
ワイヤレスマウス「ESR MagMouse」の実機レビューです。この製品は「ノートPCの天板にピタッと貼れる」「充電ケーブルを内蔵している」という、ちょっと面白い特徴があります。ESRよりサンプル機材を2つご提供いただきましたので、実際の使用感を確認してみます。
・マウス単体の使用感はよく、必要な機能が揃っている
・マグネットベースで天板にマウスを取り付けられる
・充電ケーブルを内蔵しているのは便利
・機能性を踏まえるとコストパフォーマンスが高い
ここはイマイチ
・設定用のアプリがなく、ボタンの機能割り当てを変更できない
1. スペック表
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 読み取り方式 | 光学式 |
| 接続方式 | Bluetooth 5.0 / USB無線 (2.4GHz) |
| 通信距離 | 約 9.8 m |
| 対応OS | Windows、MacOS、Android、Linux |
| ボタンクリック寿命 | 1,000万回 |
| DPI (カーソルスピード) | 800/1,200/1,600/2,400/3,200/4,800 |
| サイズ | 107.5✕64✕38.9 mm / 75 g |
| 充電ケーブル | 内蔵式USB Type-Cケーブル |
| バッテリー | リチウムイオン電池 |
| 充電時間 | 45分 |
| バッテリー駆動時間 | 160時間 |
| マグネット吸着力 | 600 g |
2. 外観

本体と付属品です。画像左端がMagMouse本体、その右が「マグネットベース (台座)」で、これをノートPCの天板などに貼りつけます。中央右が取扱説明書で、日本語を含む多言語で書かれていました。右上はクリーニングクロスです。WETとDRYの2つがあり、ノートPCの天板に貼り付ける際に天板を拭くためのものです。右下は保証内容や初期不良時の返品の案内が書かれた一枚ものです。

マグネットベースを裏返してみました。「おすすめの設置位置」が図解された紙が貼ってあり、これを剥がすと接着面が出てきます。マグネットベースには「再利用可 (一度剥がしてもまた使える)」「剥がしたあとに天板に跡が残らない」3Mの接着剤が使われています。

左:本体上面、右:本体底面
本体の上面と底面です。上面のホイールには左右の矢印がついていますが、このホイールはチルト操作に対応しており、左右スクロールが出来ます。

背面にはUSB Type-C端子のついた短いケーブルが内蔵されています。構造上やむを得ないと思いますがケーブル長は最低限、という感じですね。また、USB無線子機も収納されています。
底面の左側にセンサーが、右側にBluetoothのペアリングボタンと「電源OFF/USB無線/Bluetoothの切り替えスイッチ」があります。それと、中央やや下の左右にマグネットベースのピンを受ける穴が2つあります。

左右クリックボタンは指のかかりを良くするため、くぼみがつけられています。

こちらは左側面 (右手でマウスを持つ際の親指側)です。進む/戻るボタンがあり、グレーの部分はラバー製の滑り止めになっています。
MagMouseは左右クリックボタンが静音、ホイール (ホイールボタン含む)の動作音も「ほぼ静音と言っていいくらい」で、側面の進む/戻るボタンは静音ではありません (ただし、比較的音は小さめです)。
3. ノートPCの天板に取り付け

13.3インチノートPCのLenovo ThinkPadの上に仮置きしてみました。取り付けるノートPCがモバイルノートの場合、意外に存在感がある、というかマウスが大きく見えます。

また、マグネットベースはそれなりに薄いのですが、ノートPCの本来の厚みにマウスの厚みが加わるので、トータルでは結構な厚さになります。この状態だと薄手のスリーブケースには入りませんね。

私が外出用に使っているバックパック (普段使い用として標準的な大きさだと思います)のPC用ポケットには問題なく入りました。
この機能の「有用性」をどう評価するかは人それぞれだと思います。個人的には上に画像を掲載したように、バックパックにPCを入れて持ち運ぶ際にマウスを安定した状態にできるのが魅力ですし、外出先で作業をする際にマウスを失くしたり置き忘れたりする (経験あります)可能性が小さくなるのがありがたいと思っています。
4.使用感
サイズ感と手触り


MagMouseは全長が107.5 mmなので、「中型」サイズと言っていいと思います。重量の75 gというのは中型マウスとしてはやや軽いほうだと思いますが、使用感を左右するほどではないでしょう。
特に使う人を選ぶようなサイズ感でもないと評価しますが、もう少し詳しく書くと、「かぶせ持ちで手のひらをマウスに預けるような使い方」の場合は「ちょうどいいか、若干小さめ」くらいに感じられ、つかみ持ちやつまみ持ちで使う場合はやや大きめに感じられるかもしれません。私は「大型のマウスでかぶせ持ち」が好きなのですが、「ちょうどいいかな」と感じました。
マウスの上面は光沢がなく、ツルツルという仕上げではありません。ほんのわずかにざらついた手触りで、とても良く手に馴染みます。「気持ちがいい」感触ですね。また、左右クリックボタンが適度にくぼんでおり、これがまた持ちやすさ (握りやすさ)に一役買っています。
DPI調整
ホイールの後ろにあるボタンでDPI (マウスカーソルの敏感さ・速度)を6段階 (800/1,200/1,600/2,400/3,200/4,800)に切り替えられます。試してみて「800では鈍感すぎ、2,400以上だと敏感すぎ、1,200か1,600が使いやすい」と感じ、1,600にして使っています。どのDPIに設定するかはお好みの問題ですが、これだけ調整範囲が広いのでほとんどの人はお好みのDPIが見つかると思います。
ボタンとホイールの操作感
左右クリックボタンは静音タイプですが、手持ちの静音マウスと比較すると若干音が大きめです (ただし、「静音」の範疇ではあると思います)。また、ストローク (ボタンを押し込む深さ)がやや大きめでクリック感は弱めです。かなり厳しい書き方をすると、値の張るマウスを使っている人には少し安っぽいと感じられるかもしれません。…まあ、実用上は全く問題ないんですけどね。
ホイールはラバーが巻かれており、手触りはよく、回しやすいです。また、横スクロールに対応しているのも歓迎できます。特にExcelなどの表計算ソフトを常用している人には非常に便利でしょうね。私もExcelで横スクロールを試してみましたが、慣れるとかなり快適でした。
設定アプリがないのが残念
残念なのは設定アプリがないことです。特に側面の進む/戻るボタンに別機能を割り当てたい人も少なくないでしょうし、左右がほぼ対称の形状なので左利きの人にも使いやすいと思うのですが、左右クリックボタンの入れ替えもできません。ボタン割り当ての変更というのは必ずしも必須の機能とは言えないものの、あると便利なのは間違いないので、次回作では検討していただきたいと思いました。
5. レビューまとめ
ESR MagMouseはAmazonで販売中で、3月14日現在の価格は筐体色ブラックが3,899円、ホワイトが4,099円です。
マウス単体の使用感はよく、これだけでも価格相応かな、と感じました。それに加えて「マグネットベースによる天板への取り付け」や「充電ケーブル内蔵」というのは他社製品ではあまり見かけませんので、これらの機能を踏まえれば4,000円前後というのはお買い得だと思います。
私は最近「ワーケーション (Work+Vacationの造語)」に関心があり、キャンプや旅行などで「快適に娯楽と仕事を両立する」ようなスタイルを考えていきたいと思っています。MagMouseの機能はワーケーションとも相性がいいのではないか、と感じられるので、今後もウインタブの記事にMagMouseが登場する機会があると思います。
6. 関連リンク
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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