E-Ink製品の専門店SKTがE-Inkディスプレイ(PCモニター)「DASUNG Paperlike253」を発売しました。SKT扱いのE-Ink製品ではAndroid タブレット「BOOXシリーズ」がおなじみですが、BOOXはONIX社、このPaperlikeはDUSUNG社、とメーカーが異なります。DUSUNG社のほうはPCモニター製品の取り扱いが多く(E-Inkタブレットも手掛けています)、ウインタブでは以前13.3インチの「Paperlike HD」「Paperlike Pro touch」(いずれも13.3インチ)をレビューしたことがありますが、代を重ねるごとにE-Inkのウイークポイントである応答速度(描画速度)が改善され、どんどん実用性を高めていっている、という印象です。
今度のニューモデルはなんと25.3インチ、メインディスプレイとしても十分なサイズ感になっていますし、着実な改善がなされています。
1.Paperlike253 スペック
ディスプレイ:25.3インチEInk(3,200 × 1,800)
スタンド:高さ調節可能(100 × 100 mm VESAマウント)
入出力:USB Type-C、USB Type-B、HDMI、DP、USB Type-A × 3(Output)、イヤホンジャック
重量:5.38kg
この製品は「モニター」なので、タブレット製品とは異なり、CPUがどうこう、RAMがどうこう、というのはありません。「画質」と「接続」「筐体サイズ」あたりが注目点かと思います。
2.Paperlike253 画質
タブレット製品でもそうですが、SKT扱いのE-Ink製品は概して画素数が高くなっています。このPaparlike253も3K解像度です。アスペクト比(画面の縦横比)も16:9と一般的なモニターと同じになりました(従来の13.3インチモデルは4:3と、やや縦方向に長い形状でした)。また、画質のほうですが、
描画処理用の専用チップを搭載しています。SKTによれば、このチップにより「ビデオストリーム信号処理、メモリスケジューリング、アルゴリズムを再構築することによって、 DASUNG Turbo高速リフレッシュ技術が実現しました。」とのことです。
モードは3つ。「グラフィックモード」「テキストモード」「ビデオモード」で、おそらくテキストモードが最も高速(レスポンスがいい)で低画質、他のモードは画質優先ということだと思いますが、動画再生が快適にこなせたりすると、一気に使いみちが広がりますね。E-Inkが目に優しいというのは読者のみなさんもご存知のことと思いますが、そのトレードオフとしての「描画の鈍さ」がどこまで改善されているのか、大変興味のあるところです。
SKT製品ページに動画がありましたのでリンクしておきます。一本目の動画ではオフィスワーク(文書作成や表計算ソフト、コーディングなど)の模様が、二本めでは短時間ですが動画も映されています。
まだ「FPSゲームをプレイしたら瞬殺される」レベルではありますが、従来モデルよりも高速化され、オフィスワークであれば十分使えそうな感じに見えますね。あと、動画も思いのほか滑らかに表示されています。画面がモノクロ(グレイスケール)であるのはともかくとして、とにかく高精細でレスポンスが良ければ…、というのがE-Inkの課題で、その意味ではこのニューモデルもまた着実な進化を遂げているように思われます。
3.Paperlike253 接続
入出力ポートは豊富です。少なくともPCとの接続では困ることがないでしょう。ちなみに、Windows、Mac(OS X 10.11上)、Linux、Ubuntu、iPhone、およびiPadで動作するとのことです(ただし、スマホと有線接続する場合は純正アダプタが必要)。また、おそらくAndroidでもスマホ側が映像出力に対応していれば使えるんじゃないかと思います。
4.Paperlike253 筐体
筐体の正確なサイズは公開されていませんでした。ただし、この画像を見る限り、少しベゼル幅が太めなものの、一般的な液晶モニターと大差ないのではないかと思います。(ベゼル幅が太いので)25インチの液晶モニターよりもやや大きいくらいかな、と推測します。
背面です。高さ調整、角度調整(上下左右)が可能で、縦向きにして使うこともできます。取付部がVESA規格になっていますので、モニターアームの使用も可能です。
5.Paperlike253 価格など
DASUNG Paperlike253はSKTNETSHOP、楽天、Yahooショッピングで12月17日に発売され、価格は税込み298,000円です。試してはみたいが、容易に試せるようなお値段でもない、ですね…。
カラーではない、というのが画像などを扱う仕事の場合にネックになるとは思いますが、ブルーライトやフリッカーによる目の疲れから開放され、のびのびと作業したい、という気持ちはあります。このニューモデル、レスポンスもずいぶん改善されていると思うので、うまくすれば疲れ・ストレスから開放してくれるかもしれませんね。
6.関連リンク
Paperlike 253:SKT製品紹介ページ
Paperlike 253:SKTNETSHOP
Paperlike 253:楽天
Paperike253:Yahooショッピング
コメント
関係ないけど2つ目の動画の女子フィギュアは2010年のオリンピックだった
キム・ヨナと浅田真央だったのでビックリ
こんにちは。キム・ヨナは私も「なんとなく」ですがわかりました。カラーではないですが、動画も見られないことはなさそうですね。