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CAPCLIP ― デザインの勝利! 極小マウスのベストセラーをレビュー(実機レビュー:natsuki)

CAPCLIP
こんにちは、natsukiです。今回レビューするのは、極小マウスのベストセラー、エレコムのCAPCLIPです。数ある小型マウスの中でも独特の収納ギミックで異彩を放ちつつ、それでいて単なるイロモノには終わらず、Amazonでのレビュー数は約450件という人気商品です。ちょっと今さら感もあるのですが、モバイルPC用のマウスとして必ず候補に入ってくる製品だと思いますし、やはり見た目通り、かなり特殊な魅力のある製品なので紹介したいと思います。

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なお、この製品は微妙にマイナーチェンジを繰り返していまして、最新の型番は「M-FCC2BRS○○」(○○には色が入ります)になりますが、私が使用しているのはYAMADA電機のワゴンセールで手に入れた旧型の「M-CC1BRBU」です。カタログスペック上の変化は、クリックボタンが「静音」になった、というくらいですが、以下のレビュー中の使用感については、型番によって変化している可能性もあるということはご承知おきください。価格は、メーカー標準価格は税込み¥5,735ですが、実際には¥2,000前後で推移しているようです。私が購入したのも、正確な値段は忘れましたが、ほぼジャスト¥2,000程度だったと思います。

1.筐体とスペック

まず、接続方法はもちろん無線で、形式はBluetooth3.0です。無線ならUSBの方が安定するというのは周知の通りですが、この製品の場合は接続ポートの少ないモバイルノートやタブレットで使うことを想定しているので、Bluetoothで正解でしょう。

CAPCLIP サイズ感
そして、携帯性に振り切った筐体。ケース収納時はこの小ささ。サイズと重量は実測で、横41.0mm×縦52.0mm×厚さ30.5mm(クリップ部分を含む)、38gです。

CAPCLIP クリップ
ケースにはこのようにクリップが付いていて、写真のように厚さ8mm~9mmくらいまで開きます。また、これはクリップであると同時に、マウスとして組み立てた時は、持ちやすい傾斜を作る役割も果たします。

CAPCLIP 底面
底面はこのような感じで、ON/OFFボタンが付いています。どちらがONかは、緑(ON)/赤(OFF)の色だけなので、ちょっと見にくいですね。読み取りは省電性重視のため赤外線LEDタイプで、画像のように通常の机の上で使うぶんには問題ありませんが、ツルツルの面だったりすると厳しいかもしれません。お尻の部分には、充電用のmicroUSBポートと、ペアリング用のボタンがあります。ここの部分はゴムカバーで保護されているので、画像ではカバーを指で押さえています。

CAPCLIP 使用時の形態
使用時は、いったんケースを取り外してから、反対向きに差し込んで使います。このギミックが面白いところですね。ここがグラつくと、タダでさえ悪い安定性がさらに酷くなるので、しっかり差し込んでおきましょう。ボタンは、左右のクリックと、ホイール兼中ボタンのみ。ホイールの手前にバッテリーランプがあります。

2.使用感

さて、問題の使用感です。

CAPCLIPとネコ
おお! あつらえたようにピッタリのサイズ。

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CAPCLIP 使用時の様子
冗談はさておき、人間の手で持つとこんな感じです。つまむ感じとまで言ったら言い過ぎですが、キャップを足しても、なお小さい。それで、ちょっと苦労するのは、バランスの悪さです。ともかく、横幅がなく、クリップで支えるという不安定な構造もあって、左右に傾いてしまいがちなんですが、接地状態からわずかでも浮いてしまうとマウスポインターの反応が非常に悪くなってしまう。ここだけは、慣れが必要です。重さのかけ方が分かってくると、うまく扱えるようになります。

ボタン系ですが、幅が狭いので、左右のクリックははじめは違和感があります。まあ、これはサイズ上、仕方が無いでしょう。クリック感は、この機種は旧型で「静音ボタン」ではないのですが、それでも「コクッ」というような感触で、カチカチ音はしません。ホイールは、けっこう硬めでカクカクした回転感……といって分かりますでしょうか、音はしませんが、歯車をまわしているような感覚です。

通信精度ですが、悪くないです。私は、BluetoothマウスはBuffalo製のBSMBB17BSMBB20Sを使用してきましたが、画像処理で1ビット差を選択するような微妙な操作感は、意外にもCAPCLIPが上ですね。もっとも、それ以前にこの小さなサイズの扱いに慣れる必要がありますが。また、私が試した限りでは、チャタリングも発生していません。これも、Buffaloの上記2種類で度々発生してしまうのとは対照的です。もっとも、この辺りは相性もあるので一概には言えませんから、あくまで私の環境では、ということです。

CAPCLIP 本体とケース
電子部分は本体側に集中しているので、理屈の上では本体だけでも極小マウスとして使用できる事になります。が、実際には、それは難しいです。まず、黒い部分はキャップと接続する滑り止めゴムのため「滑りません」。滑らないマウスほど使いにくい物はないですからね。それから、どういうわけだか、キャップを付けないとマウスポインターの精度がガタ落ちします。先にバランスのところでも触れましたが、マウスポインターのセンサーが非常にデリケートに調整されているようです。

電池の持ちは、通常使用(1日8時間使用し、そのうち5%マウスを動かしている)で1ヶ月持つとのことです。使っていて、特に電池切れが早いとは感じていません。microUSBでの充電なので、気付いた時に充電してあげればよいでしょう。なお、15cm程度の短い フルサイズUSB―microUSB ケーブルが付属します。アダプターはありません。

3.まとめ

この製品のコンセプトは明確です。極限まで小さく、それでいて、マウスとしての快適性をどこまで保持できるか、ということです。そうしてみると、はじめのうちこそ慣れが必要なものの、全体としては十分、合格点の水準であると思います。

それに、唯一無二のデザインも良いですね。このサイズだからこそ、ポケットなどに留めておけるクリップが活きてきます。もっと言えば、このギミックによる特別感こそが、この製品の最大の魅力だと思うんですよ。実際問題、このCAPCLIPの収納時より一回り大きい程度の、シンプルに小さいだけのマウスはいくつかあります。純粋に機能性のみを考えるならば、使用の快適さや、組み立ての手間が要らないことを考えると、そちらの方が便利かもしれません。ただね、この製品は毎日何時間も使うものではないんです。シチュエーションに応じて、見た目も変わったものを使い分けたいと思うのも、人情じゃありませんか。そういう意味でこのCAPCLIPは、携帯性とマウスとしての実用性とデザインの個性が、ギリギリのところでバランスを保っている製品だと思います。

携帯用のマウスを探していて、常用しないからこそ、ちょっと変わったものを使いたいと考えているなら、そんな期待に応えてくれるマウスです。

4.関連リンク

CAPCLIP M-CC2BRSBU(新商品):エレコム
CAPCLIP M-CC1BRBU:エレコム

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コメント

  1. m.o.s.ota より:

    ウィンタブさんを頻繁に訪ねるようになってそんなに経っていないので過去既に紹介されていたんだろうなと思っていたのでまさか最新記事でCAPCLIPレビューが読めるとは、といった感想ですw
    見た目に相反して個人的にはとても使いやすいマウスだと思ってます。

    • natsuki より:

      コメントありがとうございます。そうなんですよ、私もとっくに記事があるかなと思っていたら、無い事に気付いて、「こりゃ、紹介しとかなきゃイカン」と(笑)
      尖った製品特性ですが、タブレットとの相性が抜群ですものね。

  2. プロ より:

    これイロモノっぽいですけど、意外と使いやすいんですよね。
    カラーも複数あるので好みに合わせられていいですよねー。

    • natsuki より:

      コメントありがとうございます。そうなんですよ。まっ黄色のマウスなんて、なかなか見ませんものね。まあ、私は無難に青にしたわけですが。

  3. くまねこ より:

    https://www.amazon.co.jp/dp/B017XB2GZU
    今はモバイラーに人気なのはこっちの気がします.
    フットプリントより薄いほうが持ち運びには便利だったりします.
    しかしただ薄いマウスは使いづらく
    かと言って持ち上げにはある程度の厚みが必要で中途半端になりがち.
    ラップトップのスロットに収まるマウスとかもありましたね.
    現在はUSBしかついてないので無用となりましたが.

    • natsuki より:

      コメントありがとうございます。実は、携帯用マウスを探している時、一番欲しかったのはそれなんです。おっしゃる通り、薄さが魅力で。が、お値段が(笑)
      欲しいけどもうちょっと安いのないかな~と思っているところに、YAMADAのワゴンセールでCAPCLIPを見かけて、「あ、これちょうどポイントで買えるわ」で手に入れて、CAPCLIPで十分使えるので、そのまま今に至ります。うーん小市民。

  4. 匿名 より:

    アークマウス人気あるけど値段高いからね。
    Wintabは安いもの中心にレビューしてる印象ある。

    • natsuki より:

      コメントありがとうございます。
      私の場合、最も使い倒しているタブレットはTransBook(それでも私なりに奮発したつもりで、T100シリーズながらRAM:4GB、CPU:Atom Z3795と、性能は目一杯盛ったのですが)にVivoTab Note8なので、本体価格とのバランスを考えてしまうと、あんまり高い周辺器機は躊躇してしまうんですよね。
      Surfaceクラスに見合う周辺器機という事であれば、もっと高価格帯でも納得できるんでしょうが……

  5. 小さめのカバンに入れても場所を取らなさそうなので便利そうですね。
    Bluetoothという事は場合によってはAndroidでも使えたりしそうですね(使っている記事を見た事がある)