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エレコム Precisionist mini TK-PN1075MPA レビュー - モバイルでも使いやすい薄型ワイヤレスキーボード

アクセサリ

エレコム Precisionist mini TK-PN1075MPA
エレコムのワイヤレスキーボード「Precisionist mini」の実機レビューです。先日まで開催されていた楽天スーパーSALEで購入しました。近日中に「コンパクトサイズのキーボード比較」という趣旨で記事を書く予定にしており、その記事の対象製品として検証用に購入した、ということです。

おすすめポイント
・厚さ16 mm、重さ390 gとモバイルにも向くサイズ
・最大4台のデバイスに接続可能
・キーピッチ、キーストロークとも十分な余裕
ここはイマイチ
・キーボード面右側の配列にクセあり
・思ったほど爽快な打鍵感ではない
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1. スペック

スペック表

項目 仕様
キー構造 パンタグラフ
接続I/F USB2.4GHz無線/Bluetooth
※USBレシーバーはUSB Type-A
操作距離 最長約10 m
接続先切り替え機能 対応 (USB無線:1台、Bluetooth:3台)
キーボード配列 日本語配列(90キー)
キーピッチ 19.0 mm
キーストローク 1.5 mm
角度調節機能 あり
電源 充電式(1回の満充電で最長約7カ月)
対応OS Windows 10/11、macOS Sequoia 15
iPadOS 18、iOS 18、ChromeOS
Android 15
サイズ 313×119×16mm
※スタンド含まず
重量 390 g

特徴

Precisionist キーボードにはテンキー付き (Precisionist TK-PN10FMPA)とテンキーレス(Precisionist mini TK-PN1075MPA)があり、それぞれ筐体色にブラックとホワイトの2色があります。今回私が購入したのはテンキーレスタイプも筐体色ブラック(TK-PN1075MPABK)です。

充電式でUSB無線とBluetooth接続に対応し、合計で4台のデバイスにペアリングが可能です。「V型構造のパンタグラフ」スイッチを採用、メーカーいわく「軽快かつブレが少ない繊細な打ち心地を実現」したとのことです。この「打ち心地」に期待しての購入でした。

また、筐体は薄型軽量で、テンキーレスタイプは390 gと、持ち運びにも便利なサイズ感です。

2. 外観

エレコム Precisionist mini TK-PN1075MPA

箱です。特に凝ったものではありませんが、梱包材にプラスチックを使用しておらず、全て紙製でした。最近は環境に配慮した包装になっているものが多いですね。

エレコム Precisionist mini TK-PN1075MPA

同梱物です。USBレシーバーは端子形状がType-Aのもので、充電用のUSBケーブルは端子形状がUSB Type-C (キーボード側) - USB Type-A (充電デバイス側)です。取扱説明書は主にBluetoothやUSB無線接続の方法を説明する簡単なものです。

キーボード面です。テンキーレスの90キーで日本語配列、キーピッチ 19 mm、キーストローク 1.5 mmと開示されており、バックライトは非搭載です。また、最下段のキーを見ると、WindowsとmacOSに対応しているのがわかります。Copilotキーも付いています。

最上段のファンクションキーのサイズが小さめですが、著しく小さいキーはありません。ただし、右側の配列には少しクセがあります(後述します)。

エレコム Precisionist mini TK-PN1075MPA

最上段と最下段のキーを除き、キートップの中央がくぼんだ形状になっています。指のかかりがよくなる工夫と思われます。

エレコム Precisionist mini TK-PN1075MPA

底面です。特になにもないですが…。

エレコム Precisionist mini TK-PN1075MPA

角度調整用の脚はあります。調整できるのは1段階 (脚を立てるか、畳むか)のみ。

エレコム Precisionist mini TK-PN1075MPA

上面です。画像左から電源スイッチ、充電用のUSB Type-Cポートがあります。また、その右にUSBレシーバーの収納口があります。レシーバーを本体に収納できるのは「普通」ではあるのですが、一部製品には収納口がついていないことがあります。

エレコム Precisionist mini TK-PN1075MPA

下面にはなにもありません。

エレコム Precisionist mini TK-PN1075MPA

脚を立てたところと畳んだところ。どちらがいいかはお好みの問題ですが、私は常時脚を立てて使っています。

エレコム Precisionist mini TK-PN1075MPA

よく似た外観のロジクール MX KEYS MINIと並べてみました。こうして見ると形状は結構違っていて、Precisionist miniのほうが横に長く、MX KEYS MINIのほうが縦に長いです。

また、質感もかなり違います。そもそも製品価格が大きく異なる (MX KEYS MINIは通常価格18,700円、実売価格15,000~16,000円程度)ため、単純に比較するのはフェアではありませんが、MX KEYS MINIのほうが筐体のしっかり感 (硬さ)が高く、明らかに頑丈な印象があります。

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3. 使用感

配列

エレコム Precisionist mini TK-PN1075MPA

配列については「人それぞれの好み」がありますので、「私の好み」に基づいて書きます。この製品はキーピッチ、キーストロークとも薄型・コンパクトなキーボードとしては十分なサイズ感になっていますが、上の赤枠で囲んだ部分にクセがあります。

まず「Enterキーの右側に一列ある」タイプです。この配列は以前のHPのテンキーレスノートPCによく見られたものです (現在でも一部の製品に見られます)。そのため、HPユーザーには歓迎されるかもしれませんが、どちらかと言うと戸惑う人が多いのではないかと思います。この配列の場合、「Enterキーを押したつもりだが、誤って右側のHome・EndキーやPgUp・PgDnキーを押してしまい、意図せずに画面がスクロールしてしまう」ことがあります。

それと、個人的に一番引っかかったのが右Shiftキーが小さい(アルファベットキーと同じ大きさ)ことです。一方で方向キーは小さくない (こちらもアルファベットキーと同じ大きさ)ので、私の場合はShiftキーと上方向キーの押し間違いが多発しました。使い慣れるに従って押し間違いは減りましたが、数日経っても押し間違いがゼロにはなりませんでした。

方向キーが普通サイズ、というのは決してデメリットではないのですが、この形状は慣れが必要ですね。

打鍵感

打鍵音はそこそこ、という感じでしょうか。パチパチとうるさい!という感じはなく、どちらかと言うと「モソモソ」という感じです。

打鍵感は思ったほど気持ちよくはないですね。感触も少しプラスチッキーです。このキーボードを購入した理由が「気持ちよさそう」だったので、その意味では少し残念だった、というのが正直な感想です。ただし、実用性という点では全く問題はありません。

機能性・携帯性

Precisionist miniにはキーマッピングの変更やキーボードマクロの登録などができる設定アプリは用意されていません。そのため、「機能」と言えばキーボード面最上段のファンクションキーのみです。ファンクションは「ホーム画面への移動、曲送り、巻き戻し、一時停止/再生、音量上下、画面の輝度、検索、ウィンドウ切り替え、音声入力、画面ロック、スクリーンショット」がありますが、これらは他のキーボードと大差ないと言っていいでしょう。

また、Bluetoothで3デバイス、USB無線で1デバイス、合計で4デバイスについて、簡単な操作で切り替えができます。

Precisionist miniは厚さが16 mm、重さが390 gです (ちなみにMX KEYS MINIは重さ506 g)。接続デバイスを簡単に切り替えられることと、薄型・軽量であることは、外出先でスマホやタブレットと接続して使うモバイルキーボードとしては魅力的です。打鍵感については少し厳しいことを書いてしまいましたが、よくある折りたたみ式のモバイルキーボードよりは気持ちよくタイピングができると思いますし、キーピッチやストロークにも余裕があります。

PCだけでなく、スマホやタブレットなど様々なデバイスと接続し、外出先でも使う、ということを想定すると、Precisionist miniは一段と魅力的に感じられますね。

4. まとめ

エレコム  Precisionist miniキーボードはElecom Direct Shop、Amazon、楽天などで販売中で、記事執筆時点(12月14日)だと楽天が安く、7,000円弱から購入できますので、品質の割に価格は悪くないと思います。

「Precisionist (精密さを重視する人)」という名称から「高い基本機能と打鍵感」をイメージし、その割に価格が手頃、ということで実機を購入してみました。製品価格から見た品質は決して低くはなく、特に据え置きとモバイルの両方で利用することを想定している人には魅力的な製品だと思います。

しかし、Precisionistという名称を冠するのは少し違うような気がします。製品価格が2倍とか3倍になってしまうと思いますけど、エレコムほどのメーカーなら本気でPrecisionistにふさわしい製品を作ることはできるはず。この製品はこの製品でコスパが良いと評価できますが、できれば次回は「本気のPrecisionist」も手掛けていただきたいと思いました。

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執筆者:ウインタブ
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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