際の睡眠時間」といったデータを詳細に記録してくれます。また週ごとのデータ集計による睡眠の傾向なども確認することができるため、より良い睡眠のための参考にすることができます。

端末を持ち歩かなくても正確な距離を計測可能
Galaxy Watch ActiveではGPSを搭載しており、母艦となるスマートフォンを持ち歩いていない状態でもランニングやサイクリングなどで走った距離やルート情報などを正確に保存してくれます。また、Mi Band 4同様運動したデータを画像としてTwitterやLINEなどに共有することも可能です。

Xiaomi Mi Band 4など、他社スマートウォッチ/フィットネストラッカーではGoogle純正フィットネスアプリ「Google Fit」とのデータ同期に対応していますが、残念ながらS Healthの現行バージョンでは連動機能が削除されてしまったため、Galaxy Watch Activeで取得したフィットネスデータをGoogle Fitと同期するには別途「Health Sync」という非公式アプリの併用が必要です。
Health Sync : Google Play

バッテリー

バッテリーの持ちに関してはかのあゆの使い方では通常1日持つ程度で、内蔵されているGPSで長距離サイクリングのデータをトラッキングしてしまうと一気に減ってしまい半日程度しか持たない場合も多かったりします。Always On Displayにも対応していますが、いくら消費電力に優れたSuperAMOLEDを採用しているといっても使わないときはディスプレイを消灯する設定にしたほうがバッテリーの持ち的には良い印象があります。

Galaxy Watch Activeに搭載されているTizen OSにはディスプレイを白黒のものに設定し、必要最低限の機能のみ有効化する「省電力モード」と完全に時計以外の機能は無効化する「時計モード」が用意されているため、これらの機能を使えばより長い時間バッテリーを持たせることが可能です。ただし、設定によっては20日以上持たせることができるMi Band 4と比較すると、機能的にスマートフォンに近い分バッテリーの持ちとしては劣ります。

機種限定になってしまいますが、Galaxy S10シリーズとGalaxy Note 10シリーズはスマートフォン本体をワイヤレスチャージャー代わりとして利用できる「ワイヤレス・パワーシェア」に対応しており、この機能を活用することで充電器を持ち歩かなくてもGalaxy Watch Active本体を充電することができます。かのあゆはこれを併用しているので基本的に省電力モードや時計モードは利用していません。

4.まとめ

Galaxy Watch ActiveはAmazon、および原宿にある「Galaxy Harajuku」にて24,791円(税込)で販売中です。上位モデルとなるGalaxy Watchは家電量販店でも販売されていますが、Galaxy Watch Activeシリーズに関しては販売経路が限定されており、実店舗で取り扱っているのが原宿のGalaxy Harajukuのみというのは非常に残念ではありますが、原宿に出向くことができるのであれば、購入前に実機で動作を確認することが可能です。

前述のとおり、現在では後継機となるGalaxy Watch Active 2も販売開始となっていますが、2019年5月に日本国内で発売したばかりということもあり、初代Galaxy Watch Activeに関しても当面の間は併売されます。Galaxy Watch Active 2では内蔵スピーカーや仮想回転ベゼルによるメニュー操作の復活など、新しい要素が追加されているものの、基本的なハードウェアスペックは初代モデルと共通になっており、できることもほぼ変わらないため、2万円台で購入できるGalaxy Watch Activeを今購入して後悔することはないかと思われます。「Galaxy」という名称がついているためペアリングできる機種が限定される…というわけではなく、現在のSamsung製ウェアラブル端末は他社AndroidスマートフォンやiPhoneとのペアリングもサポートしています。Wear OS搭載スマートウォッチとはまた違った魅力を持っており、スマートウォッチとしての完成度も高いので、かのあゆとしてはおすすめできる製品です。

5.関連リンク

Galaxy Watch Active : Galaxy Mobile Japan
Galaxy Watch Active [Galaxy純正 国内正規品]: Amazon

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