エレコムがUSB Type-Cハブ「U3HC-H040PBK」「U3HC-H060BK」を発売しました。U3HC-H040PBKが4ポート、U3HC-H060BKが6ポートで、「何の変哲もない外観」でして、単にポート数と筐体の大きさが異なるだけかな、と思ったんですけど、この2機種、性質が全然違います。
私、最近個人的にこのハブのような手頃な価格で購入できて実用性の高い周辺機器、というのに関心がありまして、先日もサンワサプライの「400-HUBC29GM / 400-HUBC28GM」の記事を書いたところですが、今回の2機種では、いろんな意味で「注意しなくちゃ!」と感じられました。
まず外観です。左が4ポートのU3HC-H040PBKで右が6ポートのU3HC-H060BKですが、まあサイズ違い(ポート数の違い)としか思わないですよね。なので、4ポートハブの仕様を確認しただけで「じゃ6ポートの方を買うわ」みたいなことになりそうです。
こちらが6ポートのほうのスペック表とポート配置です。USB Type-Aポートが5つあり、うち3つが転送速度10Gbps(以降、Gen2規格といいます)、2つがUSB2.0規格です。また、底面(便宜的にこう呼びます)にUSB Type-Cポートがあり、このType-CポートもGen2規格です。ただし、このType-Cポートは「USB PDには対応しません」。
この製品は高速なデータ転送をしたい、という方には魅力的ですね。6ポート中4ポートがGen2規格ですから。
次に4ポートのほうのスペック表とポート配置です。USB Type-Aポートが3つ、USB Type-Cポートが1つで、すべて転送速度5Gbps(以降、Gen1規格といいます)ですが、Type-CポートはデータとUSB PD(最大100W)に対応しており、Type-Aポートも給電に使えます(Type-Aポートを給電に使う場合、ハブを電源に接続する必要があります)。
つまり「速いか充電できるかの二択」ですね。6ポートの方は高速なデータ転送ができるかわりに給電能力がなく、4ポートの方はデータ転送速度はそれほど速くはないが、PCなどのデバイスを充電しながら使える、ということです。
エレコム USB Type-Cハブ U3HC-H040PBK/U3HC-H060BKはエレコムダイレクトショップやAmazon、楽天などで販売中で、9月24日現在のエレコムダイレクトショップでの価格はU3HC-H040PBK(4ポート)が3,980円、U3HC-H060BK(6ポート)が4,280円です。
この製品の詳細を調べていて感じたのは、「ハブとかドッキングステーションを買うときは、製品ページに説明をよく読みましょう」ということです。Amazonとか楽天などのネットショップ、家電量販店、100円ショップ…、様々なところでハブは買えますが、この2製品のようによく似ていても仕様が全然違うこともあります。比較的低価格な製品だけに、ちょっと注意したいところ。
関連リンク
USB Type-C 4ポートハブ U3HC-H040PBK:エレコムダイレクトショップ
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2014年、低価格な8インチWindowsタブレットに触発されサイト開設。企業でユーザー側代表としてシステム開発や管理に携わっていました。「普通の人」の目線で難しい表現を使わず、様々なガジェットを誰にでもわかりやすく紹介・レビューします。