どうも、ふんぼです。最近ウィンタブでも100均ガジェットの記事が増えてきましたが、その中でもウィンタブ読者の皆さんの中で特に関心が高かったのは、たぶんダイソーの300円モバイルバッテリーでしょう。実際にウィンタブでもレビューはしています。私も先日ダイソーに立ち寄る機会があり、入手することができたので実際に使ってみることにしました。
実は日ごろから外出することは少なく、外出する時もPokemon GOとかもしないので、スマホのバッテリーを節約して使えばモバイルバッテリーがなくても何とかなってしまうんですよね。なので、モバイルバッテリーにはあまり関心がありませんでしたが、300円ですよ?300円なんですよ?(激安)ガジェットオタクである私が黙っているわけが、買わないわけがありませんw ということで、この超激安モバイルバッテリーは実用に耐えうるのか検証していきたいと思います。
1.スペック
入力:DC 5V/1.0A
出力:DC 5V/1.0A
サイズ:94×24×21mm
重量:65g
スペックは300円であることを考えると結構頑張っている方だと思います。ただ、モバイルバッテリーとして見た場合、スペック的には不安が残ります。最近のスマホのバッテリーは大容量化してきてるので、このバッテリー容量だとフル充電は難しいかと思います(300円のバッテリーにそこまで求めるのは酷ですねw)。
2.外観
パッケージの外観はいかにもダイソーらしくとてもシンプルなものとなっています。いかにも「頑張ってコスト削減しました!」って感じですね。
内容物はバッテリー本体とmicroUSBケーブルと簡易的な説明書です。
バッテリー本体の外観は非常にシンプルでポート類以外はボタンなどはありません。また、この製品には最初からストラップがついているので、何かにくっつけて持ち運ぶことができるようになっています。
デザインは全体的にプラスチック感があり高級感があるとは言えませんが、かと言ってめちゃくちゃダサいわけでもなく、無印良品的な仕上がりとなっています。
前面には給電用のUSB Type-Aポートとモバイルバッテリーの充電用のmicroUSBポートがあります。
側面、背面、底面ともに特に何もありません。
試しにバッテリーを分解して中身を覗いてみました。
バッテリーの中身は非常にシンプルで、きちんと2000mAhのセルが入っています。ただ、やっぱりというかなんというか、はんだ付けは他の百均製品と変わらず雑でお世辞にもきれいとは言い難いです。長期利用には差し支えが出てくると思われます。
3.性能テスト
それでは、この激安バッテリーがどれだけ使えるか検証していきたいと思います。まず、モバイルバッテリーがきちんとしていても付属のケーブルが駄目だとアレなので、付属のケーブルがきちんと使えるものかどうか確かめてみました。今回は、付属のケーブルでSony Xperia Z UltraとACアダプターを接続し、電圧と電流を計測しています。電圧5V、電流1A以上であればケーブルに問題はないということになります。
電圧5V、電流は1.3Aとケーブルはきちんと使えることが確認できました。ただ、他のケーブルだと1.5A以上の数値が出るので、充電用のケーブルに使用するのには不向きです。
次にモバイルバッテリーの出力テストをしてみました。今回は付属のケーブルは使用せず、2A対応のケーブルを使用しました。
電圧、電流ともにほぼスペック通りの値が出ました。
続いてはモバイルバッテリーの充電テストです。モバイルバッテリーとACアダプターを2A対応のケーブルで接続し計測を行いました。
電圧はほぼスペックどおりでしたが、電流はスペックよりも2割ほど低い値となってしまい、ちょっと残念です。
最後にスマホの充電テストです。モバイルバッテリーの充電を満タンにした後スマホにつなぎ、実際にどれ位充電できるのかを検証していきます。計測に使った端末はSony Xperia Z Ultra(バッテリー容量3000mAh)でケーブルは2A対応のものを使い、「Battery Mix」というアプリを使用しました。ちなみに、Wifi,、Bluetooth、自動同期オンの状態で計測しています。結果は以下の通りになります。
22%ほどの回復が可能という結果となりました。単純計算で600mAhほど充電ができたことになります。充電の所要時間は1時間ほどでした。ちょっとこれは・・・・、2000mAhとはほど遠いですねw 最初からあまり期待はしていませんでしたが、まさかここまでひどいとは思っても見ませんでした。ロス率脅威の70%です。たまたま私がハズレを引いてしまったという可能性もありますが、「まぁ、300円ならこんなもんでしょ。」と自分は思っています。
4.使ってみてよかったところ
ここまでレビューを書いてきてポジティブなことをあんまり書けてないので、個人的にいいなと思ったところを書いていきたいと思います。
めっちゃコンパクト!
まず、この製品の最大の利点はコンパクトさです。モバイルバッテリーってデカくて重い製品がほとんどですが、この製品は非常に小型軽量でカバンに入れても全然気になりません。300円で買えるので外出用バッグにおひとついかがでしょうか?
地味に嬉しいLEDランプ
この製品にはLEDランプが搭載されており、給電時は青に、充電時は赤と青に点滅します。モバイルバッテリーとしては当たり前の仕様ですが、300円ですよ?ついていなくたっておかしくはありません。また、意外とそのLEDも見やすいので「挿したのに充電されてない現象」の判別もしやすいく、使い勝手がいいと感じました。
電源ボタンがついていない!
この製品には電源ボタンがついておらず、誤ってバッグの中で電源ボタンが誤作動してしまうリスクもなく個人的に気に入っています。ただ、USB機器を挿しても充電が始まらない事があり、その点は今一歩だなと感じました。電源ボタンの有無って一概に結論が出せるもんでもないんですね~。
5.価格など
価格は税込み324円でDAISOの店舗で販売中です。私の済んでいるところが比較的田舎なこともあってか、私の家の近く(といっても、4kmぐらい離れてるんですが・・・。)のDAISOではあんまり売れてませんでしたw
6.まとめ
ということで、今回はたかだか300円のバッテリーを”ガチ”レビューしてみたわけですがいかがだったでしょうか?ぶっちゃけて言うと、この製品はモバイルバッテリーと呼ぶには性能が厳しいです。スマホを充電することが目的であれば300円といえど買わないほうがいいかも(安物買いのなんとやらです)。
といいつつも、やっぱり300円だとついつい手が伸びちゃいますよね?なので、最後に私なりの使い方を紹介したいと思います。私がこのバッテリーで充電するのはBluetooth機器です。
Bluetooth機器って充電が長期間持つものが多く、長いやつだと平気で3ヶ月ぐらい持ってしまうものもありますよね。そうすると、充電が少なくなっていることも知らずに外出先に持っていってそこで充電切れになってしまうことが私の場合はよくあるんですよね。そこで、このバッテリーの出番というわけです。バッテリーの容量的にスマホを充電するには心許ないですが、Bluetooth機器であれば搭載されているバッテリー容量も小さいのでこのバッテリーでも十分対応することができます。
前述の通りカバンに入れても全然気にならないぐらいの大きさなので、もしものときのために一つ忍ばせておくのもいいかもしれませんね。
7.関連リンク
DAISO(ダイソー)モバイルバッテリー 2,000mAh ー 税抜き300円で買えるモバイルバッテリー!気になったので買ってみました(実機レビュー)
コメント
分解までするなら電子回路詳しい人がレビューする必要もあるかと。
コメントありがとうございます。
分岐と言っても、ただ蓋を開けるだけですので(そこから先は怖くてできません。)今回はバッテリー容量の確認のために試しに開けてみたよ!って感じなので・・・。
(私も一応プログラマーの端くれですから、少しぐらいはかじってますよ!)
あくまで今回のレビューは主に実用性の有無について照準を合わせて書いているのであえて深くは追求しなかった、それだけです。
敢えてコメントするならば、「これは中学生用の教材かな?」っていうレベルでしたよw
また300円バッテリーか・・・と思って記事を読み進めたら最後に全部持ってったBluetoothさん
(本編無視ですみません)
言われてみればBT機器用と考えたら全然ありですね。目から鱗。
あぁー BT機の専用と考えたら重量的にもいいかもなのですかねえ。
この容量・給電速度じゃポケGOとか用には焼け石に水過ぎますしね。
どっかのテレビで中国のバッテリーは48時間以上つなぐと爆破する